帰りに2階席からながめた代々木体育館アイスリンク
2019126
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記つづく(8)フィギュアスケート三昧
今期のフィギュアスケート、グランプリシリーズは初戦のカナダ大会から全試合をテレビ観戦。NHK杯の羽生結弦優勝にうっとりし、イタリアトリノでのファイナルでは、去年ケガをした4回転ルッツをなんとか降りたのでほっとし、ネイサン・チェンに負けたことより、ケガなくシリーズを終えたことに「まずまず」と胸なでおろす。
そして年末の全日本フィギュアスケート大会。
チケット抽選倍率が高かったのは、男子フリー。4年ぶりに羽生結弦が出場。2018年に復活出場2位となった高橋大輔は、今年が最後のフリー出場。来年からはアイスダンスに挑戦、というので、男子フリー男子ショートのチケットはものすごい倍率。娘は申し込みに挑戦したけれど、男子は全滅。倍率が比較的低い女子ショート、1階のスタンドS席に当選しました。たのしみなエキシビション。1度目は抽選に敗れたのですが、娘は2次募集にも応募し、あまりよい席ではないけれど、2階スタンドA席をゲット。
1万席ある代々木第一体育館、ほぼ満席でした。招待者関係者席がガラガラなのを見るたびに、抽選に漏れて悔しい思いの人もいるのだから、関係者席をもっと少なくして観客席を増やすべきだと思います。
1964年の東京オリンピックのために建てられた丹下健三の第一体育館、55年たって、はじめて入場しました。
12月19日。女子ショートの試合から全日本フィギュアスケート選手権開始。
席は正面審査員席の向かい側のかなりはじ。でも、リンク前から10列目くらいの席は、今までフィギュアリンク会場で試合やアイスショウを見た中で一番前で見やすかったです。
女子ショートの前に男子の練習があり、公式練習の最後の組の練習を見ることができました。羽生や宇野は早い時間帯の練習でしたが、高橋大輔や山本草太の練習姿を見ることができました。
ペアは三浦璃来・木原龍一のひと組だけの出場。ちょっと寂しいエントリ―。三浦は経験不足ゆえでしょうが、ジャンプもフリースローも転んでしまい、自己ベストには遠い53点台。でも、ひと組だけの出場ですから、フリーを終えれば優勝。
女子ショート、白岩優菜が欠場で29人がエントリー。
結果。紀平梨花が73.98点。宮原知子70.11点。坂本花織69.95点。樋口新葉68.10点で山下真湖4位。本田真凛5位。
紀平のショート。(選手画像は全部借り物です)
生で見るまりんちゃんは、圧倒的に花があります。このところジャンプも決まらず、精彩を欠く演技が続いていたのですが、この日のまりんちゃんは、演技終了後、手で顔を覆って感極まったようすでした。観客一同も「まりんちゃん復活、よかったよかった」と、ほっとし、ショート点数は5位ですが、それ以上にアッピールするものがあったと思います。
男子ショートはひとりでテレビ録画観戦。女子フリーと男子フリーは、娘といっしょにテレビ生中継観戦。
羽生はショートでは5点差という僅差でトップになったものの、フリーではほぼ完ぺきの宇野昌磨に対して、ジャンプにミスがあり、後半では転倒もあり、2位。羽生は4年ぶりの全日本選手権でしたので、意気込みがあったと思いますが、疲労があったということで、完璧な演技にはなりませんでした。
世界選手権には宇野、羽生、田中、紀平、樋口、宮原。羽生選手は3月19日までに、体調ととのえて完璧演技をめざしてほしいです。
ランビエールコーチのもとで復活した宇野もがんばってほしい。
今回の全日本で男子シングル選手としては引退し、アイスダンス選手に変更となる高橋の演技、ショートではダンサブルな振り付けで高橋らしさがあってよかったですが、フリーではジャンプは決まらず、演技もややおとなしめで、もっと爆発してもよかったかなと思いました。33歳の転身、応援します。アイスダンスでの活躍に期待しています。
12月23日のエキシビション、「メダリスト on アイス」の席は2階スタンドA席で、リンクまでちょっと遠いけれど、選手のUPはテレビ録画で見ることにして、臨場感を楽しみました。
ジュニアチャンピオン、ノービス(9~13歳)チャンピオンが大観衆の前で演技するチャンスでもあります。最初に登場した畑崎李果(ももか・13歳)ノービスAで優勝した将来有望な選手。ピンクのかつらにハートマークのついた衣装でキューティーハニーの曲で演技し、とてもかわいらしかったです。来期はジュニアにあがるでしょうが、ジュニアでの活躍も期待できます。
第1部は、ジュニア選手と四大陸選手権派遣決定の坂本花織がラス前。一部トリはシングル出場最後の高橋大輔。
20日に行われた男子ショートで演じた「The phenix不死鳥」を再演。ジャンプミスが出たショートでしたが、ジャンプをしてもしなくても点数に関係のないエキシビションでは、のびのびと演じており、ショート転倒の3アクセルを着氷させていました。男子シングル最後の演技とても迫力があり、よかったです。
男子2位となって、シングルフリー試合後のインタビューでは悔しそうにしていた羽生結弦も、第2部オープニングで観客もいっしょになって歌った「負けないで」では、元気にうたっていましたし、笑顔も見せていました。
羽生のエキシビは、「SEIMEI」。テレビでは何度も見てきたナンバーですが、生で見るのははじめて。とてもよかったです。羽生がこのプログラムを大切にしていることがわかりました。
羽生結弦のSEIMEI
赤いシャツで登場の宇野昌磨は優勝選手ですし、4位で世界選手権出場の田中刑事もよかったけれど、なんといっても羽生の演技は圧倒的な表現力で観客の心をつかんでいて、代々木体育館を埋めている1万人の観客(95%が女性)の大多数はユヅ君ファンかと思われました。ジャンプミスが出て、2位に甘んじたけれど、ひとつくらいジャンプの出来が悪かろうと転ぼうと、最大の拍手を送りたい選手であることに変わりなし。
フィナーレでは高橋大輔と羽生結弦が手をつないで笑顔でリンクを回りました。ゆづ君、世界選手権に向けて、また練習の日々がつづくだろうと思います。大ちゃんはアイススケートの練習。選手みながケガしないように祈っています。
エキシビション開始前に和風パスタの店五右衛門でランチ、エキシビションが終わったあとは、ダブルトールカフェ原宿店でローストポークを食べました。カフェラテのハートマークがかわいかった。
表参道イルミネーション
<つづく>