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ぽかぽか春庭アーカイブ「(い)石牟礼道子『椿の海の記』」

2018-10-20 00:00:01 | エッセイ、コラム
20181020
ぽかぽか春庭アーカイブ(1)(い)石牟礼道子『椿の海の記』

at 2003 09/27 14:22 編集
春庭「千日千冊」今日の一冊No.2(い)石牟礼道子『椿の海の記』
 石牟礼道子の文章は、私にとって、命そのもの、魂そのもの。『苦海浄土』とともに、何度でも読み返したい。
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at 2003 09/27 14:22 編集 オータムニュース

 各地からコスモス満開のニュースが。昭和記念公園のコスモスは、見に行ったことがありますが、葛西臨海公園へは、いつも春休み、夏休みのお出かけコースでした。秋にいったことがなかったので、出かけてみようかな。

2003/09/25のニュースから。
 ファンだった有馬秀子さんがなくなってしまいました。享年101歳。9月はじめ、敬老の日にむけたインタビューでは、現役銀座バーのマダムとして、元気な姿をみせていたのに。
 あんなふうに年をとっていきたいなぁ、という目標の一人でした。
自分ではもう十分年をとってきたつもりだけれど、有馬さんからみたらまだ、ひよっこの年。これからもがんばらなくちゃ。

宇宙(コスモス)へ旅立つ人へ一輪の秋桜たむけてグラスほす夜
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2010/01/11
 この2003年9月にカフェコラムを書き始めたとき、カフェ日記に何を書くのか決まっていなかったので、「とりあえず、好きな本を千冊並べてみよう」と書き始めたのが「千日千冊」です。松岡正剛の千夜千冊のまねっこです。
 1977年~2004年の読書については、ノートに読了本のタイトルと作家名は記録してあります。なので、1977年以前に読んだ本のタイトルを千冊思い出して書き留めておこう、というのが、コラムの内容でした。

 読了本記録は、2004年からノートではなく、パソコン記入にしました。そうしたらパソコンが壊れてしまい、バックアップとってなかったので、そのままなし崩しに読了本記録を書いておくことがなくなり、古本屋でついつい同じ本を3冊も買ってしまうことが起きています。100円だから、まあいいかと、同じ本を買ってしまうのですが、石牟礼道子の本で100円になっているのは『苦界浄土』だけで、ベストセラーでバンバン売れるような作家ではないことがわかりますが、日本語言語文化の最高の宝だと思える人です。

 石牟礼道子は、敬愛する女性作家のひとり。好きな文体の女性作家、石牟礼道子、須賀敦子、澤地久枝の3人です。なかでも石牟礼道子は、私にとっては、信仰の対象のように思える人です。石牟礼菩薩か道子観音か、というような。

 人生の先達と思える女性が何人もいます。2005年に98歳で亡くなるまで一国語教師として生きた大村はま、70歳まで農婦として生きて、人生の最後に『洟をたらした神』という珠玉の作品を書き残した吉野せい。ああ、あのように生きていきたいと思える女性たちの生きた軌跡に思いをはせることは、つたない自分の一日を充実させてくれます。
 2003年9月25日に101歳で亡くなった有馬秀子さんもすてきな女性の一生を教えてくれました。

有馬秀子が語る
「明治の人」インタビュー。http://www.yumephoto.com/ym/jin007.php  

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20181020

 石牟礼道子、2018年2月10日、90歳で永眠。尊い一生だったと思います。
 お別れ会に訪れた美智子皇后が「お悲しみが癒えないでしょうね。慈しみのお心が深い方でした。日本の宝を失いました」と、長男の道生さんにおっしゃった、ということを、「ユージン・スミス展」の項に書きました。
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/1aa219ed15e8ae0e81f08be994994941

 石牟礼道子の魂を追いかけて、この国の真実を見つめていきたいです。

<つづく>
コメント
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