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ぽかぽか春庭「春節餃子パーティ」

2021-02-25 00:00:01 | エッセイ、コラム

20210225
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>2021年の日本語教室(1)春節餃子パーティ

 カレンダーは世界中で西洋暦(グレオリオ暦)が使用されていますが、実際に世界各地ではそれぞれの文化にあわせてさまざまな暦が使用されています。イスラム暦などもそう。

 留学生の故郷でも、新年を旧暦で祝う地域があります。中国では日常生活に「農暦ノンリ-」が浸透しています。1月1日は一応休日としていますが、12月31日も1月2日も平日で何事もなし。そのかわり、旧暦大晦日にあたる2月11日から2週間の「春節休み」があり、例年なら民族大移動とも言われる故郷に帰る人々でごった返す時期。しかし、昨年今年は帰省も控えられ、春節に親戚一同が会する機会も少ないとのこと。韓国では5人以上の会食禁止、例年は無料になる高速道路を有料にするなどの「三密対策」が施行されました。

 勤務する日本語学校には中国ベトナムネパールの学生が在籍しています。
 中国とベトナムは旧暦の新年を祝います。
 昨年2020年には、学生達が暮らす寮の一室に集まり、みなで餃子を作って春節を祝いました。今年は学生の数も多くなった上、集まって餃子パーティをする時間も密や集合時間を考慮しなければなりません。

 普段の教室に大鍋を持ち込み、午前中クラスは11:35-12:30、午後クラスは1530-16:30に分けて、冷凍餃子を茹でて水餃子にして「食べるだけパーティ」をすることになりました。

 紙皿紙コップなどのゴミを出さないために、餃子を入れる皿と箸は各自で持参、学校の水道で洗ったりすると洗面所密になるから、そのまま寮に持って帰り、寮のキッチンで洗うことなどを学生に申し伝えました。
 男子用の寮は一軒家6室+DKを13人でシェアしています。ほかにアパートに住む者もおり、女子寮にはネパール人女性などが入居しています。

 2020年4月生は来日できず、夏から秋はオンライン授業を続けました。2020年10月生も、11月半ばから2週間の隔離を経て、2020年12月からようやく授業開始となりました。
 イベント自粛で、入学式も中止になり冬休みの外出もできないなど、不自由な留学生活を続けてきました。
 冬休みに入る前日、12月25日金曜日に冬祭り会を楽しんで以来、学校行事を控えていましたが、2月12日春節の日の餃子パーティ、学生達にしたら久しぶりのお楽しみ会となりました。

 大鍋で餃子をゆでる。中国では水餃子がメイン。焼き餃子は水餃子をみなで食べて残った分を焼いて食べるので、日本の中華食堂で餃子を注文したら焼き餃子だったので、どうして最初から残り物を出すのかと思った人もいます。

 鍋で餃子をゆでる


 産休中のベトナム人事務職が赤ちゃんを連れてベトナム春巻きを差し入れてくれました。こちらは焼いてナンプラーをつけて食べました。ひさしぶりの米粉皮の春巻き、おいしかった。

 

 教室ではみな、わいわいと食べ、ほんの少しでも春節気分が出たなら、これから3月の学期末までがんばって日本語を覚えていこうという気にもなるでしょう。

 4月からまた16名の新入生を迎えます。コロナ禍で留学生入国が減少し、倒産する日本語学校も出ているという中、20名留学生ビザ申請して16名の入学生確保ですから、学生募集担当の部署は健闘したのではないかと思います。

 4月からも学生に寄り添って歩んでいきます。

<つづく>

コメント (3)
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