20210227
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語学校早春
2018年9月に分厚い書類を整えて学校設立申請。(2度目
)2019年1月に文科省で、面接審査。例年なら4月半ばには許認可が出るのに、令和への変換ごたごたがあったためか、文科省からの学校設立許認可の通達が遅れにおくれ、5月下旬に許可通達があったのですが、1ヶ月間の募集手続き作業では、6月に入管にビザ申請をするときに10人ほどしか応募者を提出できませんでした。
その中で、留学生ビザが出たのは5人。10月に入学してきました。そのうちの2人は、すでにオンラインで当校の授業を受けて初級前半の範囲は終わっている学生でしたが、いかんせん5人を2クラスに分けることもできないので、初級1課からもう一度学習することになり、午後、初級後半を補講。
5人は熱心に学習を続けました。半年後1人が加わり6人に。2020年4月5月は、コロナ過で学校は閉鎖。中級に進んだ2か月は寮でオンライン授業を受ける、ということになりましたが、たいへんにできる学生たちだったので、ぐんぐんと日本語力が伸びました。
残念なことに、6人のうちひとりは家庭の事情で、1年たった20年9月に帰国。ひとりは体調悪化のため、休学。卒業式にのぞむのは4人のみ。
ふたりは国立大学大学院修士課程に進学。ひとりは公立大学大学院修士課程へ。ひとりは国立大学大学院研究生(10月に修士課程に進学予定)と、進路も決まり、4月からはそれぞれの進学先に行きます。
2月23日、卒業生は、祝日を利用して、日帰りのスキー旅行にでかけました。ほんとうは2泊か3泊で京都旅行へ行きたいと希望していた学生たちでしたが、中国にいる親に報告したところ、親たちは全員「日本ではまだコロナが収束していないのに、旅行先のホテルでコロナ感染するかもしれない。ぜったいに泊まりの旅行はダメ」という意見だったそうです。
日本はまだワクチン接種も一般の学生には実施されていないのですから、心配する親の気持ちもわかります。
卒業生たち、卒業アルバムを企画し、その中に教師の写真と「おくる言葉」をのせることにしました。アルバム委員が用紙をもってきて「先生のことばを書いて、写真を一枚つけてください」というのです。
どの写真も帯に短し襷に長し。卒業アルバムは長く残すものでしょうから、少しでも笑顔のものなどと思うと、適切な写真がありません。
ようやく校長先生が学校HP用に撮影した「教員室風景」に仕事をしているっぽい写真がありました。
教員室の私。がんばって働く古希婆です。
卒業式も広い会場を借りて、在校生や来賓と卒業生を送り出すのはまだ無理な情勢で、教室で卒業生と教職員だけの出席による卒業式になりそうです。
栄えある第一期生の卒業式、私にとっても、うれしい最初の卒業式です。