20211214
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記秋(5)群馬で
故郷に住む妹から「亡き父の27回忌にお寺にお参りする」という連絡がありました。1995年に父が76歳でなくなってから26年たち、今年が27回忌でした。
1919年生まれの父、生前は「20代30代で戦死した人の分まで生きなければ」と、言っていました。一筋に会社勤めを続け、3人の娘の結婚を見届けた76年の父の生涯は、戦死した同世代の男性の分まで十分に生きたと思います。
「朝、10時からお寺でお経をあげてもらうので、こちらに来て泊まったほうがいいんじゃない」という妹に、「朝6時に電車に乗れば10時に間に合う 」と言ったのですが、電車に乗ったのは6時半。案の定遅刻しました。(貧乏人だから、法事ごときに新幹線は使わない主義。在来線で行きました)
お経も焼香もすみ、お坊さんの法話の最中に到着しました。法話は瀬戸内寂聴さんが亡くなったことなどを織り交ぜながらの「仏教に帰依すること」についてのお話でしたが、罰当たりの遅刻者は「私は別段帰依してないけどなー」なんて思いながら、法話の終わりを待ち、お墓へ。山の南斜面を墓地にしたお墓は、見晴らしがよく、町の姿と赤城山がよく見えます。故郷の町はまだ紅葉には早い。
「やっちゃんと会うから」と妹に告げ、法事後の精進料理はパス。
お寺の横で待っていてくれたやっちゃんの車に同乗し、紅葉見物に出発しました。
まず、やっちゃんが馬術部ボランティアコーチをしている大学へ。朝練習のあと、部室にスマホを忘れたというので、取りに戻ったのです。「私も先週、1日に3度も忘れ物したんだけど。スマホを家の中のどこかに置き忘れるなんてしょっちゅう。お互い古希すぎはしょうがないなあ」と言いました。忘れ物の数では負けない。
大学構内の馬術部部室に行くのは、2度目です。牝馬の「紅姫(通称ヒメ)」に人参あげたりいっしょに写真をとったりしました。

私の紅葉見物のリクエストは「高崎だるまで名高い達磨寺の中に、高崎市が管理しているブルーノタウト旧居があるので見たい。達磨寺の紅葉が見ごろだそうだし」といいました。
しかし、建物に興味がないやっちゃんは「高崎市内なんて、いつでも行けるから、今日はちょっと遠出」と、案内気分をあげています。群馬の中では一番山奥の上野村まで案内する、という。
上野村、飛行機が落ちた山奥として有名になりましたが、私は今まで行ったたことがなかった。
はじめに、冬桜を見に。
上毛かるたに「三波石と共に名高い冬桜 」というサのかるたがあって、私も群馬の子として幼いころから知っていたのですが、冬桜を三波石とともに眺めたことなど1度もありませんでした。
桜山公園という冬桜の公園にいき、咲き初めの冬桜を見ました。


万葉の里という道の駅で三波石がごろごろころがっている川を見てから、上野村の「スカイブリッジ」見物。


上野スカイブリッジは、高さ90mの谷にかかる全長225mのつり橋で、歩行者専用つり橋としては、日本のベストテンに入るものだそうです。
横からの写真を撮らなかったので、画像借り物


しかし、「つり橋の上から谷の両側の紅葉を見よう」と案内してくれたやっちゃんの期待に反して、紅葉は早くも終わりかけ、全体的に茶色っぽい印象。やはり、山の中と街中では、季節の進み具合が違います。紅葉の色合いの点では、高崎市中の達磨寺のほうが色づきがよかったかも。

道の駅「上野」に寄りましたが、食事は15時で終了していました。しかたがないので、クッキーなどのおやつを食べて、高崎市に戻りました。チェーンファミレスで晩御飯。
法事&紅葉の故郷日帰りの旅。東京に帰宅したのは23時半になりました。
<つづく>