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ぽかぽか春庭「ムーミンバレーへ行く」

2020-07-19 00:00:01 | エッセイ、コラム

 ムーミンハウス

20200718
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記緑風に吹かれて(2)ムーミンバレーに行く

 娘とふたりで楽しみにしているテレビ番組のひとつは「スイーツ」。高島礼子がオリエント急行の路線を旅しながらロンドン、パリ、ウイーンからイスタンブールに至るまで各地のスイーツを紹介する番組も楽しかったですし、ふたりのパティシエが競い合ってテーマにそったスイーツを作る「スイーツマジック」など、お菓子番組を見ては「いつかあんな列車にのってスイーツ食べ歩きしたいなあ」「あのケーキ食べてみたいなあ」などと言い合います。

 「スイーツマジック」もコロナ以来、新作がなくこれまでの再放送をしています。見逃したのもあるので、再放送もうれしいです。「ムーミンをイメージしたスイーツ」の回も、楽しく見ました。
 そして、いつもなら「あのパティシエの店に行ってみたい」というのが定番ですが、ムーミンの回で、娘は「ああ、小学生のころ図書館のムーミンシリーズを全部読んだのに、忘れているストーリーもあるから、もう一度読み返したいなあ。そうだ、ムーミンバレーに行きたい」となりました。

 昨年、埼玉県飯能のテーマパーク「ムーミン谷」がオープンしたのは報道で知っていましたが、ものすごい混みようだというので、これまでは行く気になりませんでした。娘は行列するのが嫌い。ディズニーランドでもファストパスやバケーションパックを利用して待たずにアトラクションに入るようにしています。

 梅雨の時期、不安定なお天気なので野外型のテーマパークは人出がいつもよりは少ないに違いない、県をまたいでの往来は解禁されたから、都民が埼玉県まで出かけても大丈夫と思うけれど、まだ一番混雑しているときほどにはなっていないだろう、というふたつの理由から「並ばずにテーマパークを楽しめるかも」という推察。

 土曜日の7月11日。「朝、外を見て雨が降っていなかったら出かける」という金曜日夜の約束でした。土曜日朝は、どんより曇り空ながら降ってはいない。「よし、出発」
 電車に乗っている間は大丈夫だったのに、飯能駅についたらかなり強い雨が降っていました。電車に乗る前に降り出したなら、お出かけ中止したのに。


 飯能まできたんだから、とにかくムーミン谷までは行こう、とバスに乗り込む。バス停からムーミン谷入り口まで、傘をさして15分くらいの道。
 通り道にはさまざまな色の傘のディスプレイ。

 ニョロニョロがぶら下がっている傘の道。


 入り口前に「水浴び小屋」がありました。


 テーマパーク入り口


 小降りの中、入り口で写真を撮っていたため、11時の回の「エンマの劇場」は30分立ち見になりました。椅子の数を制限しているためです。「ニンニ」のストーリーを見ました。


 小母さんに意地悪をされ続け、少女ニンニは心が疲れて、姿が消えてしまいました。
 ムーミン一家の知り合いトゥーティッキ(おしゃまさん)は、ムーミン一家で暮らせばきっとニンニの心が癒されて姿を取り戻すに違いない、と消えたままのニンニを連れてきます。姿が見えないので、鈴の音で存在がわかるようになっています。ムーミン一家とたのしいリンゴ狩りなどをするうち、ニンニの姿はしだいに見えるようになりました。
 ママは、ニンニのためにかわいい洋服を作りました。ニンニは首まで見えるようになりました。しかし、肝心の顔はなかなか見えません。

 ある日、海へ出かけたムーミン一家。パパはママを驚かせようと、海に落とそうとします。しかし、それを見たニンニは大声で叫びます「やめて!」
 感情を封じ込めていたニンニが、大好きなママを助けようと感情を爆発させたとき、ニンニは顔を取り戻します。スナフキンもやってきて、一家は楽しく歌い踊ります。

