20211219
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記秋(8)庭園&離宮の紅葉
群馬の紅葉見物があまりぱっとしない色合いだったので、「東京都内で楽しめる紅葉を」と、紅葉していそうな場所を娘と訪れました。庭園美術館、浜離宮、五島美術館庭園です。
庭園美術館のもみじ

庭園美術館に何度も訪れてきたけれど、娘は「まだお庭を見ていない」というので、最初に日本庭園へ行きました。まだ紅葉は「色づきはじめ」という11月24日。庭園美術館のその名の由来の庭園へ。池をめぐる日本庭園と広々とした芝生の西洋庭園があります。
西洋庭園には柿の木がありましたが、渋柿らしく、小鳥もついばみに来ない。ほとんどが熟しすぎて下に落ちていました。もったいない。だれか実を取り入れて焼酎につけて干せば甘い干し柿になるのに。

最初に茶室公開へ。「光華庵」という茶室の名前は、旧朝香宮邸を建てた朝香宮鳩彦王が名付けたといういわれが書いてある看板を見て門をくぐる。

つくばいの見える茶室前の庭

日本庭園の池の周りの木々は、キレイな色になっている楓の木が何本かあり、「バえる」写真がとれました。




庭を見終わって、1時の予約がとれたレストランへ。そばには、見事に色づいた銀杏の大木があり、日を浴びて金色に輝いていました。写真をとりながら予約時間を待ちました。
西洋庭園の銀杏

ほんとうは、レストラン予約時間を待っている人のための椅子があったらよかったのですが、エラそげなウエイターさんが、予約時間まで、レストランの中入ってはいけない、寒くても外に立って待っていろ、とお命じになる。
高飛車なレストランだったうえに、ランチの値段もびっくり。私はチキンセット3000円(前菜、フランスパン2切れ、チキンソテー、チョコケーキ、コーヒー)、娘ローストビーフ4900円(前菜、パン、ローストビーフ、マンゴーアイス、ミルクティ)というお値段に、「リピーターになるのはむずかしいな」と思いました。まあ、味はそこそこでしたが、都内あちこちのホテルランチに比べても、それほど高飛車にでるほどのもんじゃない。レストランが改装されてから一度も入ったことなかったので、一度は食べてみようかと思ったのだけど、もういいや。
11月27日土曜日にパナソニック美術館へ行く前に、ちょこっと浜離宮の紅葉を見ようと、入園。この前に来たのは、浅草から水上バス
に乗って浜離宮に着くツアーの一日。格安冬場のツアーだったので、園内は「花も紅葉もなかりけり」でした。
今回はそこそこ紅葉も見られて、中島の茶屋で抹茶和菓子セットなどいただき、売店のお餅も買って、カモ猟の場所なども見てよい庭園散歩になりました。

紅葉と池と東京タワー

ちょっと盛りを過ぎた木も、下に散り敷く落ち葉が美しい


池の中央、中之島茶屋で、和菓子と薄茶セットをいただいて風流な気分を味わおうとしたのですが、お茶の写真をとっているうちに強風。浜風にあおられて紙に載せられていた和菓子は、椅子の下にころがりました。私はあわてて拾って、3分ルールで食べることにしましたが、娘はあっけにとられて落ちた和菓子を見ているばかり。
係の人が、娘の分の新しい和菓子を持ってきてくれました。私も「あの、こっちも落ちたんですけど」と、言ってみましたが、係の人は落ちた和菓子を拾って戻ってしまった。あれま。自分で拾わなければよかった。

写真なんか撮っていないで、さっさと食べればよかった。
鴨場まで歩いて、娘はメインであるはずの美術館に着く前に疲れてしまい、メインのブルガリア美術工芸展がゆっくり見られなかったと、反省。「芝離宮庭園のイメージでいたから、しばらく来ていなかった浜離宮の広さを甘くみてしまった」と。
12月4日土曜日は、「もう紅葉も最後かな」と言いながら、五島美術館へ。「アジアのうつわ」展を見るためでしたが、「ハケ(多摩丘陵の国分寺崖線)を利用している庭園は、庭内の上下差が大きくて疲れる」と文句をいいつつ、庭園美術館より浜離宮よりもきれいに染まって日に映えていた五島美術館庭園を眺めました。東急創始者五島慶太が財力を尽くして集めたコレクションの美術館。庭園もなかなか美しい造りです。
広い庭園、途中で足を休めた四阿。

ゴトー慶太は、ゴート―慶太(強盗慶太)というあだ名で呼ばれたくらいの、凄腕の経営者。強盗して盗んだ、というくらいの強引な企業買収で収益をあげ、その財力で日本アジアの陶磁器や彫刻絵画を買い集めました。
今回の展示は、強盗慶太のコレクションじゃありません。町田市立郷土博物館が建て替えの機会に、町田国際工芸美術館として再生されることになり、建物が完成するまで、展示物はあちこちに貸し出されます。






秋の庭園美術館、浜離宮、五島美術館。東京の紅葉見物もなかなかよい色合いで楽しめました。
<つづく>