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ぽかぽか春庭「ブダペスト工芸博物館展 inパナソニック汐留美術館」

2022-02-05 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220205
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩拾遺華麗なる職人技(1)ブダペスト工芸博物館展  in パナソニック汐留美術館

 ガラス器大好き娘は、ブダペスト工芸博物館展もとても楽しみにしていました。ルネ・ラリック、エミール・ガレ、ドーム兄弟らの作品をはじめ、ヨーロッパのガラス工芸が多数展示されているというパナソニック汐留美術館を訪れました。
 会期・2021年10.9ー12.19

 いつも会期終わりに駆け込むことがおおく、こみこみなので、会期真ん中くらいに行ってみたのですけれど、日時指定制で人数制限していたわりに、みな花瓶も皿もじっくり見入っているせいか、かなり混んでいた印象です。会場が狭いのも原因のひとつで、こみこみに感じるのですが。

 パナソニック美術館の口上
 古くから、日本や中国の工芸品は西洋にとって憧憬の的でした。とりわけ陶磁器やガラスの製品においては、日本や中国の工芸を手本として、材質、形状、装飾などの面で様々な試行錯誤が繰り返されてきました。19世紀後半、日本の美術工芸品がヨーロッパに流入すると、日本の文化に対する人々の熱狂を巻き起こし、西洋の工芸品やデザインに影響を与えるようになります。1854年の開国以降、日本では欧米との貿易に拍車がかかり、ヨーロッパやアメリカの愛好家の求めに応じて多くの美術品や工芸品が輸出されました。
 日本の文化、また日本そのものに対する憧れによって、ジャポニスムは西洋の作家やデザイナーたちの間で流行のスタイルとなったのです。その影響は、19世紀末の西洋諸国を席巻したアール・ヌーヴォー様式の作品にも大いに見られます。そして、ヨーロッパ諸国の他の工芸美術館と同様、ブダペスト国立工芸美術館も1872年の開館当初から、ジャポニスム様式の作品とともに日本の漆器や陶磁器を始めとする日本の工芸品を積極的に収集してきました。
 本展覧会は、日本の美術を西洋がどのように解釈したか、そして日本の美術や工芸がどのようにして西洋に影響を与えたか、そのありようを19世紀末葉から20世紀初頭までの工芸作品の作例を通じて辿るものです。ジャポニスムとアール・ヌーヴォーをテーマに、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションからエミール・ガレ、ルイス・カンフォート・ティファニーらの名品とともに、ジョルナイ陶磁器製造所などで制作されたハンガリーを代表する作品群を含めて約170件(約200点)をご紹介いたします。

 館内、展示室はすべて撮影禁止ですが、展示室外のロッカー前のポスターと展示室出口のブダペストのスライド写真は撮影OKでした。(展示品の画像は借り物)



 《菊花文花器》エミール・ガレ 1896  
 

 ルイス・カンフォート・ティファニー孔雀文花器 1898以前
エミール・ガレ洋蘭文花器1900頃
エミール・ガレ蜻蛉文花器1920 
 
  ドーム兄弟 多層間金箔封入小鉢1925-1930
建築の中の装飾陶板 -1900年パリ万博のビゴ・パビリオン 
 ルネ・ラリック

 ジャポニズムがヨーロッパの工芸に与えた大きな影響に思いをはせながら、会場を回り、動物文も植物文も日本人の心にすっと入ってくる美しさでした。

 

<つづく>
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