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ぽかぽか春庭「ヨコハマポリフォニー展 in 展横浜美術館」

2021-02-06 00:00:01 | エッセイ、コラム
20210206
ぽかぽか春庭アート散歩>2020アート散歩回顧(15)ヨコハマポリフォニー展 in 展横浜美術館

 12月28日横浜美術館の休館日は木曜日あったので、年末年始休館に入る前、28日月曜日は年内最後に観覧。「ヨコハマポリフォニー」展
2020年11月14日 ~ 2021年02月28日

 1910年代から60年代に横浜に生まれたあるいは住んだゆかりの美術家の作品が所蔵品のなかから選ばれて展示されています。自館コレクション展なので、撮影OK。

 序章「あこがれの西洋美術」 西洋絵画を学びたいと憧れる画家達は横浜から「洋行」していきました。彼らは印象派や野獣派など、新しい西洋絵画を学びたいと望んでいました。

 ギュスターブ・モロー「岩上の女神」1890


 ポール・セザンヌ「ガルダンヌから見たサントヴィクトワール山」1892-95


第1章 横浜美術協会創設前後
 川村信生「早春風景」1929


 椿貞雄「夏蜜柑図」1939


 藤田嗣治「腕を上げた裸婦」1923


 川口軌外「作品」1925


 佐伯祐三「渡船」1926


第3章 関東大震災からの復興 
片岡球子「緑陰」1939


第4章 新版画の興隆
 石渡江逸「横浜萬国橋」1931


第5章横浜懐古 第6章横展写真部創設 第7章ニューヨークでの活躍 第8章前衛芸術のパイオニア は、駆け足で観覧。

 娘はこの2ヶ月の絵を見た中で、「ミレーが一番好きかも」という感想。写実が好きだけど、ただ写し取っているんじゃなくて、深い心が感じられるから。
 私は、画家ではなく作品を1点選べということなら、片岡球子の「緑陰」をあげます。和服の少女ふたりとチマチョゴリの少女ふたりがならんでいます。

 1939年、和服の少女とチマチョゴリを着た少女とが、二人ずつ葡萄棚の下に立っています。4人の表情は固く、中国戦線拡大の不安な世相を表しているのかもしれません。でも、固い表情ではあって、ふたつの民族の少女がいっしょに画面に収まっている構図、私は好きでした。ときには不安もあり仲違いもあっても、緑陰にともに憩う少女たちには未来があります。

 横浜に生まれた画家、住んだ画家、さまざまな横浜ゆかりの画家達の作品を見てあるき、横浜から広がった世界への飛躍の歴史を感じさせる展示、横浜に関わる作品を収集を続けてきた横浜美術館ならではのコレクション展でした。

<つづく>
 
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