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ぽかぽか春庭「日本初期写真史 in 写真美術館2021正月」

2021-02-11 00:00:01 | エッセイ、コラム
20210211
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩(1)日本初期写真史&瀬戸正人展 in 写真美術館

 毎年お正月に写真美術館へ出かけてきたのは、写真研究家の学芸員さんが雅楽の演奏を聴かせてくれたからです。しかし、さすがに今年は雅楽演奏は中止になっていました。残念。
 正月の3日、無料公開の写真をじっくり見てきました。

 3階は「日本初期写真史」
 写真術が発明されて間もない幕末から明治初期、日本でもさまざまな写真が撮影されました。3階の写真は、写真技術の紹介とともに、関東を中心とした風景や人物写真が展示されていました。ナダールやベアト、下岡蓮杖ら初期写真の大物の写真は何度か見てきました
が、初めて見る写真もたくさんありました。写真美術館の収集の成果、年ごとに充実していると思います。

 東京工部学校の建物を写した写真
 

 亀戸天神の藤棚


 2階展示室では、「瀬戸正人 記憶の地図」展が開催されていました。瀬戸は敗戦後もタイに残留した父とベトナム系タイ人女性とのあいだに1953年に生まれ、8歳までトオイの名でタイで暮らしました。父は帰国後、故郷福島県で写真館を営み、正人にも写真機を与えました。
 写真専門学校卒業は写真スタジオアシスタントを経て、1981年にフリーランスとして独立、1996年第21回木村伊兵衛写真賞受賞しました。

 小林紀晴監督作品の「TOOIと正人」を展示室外のビデオコーナーで見ました。日本に来てから20年たって、はじめて生まれ故郷ウドーンタニに戻り、親戚達と交流したり、ふいに言葉を思い出したり、という記録です。

 「記憶の地図」は、アジアと日本を行き来した瀬戸正人の「記録と記憶」の写真。最初のコーナーは、若い女性のポートレート。ものすごい数に圧倒されます。タイやベトナムの風景と人々の営みを捕らえたコーナー、台湾のビンロウジュ売りのスタンドをひとつひとつ撮影していったコーナーなど、見応えがありました。

 ビンロウジュ売りの売り子



 出稼ぎの部屋

 瀬戸正人の撮影現場。中央が瀬戸


 ロビー展示のポートレート集の前で


<つづく>
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