20210223
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>21世紀日記光の春にもコロナかよ(3)コロナ下の光の春
新しい季節のことば「光の春」については、何度か由来を解説してきました。
まだ暖かくはならないけれど太陽の光が冬のそれとは異なってくる早春を、ロシア語でベスナー・スベータ「光の春」と呼ぶことを気象予報士の第1世代倉嶋厚さんが紹介したことから、日本でも季節のことばとして定着してきました。
2021年の立春は通常年よりは1日早く、2月3日。
124年ぶりに節分2月2日になったとのことで、春の立つ日も1日早い。光の変化も感じられる2月、とはいえ、緊急事態宣言は3月7日まで1ヶ月の延長。春、いまだし。
春待つ期待の心も、緊急事態へのストレスで押しつぶされそうです。
通勤時間に不愉快な思いをすることが多くなりました。人々のストレスも大きくなっているのでしょう。不愉快を避けるために、マスク忘れに備えて、鞄の中には予備マスクが10枚は入れてあります。
帰りの電車の中、髪がボサボサで無精ひげ面、スカートに突っかけサンダルというスタイルの人が自分の座席のわきにスーパービニール袋をふたつ置いてスマホいじっていたので「すみません、席にかけさせてください」と、頼みました。するとその人(たぶん、夜の店に行って髭を剃り、きっちりメイクすれば美しい接待姿に変身するのだろうと思われる人)は、なんと急に眠気がさしたというテイで寝たふりして「聞こえません」アピール。40分の間、車内混雑してきても、ビニール袋で席を占有。マスクはしているものの、顎にかけているだけ。コロナ時代なので、密を嫌い、隣に人が来るのが嫌だったのかも知れません。でも、だったら電車に乗らずにタクシー利用したらいい。
電車利用するなら相身互いにしてほしい、と、腹立てながら、こんなことにむちゃくちゃ腹立つのも、ストレスたまる日常で、寛容さを失っているのだろうなあ、と反省。
朝の出勤下車駅から勤務先までは市役所経由のバスに乗ります。二人がけの座席にリュックサックを置いて一人で腰掛けている人がいたので、「すみません、ここ、いいですか」と尋ねますと「他へ行ってください」と言われました。
電車の中のビニール袋さんのことも思い出して、嫌な気分になりましたが、その人が市役所前で降りるとき提示したのは障害者の都営交通利用パスでした。(どうして障害者パスがすぐわかったかというと、夫が腎臓透析患者になったら、障害者交通パスを発行されたからです)。腎臓透析患者も、見た目には外からは障害があるとはわかりません。おそらくバスの中の人も、目に見えない障害があって、隣に人が来ることがいやだったのだろうと思います。たとえば、人との接触を極端にいやがる心理の人もいます。でも、だったら「体調問題があるので、ひとりで腰掛ける必要があります」と言ってもらったほうが、「ほかへ行け」よりは気持ちよく対応できます。
そんなこんなのストレス増大の日々、1ヶ月延長となった緊急事態、果たして3月7日に終了するのかもわかりませんが、日の光が少しずつ明るくなるのを感じて、耐えていこうと思います。
毎月のやっちゃん定期便電話。2月のやっちゃん電話も、いつもの「生きてるか~イ」と、安否確認から。やっちゃんは女子高校時代のクラスメート全員から慕われる人気者でしたから、私だけでなくクラスメートそれぞれに電話をいれているのだと思いますが、私もやっちゃんの元気な声を聞くとほっとします。
クラスメートほとんどが退職して年金暮らしをしているのに、私だけが古稀すぎても働き続けているのを案じて、やっちゃんは「無理するな、通勤電車に気をつけよ」と、毎回心配してくれます。
やっちゃんは、18歳から50年以上、馬術競技に生きてきました。群馬県の馬術競技に関わり競技会の審判を続けてきましたが、現在は大会も開かれず、大学乗馬部での学生指導も自粛。馬と離れている生活で、大好きな山歩きや海外旅行も1年間出掛けていないので「ヒマだぁ」。
貧乏暇なしの私とは違う優雅な日常ですが、コロナ収束するまでがんばろうと、励まし合いました。
1ヶ月後に「ホテル2泊宿泊券」を娘と使う予定。春よ来い!
クリスマスイブイブ祝日がなくなって残念ですが、光の春祝日もいいですね。
旅に出て、おいしいもの食べたのも今は昔。1年前のつま恋で。
<おわり>