20220215
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>2022日本語学校冬~ひかりの春(2)春節餃子パーティ&節分
中国・ベトナムなどのアジアの国々の中には、太陽暦とは別に、生活においては太陰暦、旧暦を使って生活にいかしています。
旧暦の新年は、毎年ずこしずつ日にちが移動します。太陽暦ではなく太陰暦だからです。農業にはこちらのほうが有益な「月の満ち欠けによる暦」で、中国では「農暦ノンリー」と呼ばれています。
2022年は、2月1日が春節。旧暦の元日です。例年なら国中が大移動をして、家族や親族が集まる日です。でも、ことしは、北京オリンピック成功の旗印を掲げる政府によって、「大移動自粛」が求められました。
今年は2月1日が春節。学生たちは、コロナのため帰国もできず、親を日本に呼ぶこともできません。
学生たちは大晦日(ことしは1月31日)に友達同士あつまって、餃子パーティを楽しんだようですが、アルバイトもあって集まれなかった学生のために、教室でも去年と同じく「餃子を食べる会」を行いました。
手軽に市販の冷凍餃子をゆでて好みのラー油や酢をつけて食べるのですが、教室でみなといっしょに食べる気分は楽しいもの。
大鍋でゆでます。
わいわいと待っている学生たち
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ベトナムも2月1日は元日です。ベトナムの正月料理もふるまわれました。
バインテットとジョールア。
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ベトナムでも、中国でも、旧暦正月は離れていた家族親族が寄り集まって飲み食べ楽しいひとときをすごす大切な行事です。ふるさとを遠く離れ、コロナのために1年以上家族に会えないでいる留学生たちにとって、友だちと食べるふるさとの味がなによりなぐさめになったようで、よかったです。
春節の次は日本の節分&立春。学校恒例の豆まきをしました。学生の何人かが鬼の面をかぶり、教室内で「福は内」「鬼は外」の掛け声で豆を投げまし他。この
上級クラスは、教室がせまいので、鬼が逃げ回るスペースもなく、対決方式に。2人の鬼に豆の小袋を投げ、当たったら福が来る、当たらず鬼に逃げられたら、今年の福はどうなることやら、というゲームです。
私は、鬼になったときは盛大にぶつけられ、投げるほうになったらぜんぜん当たらないという運のない結果に。ことしの福はどこへ行ってしまうのやら。
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きっとよい福を招来できた学生もいたことでしょう。食べる豆の数は、年の数プラス1(数え年)と教えたのですが、中国ではいまだに自分の年を陰暦(旧暦)の数え年でいう人もいる、ということなので、もともとの数え年にひとつプラスしてしまったら、ちょっと余計か。まあ、年がひとつ多くても福はくるでしょう。
<つづく>