
20211019
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩夏(5)GOLD in 郷さくら美術館
前回、郷さくら美術館に行ったのは2020年11月29日日曜日でした。名前の通りさくらをモチーフにした絵を中心に集めている美術館で、さくらの季節じゃなくても、展示4室のうち1室は、桜の絵が展示してあり、1年中さくらの絵を楽しめる、というコンセプトです。
今回のテーマは「Gold」。
日本画に金泥や金箔はなじみの画材です。金箔を張り詰めた屏風に雄渾な松や虎を描いたりする障壁画は、大名や金持ち商人が大好きな屋敷の飾りでした。
郷さくら美術館は現代日本画の収集をしていますが、現代でも日本画家にとって金色はメインの画材であるようです。桜を描いても、金を使う。

会期:2021年6月29日(火)- 9月5日(日)
美術館の口上
このたび郷さくら美術館では、日本画「GOLD++」展を開催いたします。 古来より人々を魅了し続けてきた眩しいほどに輝きを放つ「黄金:GOLD」。憧れ、輝き、妖艶さ、色あせることのないその輝きは見る人の心に様々な感情を引き起こさせます。本展では、光の表現としての「黄金:GOLD」を様々な作品よりご紹介いたします。金箔を大胆に用いて描かれた迫力のある作品や金泥を用いることにより繊細な表現を可能にしている作品など、「花」「人物」「動物」「風景」が描かれた選りすぐりの作品をご紹介いたします。金箔や金泥、基底材などの素材によって異なる、金色が放つ輝きの違いもご覧いただけます。古典的な技法でもある「金」を使った黄金の世界をどうぞお楽しみください。

美術館の方針がふたつ変わっていました。紙媒体出品目録の配布停止。紙に貼られた出品目録を写真にとるか、ネットUPの目録を見るか、どちらかです。
アナログ派の私と娘は「紙の出品目録と照らし合わせて作品を見る」派ですから、ちょっと残念。それから、前回はカメラ禁止マークつきの絵のほかは撮影自由だったのに、今回は全館撮影禁止。これは大いに残念。気に入った作品は、ときどき画像を見返したいです。美術館側からすれば「見返したいなら図録を買え!」なんでしょうが、図録、重いし高いし、貧乏人には高値の花(高嶺を誤変換)。
日本画にとっての「金」。金泥遣いや金箔を細かくして画面に散らす、などさまざまな技法を見ることができました。娘が一番「すごい!」と感じ入ったのは、加山又造の猫。毛並みの一本一本を細い金糸を並べて張り付けているのです。遠目には猫の毛並みとしか見えませんが、画面に見入ると、金糸の貼り付け具合がわかります。

薄暗い部屋に1点だけ金が輝く絵が置いてあったら、ほの暗さの中に金色が浮かび上がるのだと思います。しかし、部屋ごとに「これでもか」と金が光る作品が並べられていると、貧乏人のひがみで見る鑑賞法ですから、「そんなにキンキラキンにしなくても、、、、」という気分になってくる。金色に疲れてくる。
きれいな華麗な日本画のGold。ちょこっと貧乏人日上根性がでてしまったので、それを払拭すべく、郷さくら美術館の向かい側にあったフルーツサンドの店で食パン三角半分の大きさの「マンゴーサンド」と「シャインマスカットサンド」を購入。ふたつで2500円という豪華フルーツサンドです。パンの耳ひとふくろ無料で配布中というので、ふたりで一袋ずつもらいました。
ひとつ1000円のフルーツサンドの感想。娘「これはこれですごくおいしいけれど、1000円じゃ、次に買うのはいつになるやら。コスパを考えれば、メルヘンのフルーツサンドがいちばんいい」
パンの耳は、一袋の半分を細かく刻み、卵牛乳液に浸してパンプディングを作りました。1000円のフルーツサンドほどではなくても、私にはちょうどいいおいしさ。余った分、娘は保育園や学童保育のおやつの定番だった「パンの耳揚げパン」を作ってほしいと言います。日曜日のおやつにしました。挙げたパンの耳にグラニュー糖ふりかけるだけ。
おいしい!
どうも、Goldの豪華さよりもパンの耳のほうが似合う春庭母娘です。
<つづく>