 雨が止んだようなので[「飛行鬼のジップライン」という綱にぶら下がって宮沢湖の上を滑空するアトラクションの申し込みをしました。3時の回の予約。ただし、雨が降ったら中止という。
 おみやげ店で絵はがきを買って外に出たら、急に雷鳴、いきなりの大雨。これはジップラインは無理かなと、半ばはあきらめました。

 お昼まで「リトルミー」の映像シアターや「海のオルゴール」というムーミンパパが海に出る映像シアターを見ました。
 お昼最盛期は過ぎたから食堂も空いたかと思って、このテーマパークに一軒しかないレストランに行ったらなんと3時間待ちという。
 展示施設を観覧したり、ワークショップで皮のネームプレートを作ったりして待っていました。雨は降ったりやんだり。

 展示施設内のムーミン一家フィギュアと。

 ムーミン谷ジオラマの中のムーミンハウス


 3時の飛行鬼ジップラインの時間になり、飛行口まで山登り。飛行鬼のジップラインは、おさびし山の中にあります。自粛ひきこもりで足が弱っているから、山道はきつかった。

 ヘルメットをかぶり、体にハーネスを装着。娘は「ひっかかると危ないから」と、ピアスをはずすよう言われました。準備万端。さて、ロープにぶら下がって、湖の上のラインを往復。
 時間にすると片道は30秒もかからないのですが、風を受けて滑るラインはかなりのスピードに感じます。おそらく、このジップライン体験者の中で、70歳の春庭は最高齢だったんじゃないかしら。湖を真上から見下ろして眺めるという視線は、ここだけのもの。

宮沢湖と灯台を眺める

 ジップラインにぶら下がって滑空。

 ムーミンバレーのメインアトラクション「ジップライン」を終えて、ようやく昼ご飯にありついたときは、すでに4時。まだ「ムーミンハウス」に入ってないので、入場終了時間までに大急ぎで食べました。


 ムーミンとスナフキンが語り合う橋の上で。


 ムーミンハウスの入場は75分待ちとなっていましたが、待っている間、4時半からの回の「ニンニの物語」を、遠目でしたがもう一度見ることができ、退屈しませんでした。60分待ちくらいで5時半には入場できました。


 60分待って、見学時間は15分ほど。2階と3階は撮影禁止で案内人にせき立てられながら、さっと素通りの見学。地階と1階は自由見学撮影自由でした。

 ムーミンママの台所

 ムーミン一家のテーブルにはおなじみのパンケーキが。


 最後のイベントは、ムーミンキャラクターとの記念撮影。ムーミンママといっしょにカメラにおさまりました。ちょうどムーミンママの絵はがきを買ってあったので、「キャラのうちムーミンママが一番好き」みたいな感じに撮れました。


 雨もよいの一日でしたし、スナフキンのテントや灯台の見学ができなかったのですが、娘は「やりたいことはやった。一日満足」。
 テーマパーク案内図


 娘のテーマパーク評。「これでもっと混んでいたら腹立つけど、レストランとムーミンハウスで待たされたほかはまあまあだった。スタッフのレベルも割合に質が高かった。でも、こうして他のテーマパークを体験してみると、ディズニーリゾートスタッフの質の高さ、スタッフ教育の完璧さが特別なんだとよくわかる。ああ、早くディズニーリゾートに行きたい」という感想でした。

 ディズニーリゾートはまだイベントもパレードも中止のままの制限付きオープンなので、アトラクションではなく、イベント目的の娘は「完全オープンになるまでいかない」と、封印しています。マスクをしないでもよくなったら行きたいと。

 梅雨時のテーマパークにしては一日たっぷり楽しめたと思います。ムーミン大好きだけれど、パークに2度目に来るかというと、「シリーズの本を読み返す方がいい」というふたりの意見一致。古本屋でムーミンシリーズを買おうということになりました。

<おわり>
コメント (2)
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