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ぽかぽか春庭「再現 女性の服装1500年 -京都の染織技術の粋- in 文化学園服飾博物館」

2021-11-11 00:00:01 | エッセイ、コラム

20211025
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩夏(9)再現 女性の服装1500年 -京都の染織技術の粋- in 文化学園服飾博物館

 新宿南口にある文化服飾学園。多くの世界的なファッションデザイナーを輩出した学校です。キャンパスに服飾博物館が設立されています。 
 私がこの服飾博物館を訪れたのは、2011年の「民族衣装」の展示を見た時2013年の「織りの服、染めの服」 という展示をみたとき。今回は娘の希望で観覧しました。娘は絵よりも工芸が好きで、織物染め物にも興味があるのです。

 8月18日に文化学園服飾博物館で開催されていた「再現 女性の服装1500年 -京都の染織技術の粋」を見ました。

 再現 女性の服装1500年 -京都の染織技術の粋- 
 会期:2021年7月15日(木)~9月28日(火)
美術館の口上
 平安遷都以降、貴族や武家、そして裕福な町人の華やかで贅沢な衣生活を支えたのが、都の職人たちでした。応仁の乱で京が一時灰燼に帰すことがあっても、職人たちはこうした苦難を乗り越え、新たな染織技術を次々に生み出して現代に至っています。しかしその間、京都の染織が一時期低迷することもありました。昭和6年(1931年)、京都の染織業の振興を図るために行われたのが京都染織祭でした。本展覧会では、当時の京都の染織技術を結集して復元された、古墳時代から明治時代に至る女性の衣服を展示して日本の女性の服装の1500年をたどるとともに、当館所蔵の江戸時代後期から昭和時代初期の優品を通して京都の染織技術の真髄を感じていただきたいと思います。
主催/公益社団法人京都染織文化協会、文化学園服飾博物館
後援/京鹿の子絞振興協同組合、京都刺繍協同組合

 第一部は、日本の古代からの女性の服装を再現した展示です。娘は「古代の衣裳がよくわかったからいいけれど、室町以後の服は、再現ものじゃなくて本物が東京国立博物館で見られるから、ちょっと再現だと希少価値が落ちる」という評価でした。
 本物じゃなくて復元だとしても、1500年の服飾の歴史がずらりと時代ごとに見られるところがいいところ。

 復元された古代衣裳の展示室


 以下の画像は、京都染織文化協会が1931年に再現した、古墳時代、飛鳥奈良時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代。
 古墳時代の再現、色合いが華やかすぎるような気もしますが、卑弥呼のおつきの若い巫女が着ていたのだと思うことにします。

 古墳時代  飛鳥奈良時代
鎌倉時代の旅装束   室町時代
江戸時代 打掛姿


 第2部は、京都の染め物や刺繍の組合が後援している展示。

 さまざまな染織の技術を生み出し工夫した職人・工人たちのひとつひとつのワザに感服でした。これらのワザを受け継ぐ職人の育成も大事なことだろうと思います。

 第2部の展示コーナー


 機械で布を織り、化学染料で染めた大量生産品にもよいものは生まれると思います。現代の私たちが安くさまざまな布地による衣服を着ることができるのも、織物や染色が手仕事から機械文明になったおかげと承知しています。
 
 文化服飾博物館エントランス。あまりにセンスのないおばさんスタイルでこのエントランスにはふさわしくないのはわかっていますが、記念にパチリ。


 世界のさまざまな地域で伝統技が消えていく時代です。伝統のワザが消えることなくが受け継がれていくように願って、文化服装学園をあとにしました。

<つづく>
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