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ぽかぽか春庭「旧大社駅と一畑電車

2020-10-22 00:00:01 | エッセイ、コラム


20201022
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記山陰山陽の旅(5)旧大社駅と一畑電車

 旧大社駅は、島根県簸川郡大社町(現・出雲市)にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)大社線の廃駅です。大社線の廃線に伴い1990年に廃駅となりました。現存している駅舎は、1924(大正13)年2月28日に竣工した2代目で、木造平屋441平方メートル、出雲大社を模したつくりで木造和風の駅舎として今も人気の観光地です。

 出雲観光でメインはむろん大社参拝ですが、娘は私の「近代建築趣味」を知っているので、出雲2日目は「旧大社駅見学と一畑電車沿線の木綿街道見学」と計画しました。ところが、2日目の午前中は病院での足指脱臼治療となったために木綿街道は割愛せざるを得ませんでした。 「木綿街道」はキャンセルしたけれど、病院治療したおかげで、まだ痛みはあるけれど、歩くのがほんとうに楽になりました。永野先生に感謝。
   
 旧大社駅の中では、地元の人たちが集まってコンサートをしていました。コンサート中に駅舎の中を移動するにははばかられるし、どうしても人々が映り込むので写真のアングルも限定され、駅舎内の見学は十分にはできず、建物写真撮影としては不満足。まあ、もともとそれほど建物写真が上手なわけじゃないけれど、自分の記録としては「いいな」と思ったところはバチバチ撮っておきたかった。


 旧大社駅構内


 駅構内からホームへ出る旧改札口


 駅構内の見学は思うようにならないので、ホームや廃線路でたっぷり時間をすごしました。
 旧国鉄大社線の廃線路。20年前まで使われていた線路です。

 ホームに展示してあるデコイチ


 ホームや廃線路を見て、バス停へ。出雲市内のバスは1時間に2本くらい。ちょうど前のバスが行ったばかりで、次のバスは20分も遅れました。タクシーが来たら捕まえようと思ったのですが、空車はまったく通りませんでした。

 娘と並んでぼうっと出雲の雲を眺める。「八雲たつ」というだけあって、ほんとうにたくさんの雲が湧き出ています。宍道湖から立ち上る水蒸気がこの雲のモトなんだろうと思います。 なんにもしない、50分、東京にいたら、この待ち時間にイライラし、無駄な時間と感じるところですが、雲をながめてぼんやりするのもいい時間になりました。



 新しい「大社駅」からは、通称バタ電、一畑電車に乗ります。出雲と松江市を結ぶ電車です。
 バタ電出雲大社駅


 駅構内もかわいらしいしつらえ


 大社のゆるキャラが描かれたバタ電


 大社駅のホームには、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』のロケ地となったことなどの説明パネルがありました。主演は中井貴一だ、と娘が言う。「あれ?私、RAILWAYSを見たけど、主演は三浦友和だったよ」「母、それはRAILWAYS第2作だよ」。私の中では第1作も2作も完全にこんがらがっていました。中井貴一主演の映画もちゃんと見たのです。娘は第1作を見ていないので、DVDを探してみるという。

 バタ電大社駅ホーム


 電機メーカーの部長中井貴一、役員就任の内示を受け、順風満帆に傍目には見えました。しかし、彼は故郷出雲に残る母親に介護が必要になったという報を受けると、退社を決意。母の傍で暮らす、子供のころ夢見ていた「バタ電(一畑電車)の運転手」になる、というふたつをかなえるために帰郷します。さまざまな訓練ののち、49歳でバタ電運転手に。
 こういう挑戦ができる人、うらやましいなあ。 

 途中スイッチバックもあって、宍道湖夕暮れの景色を楽しみました。


 終点は松江しんじ湖温泉駅。


 一畑電車にもさようなら。


 歩いてしんじ湖温泉一畑ホテルへ。駅前という立地はその通りでしたが、入り口は駅の反対方向の宍道湖側。バスが出ていたのでバスに乗っていくべきでした。

<つづく>
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