20210720
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>2021日本語学校夏(6)老師授業中
女子高クラスメートのほとんどが、小学校校長とか中学校教頭などの職を60歳で退職し、悠々自適の年金生活。それぞれ週に2,3日くらい「絵画教室の講師」とか「学習相談員」などを続けています。今でも仲良しのやっちゃんは「大学乗馬部の顧問」として、毎朝5時起きして乗馬指導を続けています。早起きの代わりに昼寝たっぷり生活。コロナで乗馬練習は休止中ですが、「馬は世話しないと死んじゃうからな」
やっちゃんからは「HALちゃん、働きすぎだよ。健康第一にしなくちゃ」とくぎを刺されているのですが、我が家は今、夫は人工透析続ける身、娘も息子も病身で、私が仕事を続けざるを得ないのです。年金ぐらしができるなら、とっくにそうしている。そうすべき年齢ですから。
毎朝5時半に起き、6時40分に家を出る生活で、ときに「ああ、朝から疲れた」と思う日もあるけれど、若い留学生の間を飛び回って、9時から12時半まで授業で大声を出し、午後は試験問題作ったり授業進行表作ったりする生活。
たしかに身体的に疲れはするけれど、精神的にはむしろ若い人から元気をもらっているのだなあ、と感じます。
コロナ禍で、高齢者の「フレイル(虚弱化)」が増加しているそうです。家から外に出るのを恐れ、一日中家に引きこもっているために、足腰はどんどん弱まり、認知症が増える一方だと。
春庭、毎日通勤時間片道110分往復220分。コロナも恐れず通勤し、週末は美術館へ出かける。フレイルとは無縁で、ありがたいことだと思います。家計維持のために働いているとはいえ、お金以上に得ているものは多いのだと思っています。
授業中風景を、事務の先生が撮影しました。中国向けの学校紹介に使うのだそうです。
こんなふうに、今日も元気に授業をしています。撮影用にマスクをはずして

七夕飾りの前で

作文の個人指導。ほら、ここの助詞がちがっているんだよ。

今年の誕生日には72歳になる老師。
中国語では20代の先生でも、教師は「老師ラオシー」と呼ばれます。「老」は、年をとっているという意味もありますが、「経験豊かで知識が豊富」という敬意のあることばなのです。
春庭は日本語の意味で言っても文字通りの老師。年取った教師。
老師HAL、がんばって日本語教えていきます。
<つづく>