20181018
ぽかぽか春庭アーカイブ>(あ)足立巻一『やちまた』
15年前2003年に、ブログを始めたときの、最初の2ヶ月間の再録です。「あ」から「ん」まで、著者をひとりずつとりあげ、著作の感想にからめて自分語りを行っています。自己紹介のかわりのつもりでした。
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21世紀になって、千日目記念。春庭、OCNCafeデビュー
2003-09-28 |
20181018
ぽかぽか春庭アーカイブ>(あ)足立巻一『やちまた』
15年前、ブログ開設記念アーカイブ再録です。
春庭です。
パソコン音痴の私が、この夏、四苦八苦してホームページを作りました。トップページは
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/index.htm
タグはまったくわからず、ビルダーを使って作りました。見栄えはあまり良くないし、内容はとっても地味な「日本語教育と日本語教師の日記」です。
でも、すこしずつ見てくださる方もいるので、がんばって続けよう。仕事と子育て、家事、毎日の忙しさに追われて、自分のネットワークがどんどん狭くなっていました。ホームページを通じて、ネットワークが広がればいいなあ、と思っています。
ホームページ「話しことばの通い路」を、どうぞのぞいてみてください。
21世紀になって、2003/09/25は、1000日目の日(数字と計算に弱いので、もしかしたら数日のずれあり。でも、春庭にとっては千日目の記念ということで、OCNカフェネットデビューの晴れの日。
☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.1
(あ)足立巻一『やちまた』
春庭が名前を借りている本居春庭の評伝。春庭は、江戸時代の盲目の語学者。本居宣長の息子。失明をのりこえ、『ことばのやちまた』『ことばのかよいじ』を著わした。
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at 2003 09/27 14:22 編集
春庭千日千冊 今日の一冊No.1(あ)足立巻一『やちまた』
春庭というハンドルネームは、江戸時代の国学者本居春庭(1763~1828)から借りています。
本居春庭は、本居宣長の息子として将来を嘱望されていたのに、病により失明。宣長の跡目は養子の本居大平に譲りました。春庭の目となり手となった妻や妹の助けで国文法を大成し、『詞八衢(ことばのやちまた)』二巻1808年刊、『詞通路(ことばのかよいじ)』三巻1829年刊にまとめました。これらの本に執筆された論述は、200年後の今も、日本語文法論
を学ぶ者にとっては重要な書となっています。
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2010 01/11 編集
本居春庭は、動詞の自他について六種に分けました。以下は、工藤浩「日本語学史」
(http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/kudohiro/gakusi.html)からの抜き書き。
「本居春庭は「詞の八衢ヤチマタ」(1808刊)において、動詞の活用を形式的に整理した。徹底して「受くるてにをは」つまり助辞への接続を重視し、現代で言えば形態素論の立場で、「活用形」と「活用の種類」を確定した。ほぼ現行の学校文法の活用表にあたるものを完成したと言っていい。また「詞の通路カヨヒヂ」(1828頃成)では、自動詞他動詞、受身使役など広義のヴォイスのことを「自他の詞」と呼んで、1)おのづから然る、みづから然する、2)物を然する、3)他に然する、4)他に然さする、5)おのづから然せらるる、6)他に然せらるる、の六段に分けているが、これも、活用の種類の交替による意味の違いに注目したもので、あくまで活用研究の一環として行なわれたのである。」
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2010 01/10 編集
現代日本語文法でいうと、1)自動詞 2)ヲ格をとる他動詞 3)ニ格をとる他動詞 4)使役動詞 5)自動詞の受け身 6)他動詞の受身形 を表している。
春庭HALの修士論文は『現代日本語の他動詞文・再帰構文を中心に』というものだったので、本居春庭の「自他の詞」は、基本中の基本の文献でした。
『やちまた』は、足立巻一(あだちけんいち)による本居春庭の評伝です。足立巻一(1913-1985)は日本の小説家、詩人、エッセイスト。元大阪芸術大学教授。東京都出身。
『やちまた』は、松坂や京都に本居春庭の一生を追い、春庭の研究の成り立ちを詳細に綴っています。評伝文学の傑作と評価され、1975年、第20回芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。本居春庭の評伝に足立巻一の自伝が織りこまれており、筆によって生きたひとりの男の昭和史としても読み応えがありました。
春庭HALは、及びもせぬことは承知ながら、ハンドルネームに春庭を拝借し、ホームページのサイト名は本居春庭の著作『詞通路(ことばのかよいじ)』をもじって、『話しことばの通い路』としたのです。
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20181016
2010年に、2003年の最初のブログ記事を再録したのはなぜだったのか、覚えていませんが、再録しておいたおかげで、消えてしまった2003年の記事が残りました。
私が最初の記事でやろうとしたのは、足立巻一が『やちまた』で行おうとしたことのまねっこです。足立は、本居春庭の評伝に、自分語りを入れ込みました。評伝と自伝のミックスです。
まねっこしたけれど、HAL自分語りは当然うまくいきませんでした。
うまくはいかなかったけれど、それなりに愛着はある文章なので、消えていなくてよかったです。
<つづく>
ぽかぽか春庭アーカイブ>(あ)足立巻一『やちまた』
15年前2003年に、ブログを始めたときの、最初の2ヶ月間の再録です。「あ」から「ん」まで、著者をひとりずつとりあげ、著作の感想にからめて自分語りを行っています。自己紹介のかわりのつもりでした。
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21世紀になって、千日目記念。春庭、OCNCafeデビュー
2003-09-28 |
20181018
ぽかぽか春庭アーカイブ>(あ)足立巻一『やちまた』
15年前、ブログ開設記念アーカイブ再録です。
春庭です。
パソコン音痴の私が、この夏、四苦八苦してホームページを作りました。トップページは
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/index.htm
タグはまったくわからず、ビルダーを使って作りました。見栄えはあまり良くないし、内容はとっても地味な「日本語教育と日本語教師の日記」です。
でも、すこしずつ見てくださる方もいるので、がんばって続けよう。仕事と子育て、家事、毎日の忙しさに追われて、自分のネットワークがどんどん狭くなっていました。ホームページを通じて、ネットワークが広がればいいなあ、と思っています。
ホームページ「話しことばの通い路」を、どうぞのぞいてみてください。
21世紀になって、2003/09/25は、1000日目の日(数字と計算に弱いので、もしかしたら数日のずれあり。でも、春庭にとっては千日目の記念ということで、OCNカフェネットデビューの晴れの日。
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春庭千日千冊 今日の一冊No.1
(あ)足立巻一『やちまた』
春庭が名前を借りている本居春庭の評伝。春庭は、江戸時代の盲目の語学者。本居宣長の息子。失明をのりこえ、『ことばのやちまた』『ことばのかよいじ』を著わした。
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at 2003 09/27 14:22 編集
春庭千日千冊 今日の一冊No.1(あ)足立巻一『やちまた』
春庭というハンドルネームは、江戸時代の国学者本居春庭(1763~1828)から借りています。
本居春庭は、本居宣長の息子として将来を嘱望されていたのに、病により失明。宣長の跡目は養子の本居大平に譲りました。春庭の目となり手となった妻や妹の助けで国文法を大成し、『詞八衢(ことばのやちまた)』二巻1808年刊、『詞通路(ことばのかよいじ)』三巻1829年刊にまとめました。これらの本に執筆された論述は、200年後の今も、日本語文法論
を学ぶ者にとっては重要な書となっています。
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2010 01/11 編集
本居春庭は、動詞の自他について六種に分けました。以下は、工藤浩「日本語学史」
(http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/kudohiro/gakusi.html)からの抜き書き。
「本居春庭は「詞の八衢ヤチマタ」(1808刊)において、動詞の活用を形式的に整理した。徹底して「受くるてにをは」つまり助辞への接続を重視し、現代で言えば形態素論の立場で、「活用形」と「活用の種類」を確定した。ほぼ現行の学校文法の活用表にあたるものを完成したと言っていい。また「詞の通路カヨヒヂ」(1828頃成)では、自動詞他動詞、受身使役など広義のヴォイスのことを「自他の詞」と呼んで、1)おのづから然る、みづから然する、2)物を然する、3)他に然する、4)他に然さする、5)おのづから然せらるる、6)他に然せらるる、の六段に分けているが、これも、活用の種類の交替による意味の違いに注目したもので、あくまで活用研究の一環として行なわれたのである。」
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2010 01/10 編集
現代日本語文法でいうと、1)自動詞 2)ヲ格をとる他動詞 3)ニ格をとる他動詞 4)使役動詞 5)自動詞の受け身 6)他動詞の受身形 を表している。
春庭HALの修士論文は『現代日本語の他動詞文・再帰構文を中心に』というものだったので、本居春庭の「自他の詞」は、基本中の基本の文献でした。
『やちまた』は、足立巻一(あだちけんいち)による本居春庭の評伝です。足立巻一(1913-1985)は日本の小説家、詩人、エッセイスト。元大阪芸術大学教授。東京都出身。
『やちまた』は、松坂や京都に本居春庭の一生を追い、春庭の研究の成り立ちを詳細に綴っています。評伝文学の傑作と評価され、1975年、第20回芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。本居春庭の評伝に足立巻一の自伝が織りこまれており、筆によって生きたひとりの男の昭和史としても読み応えがありました。
春庭HALは、及びもせぬことは承知ながら、ハンドルネームに春庭を拝借し、ホームページのサイト名は本居春庭の著作『詞通路(ことばのかよいじ)』をもじって、『話しことばの通い路』としたのです。
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20181016
2010年に、2003年の最初のブログ記事を再録したのはなぜだったのか、覚えていませんが、再録しておいたおかげで、消えてしまった2003年の記事が残りました。
私が最初の記事でやろうとしたのは、足立巻一が『やちまた』で行おうとしたことのまねっこです。足立は、本居春庭の評伝に、自分語りを入れ込みました。評伝と自伝のミックスです。
まねっこしたけれど、HAL自分語りは当然うまくいきませんでした。
うまくはいかなかったけれど、それなりに愛着はある文章なので、消えていなくてよかったです。
<つづく>