20210805
ぽかぽか春庭日常茶飯辞典>2021二十一世紀日記夏(3)燕巣立つ
最寄り駅への行きかえり、今年はじめて気づいたのですが、ビルの軒下に燕が巣を作っていました。通りかかる人は、みな巣を見上げて、無事巣立つまで見守りたいと願っています。
燕が作った巣が壁にしっかり固定できず、一度落ちたらしい。ビルの持ち主がカップ麺の入れ物をかわりの巣として設置したようです。巣の下には燕の糞を受け止める古新聞が敷いてあり、通行人向けに「燕の糞に注意」とお知らせが貼ってありました。
ビルの片隅の燕の巣。カップ麺のリサイクル巣です。

だいぶ大きくなった子燕ですが、まだ母燕のほうが大きい。

大きな口をあけて親鳥にエサをねだる姿などを、間近に観察できます。私は田舎育ちなのに、燕の巣を見たことはありませんでした。間近に燕の観察ができるのは初めてなのです。
近所に大学の広い敷地もあり、比較的緑の多い地区なので、木の葉につく虫も多いのか、3羽の子燕も順調に育ちました。
7月3日には、まだ母燕のほうが大きかったのですが、7月7日には、もう巣の中に子燕はいませんでした。
巣を囲んでいた人たちが「ほら、あそこに飛んでる」と言っているので見上げると、すでに巣を出た小燕たちが電線にとまっていました。

これから虫の取り方も覚えて、一人前の燕として、秋には南の暖かい地域へ。そして、来年の春には、またこの巣に戻ってこられるといいな。
来年の巣を楽しみに。
<つづく>