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ぽかぽか春庭「小さな国の小さなコロボックルに会いに in 神奈川県立文学館」

2021-12-09 00:00:01 | エッセイ、コラム


20211209
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記秋(1)小さな国の小さなコロボックルに会いに in 神奈川県立文学館

 娘が「こどものころ読んだ『だれも知らない小さな国』の展覧会やっているので見たい、という。娘の希望で「横浜へ行って、中華街で食べて、神奈川文学館でコロボックルの絵をみよう」という一日の行楽コースを楽しむことになりました。
 
 東急のチケットサービス「中華街まで乗り降り自由切符と食事券」で食べられる店で中華をおなか一杯食べ、外人墓地を横目で見て近代文学館へ。

 「佐藤さとる展―『コロボックル物語』とともに―」
会期:2021年7月22日(木・祝)~9月26日(日)

神奈川県立文学館の口上
 佐藤さとる(1928-2017)は、デビュー作『だれも知らない小さな国』(1959年)から始まる「コロボックル物語」シリーズを半世紀にわたり書き続けました。身長3cmの小さなからだで、目にもとまらぬ速さで動き、深い知恵を持つ小人――コロボックルと、彼らを見守る人々との友情を描いた物語は、本物のファンタジーとして、生き生きとした感動をもって、多くの人々に愛され続けています。

 同展は、佐藤家をはじめとする方々が同館に寄贈した〈佐藤さとる文庫〉資料や、無二のコンビである画家・村上勉が描いた「コロボックル物語」シリーズ、「おおきな きが ほしい」「かぜにもらったゆめ」の挿絵原画など、約450点の資料によりその作品世界を展覧。「コロボックル物語」とともに歩んだ佐藤さとるの生涯の軌跡をたどります。

 村上勉画『だれも知らない小さな国』装幀(函)原画(1969(昭和44)講談社

 私は大人になってから文庫版で読んだので、挿絵の記憶はあまりなかったのですが、娘は学校の図書館にあった大型の単行本で読んだので、挿絵もたくさんあったということです。

 佐藤さとる(本名暁)が17歳のころ描いた空想の小人「クリ・クル」


 「だれも知らない小さな国」シリーズのほか、佐藤さとるの他の児童文学も多数展示されており、なつかしいのもあり、「こんな本読んだことなかったけれど、読んでみたいな」と思うものもあり、楽しかったです。

 わたしが読んだことがなく、その作品の存在も知らなかった佐藤さとるの自伝的作品がビデオで紹介されていました。『わんぱく天国』


 出版社による紹介
 戦争の影がせまる昭和10年代、横須賀にある「天国」のような塚山公園は、「按針塚」と呼ばれる、子どもたちの最高の遊び場だった。さくらの明所でもあり、軍港を見下ろす風景も素晴らしい。公園をはさみちょうど逆の地域「柿の谷」と「西吉倉」で、それぞれに住む少年たちは、この「天国」を巡り敵対していた。そしてがき大将を中心とし、その敵対は海洋少年団で学んだ知識を生かした「戦いごっこ」に発展する。 しかし盛大なるめんこ対決をきっかけに、「柿の谷」と「西吉倉」は一気に仲間となる。そしてひとつの目的に向かって走り始める。それは、大ブームだった一銭飛行機をみんなでつくること。しかも「ヒトの乗れる一銭飛行機をつくろうぜ!」というものだ。
 大きな飛行機どころか、人が乗る飛行機? 小学生が作ることができるのか、それは飛ぶのか、誰が乗るのか――?

 佐藤が少年時代をすごした横須賀の安針塚をめぐる思い出、子供のころの遊び、ぜひ読んでみたいと思う作品紹介でした。
 できればスタジオジブリでアニメ化してほしい。もう息子の代の作品が増えてきているけれど、宮崎御大は空を飛ぶ話が好きなので、少年たちが協力して「人が乗れる紙飛行機」を作る話、きっと気に入ると思うのだけれど。

 神奈川近代文学館を訪れたのは久しぶりでした。娘ははじめて。館内のカフェでお茶休憩して足を休めました。帰りは中華街駅にもどらずに、近くのバス停から「赤い靴バス」で、横浜市内見物しながら戻りました。少し時間はかかったけれど、赤レンガ倉庫とかハンマーヘッドとか、横浜は見どころが多いので路線バスでも楽しめました。

<つづく>
コメント (2)
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