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ぽかぽか春庭「民族衣装展 in 文化学園服飾博物館」

2022-02-10 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220210
  • ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩拾遺・民族の布と服(1)民族衣装展 in 文化学園服飾博物館

 世界中にさまざまな独自の衣裳があります。それぞれの民族が糸を紡ぎ染め、織機を動かし針と糸で美しい衣裳を作ってきました。
 私は、20代からラシネ の民族衣装の本をめくって西欧の民族衣装も見てきたし、特にアジアアフリカの民族衣裳を、ただ好きで見てきました。

 展示室に「ラシネ民族衣装」の原本が展示してあるコーナーもありました。私が持っていたのは、古本屋100円本コーナーで買った文庫本サイズでしたが、原本は大判であったこと、はじめて知りました。

 今回は、「民族衣装 -異文化へのまなざしと探求、受容-」というテーマのもと、民族衣装がファッション界にどのように影響を与え受容されていったか、ということを追求していて、興味深い展示でした。

会期:2021年11月1日(月)~2月7日(月)

 文化服装学院美術館の口上
 世界では、それぞれの地域で多様な民族衣装が着られています。それは現代では誰もが知る感覚ですが、情報が少なく世界が隔てられていた時代には、自分たちと異なる民族がどのような生活をし、どのような衣服を着ているのかは容易に知ることはできず、それを知ることは人々の好奇心を満たし、また重要な情報のひとつとなりました。
 展示では、民族衣装が描かれた書物や、民族衣装の研究、フィールドワークなどに焦点を当て、ヨーロッパや日本において、アジアやアフリカの民族衣装がどのようにとらえられてきたのかを探ります。またデザインやカッティングなどに民族衣装の影響を受けたヨーロッパのドレスを、元となった民族衣装とともに紹介します。

 第1室は、世界各地の民族衣装。いろいろなコレクターの努力が結集しての展示。今では手に入らないものも多いと思います。
 
 展示室内


 第2室では、世界の民族衣装が新しいファッションデザインの源泉になっているようすがわかりました。


 中国の模様を取り入れたガウン。
    

 アラビアの男性衣裳をとりいれたイブ・サンローランの女性ドレス

    

 民族衣装の影響を受けたドレス

 

 アートの世界でも、ピカソらがアフリカ彫刻からインスピレーションを得て作品を作り上げるなどの、民族芸術からの影響は指摘されてきましたが、ファッションの面でも、民族衣装が大きな影響を与えていたこと、展示によってよくわかりました。

<つづく>
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