
清里オーベルジュ ファーストトレイン
20210810
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記夏(6)八ヶ岳高原夏
女子校クラスメートのやっちゃんと、久しぶりに「いっしょにあそびましょ」の夏の1泊2日。
17歳の出会いから54年間の友達。誕生日は、私が4日間早い同じ月生まれ。誕生日がくれば、ふたりして72歳です。
会うたびに「ハハハ、ますますバーさんになってるなあ」と言い合うのですが、古稀すぎれば、バーさんになるのは当然のこと。夜中に2回3回とトイレに行くとか、トイレのドアを開けると、ズボンを下ろしきらないうちに脳が「はい、トイレだよ」と命じてしまうので、尿漏れパッドが必要、なんていう「バーさんトーク」が遠慮なく言い合えるのが、ふたりとも心地よい。ミエも外聞もない間柄です。私よりも服装に気をつかわない婆さん、やっちゃんだけです。県の乗馬連盟審査部長のやっちゃん、似合うのは乗馬服だけかも。
2019年12月年末に春庭の住む家に、やっちゃんが泊まりに来て以来、2020年、2021前半、やっちゃんは、息子さんから「東京はコロナこわいから、東京の人と遊びにいっちゃダメ」と止められているということで、1年半いっしょに過ごすこともなかったのです。電話だけで近況報告。母親思いの息子さん。
私もやっちゃんもようやく7月中に接種2回目が済みました。息子さんからも「東京在住者といっしょにいても大丈夫」と、お許しあったというので、2018年夏にいっしょに遊びに行った八ヶ岳高原清里にいくことにしました。
例年なら、春先には夏の予約が埋まってしまうという八ヶ岳清里のオーベルジュ・ファーストトレイン。コロナの今ですから部屋が空いているか知れないと、ワクチン接種終えて電話してみました。ツイン1室空きありということで、予約できました。
若い人たちまだ接種すんでいないから、出かけるの躊躇するよね。
8月2日、川崎で人身事故ありというアナウンス。乗る予定の高崎線も湘南電車も大幅遅れ、というので、東北線で大宮に行き、乗り換えて高崎へ。やっちゃんが車で待ち構えていました。
佐久にあるやっちゃん元同僚がオーナーシェフをしているレストランでランチ。やっちゃんはパスタ。私はレディースランチ。サラダ・グラタン・ハンバーグ夏野菜ソテー・パン、メロンジェラート&コーヒーという盛りだくさんのランチ。レディたちの中でも、私のような大食いでないと食べきれないかも。
14時半に八ヶ岳萌木の村到着。しかし、ペンション・ファーストトレインは館内消毒などの準備があるので、15時まで閉館ということでした。車を止めさせてもらって、先に「野外バレエ」の会場へ。
私は「ホテル・ガーデンロック」でコーヒータイム。やっちゃんは周辺を散歩。森の中を歩いていたら「レンゲショーマ」の群落があった、と喜んでいました。やっちゃんは元高校理科教師で、いろいろな植物に興味があります。県の「野生きのこ研究会」に所属して、きのこの勉強もしているので、散歩といっても、周辺の植物やきのこに目配りを忘れません。
ロックガーデン入り口

ロックガーデン前。馬好きのやっちゃんは、「ここがいい」と。

16時半に、清里野外バレエ「フィールドバレエ」のリハーサルが始まりました。フィールドバレエは八王子に本部がある「バレエシャンブルウエスト」が公演を続けてきて、昨年フィールドバレエ30周年を迎えたそうです。リハーサル見学無料。

リハーサル会場では、バレエ団の総監督今村博明と芸術監督川口ゆり子がマイク片手にダメ出しをしています。2018年夏に見たリハーサルでは、かなり激しい注意がダンサーに出されていたのを覚えていますが、この夏、監督は「熱中症に注意して。コールドは舞台にいなくてもいいから、袖にはけていて」と言うソフトな指導でした。
リハーサル指導中の今村総監督

上演するのは「眠りの森の美女」
8月2日の出演は、オーロラ姫松村里沙、王子江本拓。


夜、照明があたると幻想的な舞台になるのですが、昼は青空と白い雲、森の緑が映えて、これはこれで美しいバレエです。

6時にリハーサルを終え、ダンサー達は公演準備へ。
特別バレエ好きではないやっちゃんは「お金ないから公演本番は見なくてもいい」と言います。当日券を買おうかと思っていた私も、「晩ご飯ゆっくり食べてオリンピックをテレビ観戦する」というやっちゃんにおつきあい。
ジャズダスス歴45年の私、ちょこっとバレエ見たかった気も残りましたが、リハーサルを見ていたSS席は12000円、うしろのA席が8000円というのを見て、私もやめました。これまでのフィールドバレエ見物で、妹が前売り券を買ってくれていたので、当日券がそんなに高めになるとは知らなかった。
6時にファーストトレインに戻ると、オーナー夫妻が「晩ご飯召し上がっていると、7時のバレエ開演に間に合わないかと、心配しました」というので、「今日の夜公演は見ないというのを連絡しておかなくてすみません」とあやまって、部屋へ。
部屋は、2人のために家族室を用意してありました。前に妹一家と泊まったときと同じ、2つの寝室の間にリビングルームがある部屋。このペンションで一番広い部屋、5名宿泊用をふたりで使うのです。トイレ&風呂は部屋になくて、共用です。他の宿泊者がバレエ公演に出かけている間に、私もやっちゃんもふたつあるお風呂でのんびり過ごせました。
晩ご飯は、サラダ・スープ、前菜、メインのステーキ&ライス、コーヒー。カメラの電池が終わってしまい、メイン撮れませんでした。
前菜

食堂

2室のうち、やっちゃんは「テレビ見ながらウトウトするのが好き」というので、リビングのテレビが見えるほうの部屋。オリンピック野球を見て、日本の勝利に感激して眠ったそうです。
雲がちの夜空で「満点の星」は見ることができませんでしたが、ぐっすり眠りました。
<つづく>