春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「千葉美術館(旧川崎銀行千葉支店)」

2021-07-06 00:00:01 | エッセイ、コラム

  千葉市美術館(旧川崎銀行千葉支店)

20210627

ぽかぽか春庭アート散歩>2021建築巡り春(3)千葉美術館(旧川崎銀行千葉支店)」

 以前千葉市美術館に出かけたのは、2015年11月。建築探訪yokoちゃんのお供で千葉監獄を見に行ったついでに立ち寄りました。千葉市美術館は、その後、改修のために閉館。リニューアル改修を経て、2020年7月に再オープン。

ぽかぽか春庭「千葉教会&さや堂ホール」 - 春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典 (goo.ne.jp)

 今回は、娘は絵本展を目的に、私は田中一村展を目的にした千葉市美術館訪問です。

 2015年の「さや堂」見学記にも書きましたが、旧川崎銀行千葉支店は、千葉市の所有となったのち、さや堂方式で保存されました。

 横から見るさや堂ホール

 千葉市の旧川崎銀行説明

 建築家矢部又吉の設計により、昭和2年に川崎銀行千葉支店として建設された建物です。三菱銀行千葉支店を経て、昭和46年に千葉市が所有し、中央地区市民センターとして平成2年4月まで利用されました。
 市内に現存する数少ない歴史的建造物の一つで、ネオ・ルネッサンス様式の建物です。
 中央区役所の建設にあたり、建物を当時の状態で利用できるよう、鞘堂方式による保存手法が採用されて現在に至ります。

 「鞘堂(さやどう)」とは、「建物を保護するため、その外側にそっくりおおうように建てた堂。中尊寺金色堂などにみられる。覆い堂。覆い屋。」(大辞林)

 さや堂の設計者は大谷幸夫。旧川崎銀行の建物をすっぽり中に包む形で11階のビルを建設。5階展示室のロビーから旧川崎銀行の屋根を見下ろすことができます。1927年に竣工した旧川崎銀行千葉支店が、さや堂方式で保存されたこと、私は外観を外から眺めるのも好きなので、外観全体が見られないのは残念ですが、保存の方法として、ファサード(前面)だけ残して後方をビルにして残すのと、どっちどっちかなあ。地震対策を考えるとファサード方式もさや堂方式も仕方が無いことだとは思いますが。内部の保存は、とてもよく成されています。(一部復元のものもあるでしょうが)

 入り口から見える旧川崎銀行千葉支店側面

 さや堂の中のホールから見える旧側面

 旧銀行1階は、デジタルアートスペースとして利用されています。

天井の飾り、柱、ドア

 

 

旧銀行の外観は見ることができませんが、模型が展示してありました。

   千葉市美術館は、初代館長辻千葉市美術館は、1995年に開館して以来、初代辻惟雄から小林忠、河合正明と日本美術研究家が千葉ゆかりの日本画を収集してきました。2021年4月1日には初の女性館長山梨絵美子が就任。これからは、山梨の研究範囲の近代美術の展覧会が増えるかも。

<つづく>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする