20211121
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩夏(15)新東京の版画 in 神奈川県立歴史博物館
神奈川県立博物館で「十王図」を見た後、通常展示の明治以後の版画による新東京の風景が描かれた版画を見ました。所蔵版画を少しずつ通常展示していく方法のようで、展示点数は少なかったですが、面白かったです。
江戸の浮世絵に描かれたのとはまた違う興味で新しく生まれ変わった東京の町が描写されています。
以下、1871(明治4)昇斎一景が描いた新東京名所四十一景より(丹波コレクションより)
小網丁箱崎橋よりみなと橋遠景 (現在の日本橋小網町箱崎)
日本橋に荷揚げする船の行きかうようす、桜が花盛りなところを見ると、春の光景なのでしょう。
赤羽橋より僧上寺五重塔を望む
飯倉四つ辻(現在の港区飯倉交差点)七夕の光景は江戸と変わりないですが、行きかう人々の服装には、犬の散歩に出た外国人も描かれています。
外国人らしき人物が芝口橋から新東京を眺める。
外さくら田
(桜田堀の外をそぞろ歩く人々の中に混じって、馬車で乗り付けた外国人の姿も。外国人を描くことも、明治初めの版画には人気の絵柄だったのでしょう。)
つくだ島
目黒不動の滝
関口目白不動
江戸の昔から見ると当然のこと、明治の東京から見てもすっかり変わってしまった東京。関口目白不動も、戦災で寺が焼けたあとは再建されず、不動尊だけは他の寺へ。現在は江戸川橋公園になっているあたりらしい。
京橋
今や大賑わいの東京京橋も、1971(明治4)年には牛が行きかっている。
2021年から150年昔の東京の姿を楽しみました。
<つづく>