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ぽかぽか春庭「三菱一号館とレストランストックホルムのスモーガスボード」

2022-05-19 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220519
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(2)三菱一号館とレストランストックホルムのスモーガスボード

 4月11日から始まった新学期、なにかと忙しかったけれど、日本語学校は4月29日から5月8日まで10連休で一息つきました。
 4月29日は、連休前までに終わらせるはずの仕事が残ってしまい、家で5月の授業進行表を作りました。常勤と非常勤の勤務表。3つのクラスの教科書一日分ずつの進行5月31日まで割り振り、文法読解聴解漢字語彙作文の技能別進行。宿題課題と宿題点検表。

 4月30日は友人と久しぶりのおしゃべり。コロナ禍で3年会えないでいた友人との「積もる話」に花が咲きました。
 いつも勤め先と自宅片道2時間往復4時間かかり、土日はぐったりすごしているので、土曜日に都心に出ることもすくなかったのですが、旧友A子さんからレストランのお誘いを受けたのを機に「三菱一号館の上野りち展を見ませんか」と、お尋ねしてみました。

 前回、上野リチ展が始まってすぐに娘と見にいったのですが、そのときは2800円の図録を高いと感じて買いませんでした。貧乏性というよりほんとうに貧乏なので。
 買っておけばよかったと後悔していて、皇居東御苑散歩の帰りに三菱一号館に寄って買おうとしました。が、近代美術館と東御苑歩いて疲れてしまったので、大手町から地下鉄に乗り、三菱一号館には立ち寄る力が残っていなかったのです。72歳の年寄りだから、無理は禁物。

 もう一度三菱一号館に行って、図録ゲットしてこようと思い、A子さんに声をかけてみました。テキスタイルデザインに興味を持っているかどうかもわからないうちのお誘いでしたが、「先日友人と新国立美術館メトロポリタン美術館展とパナソニック汐留美術館ピカソ展をはしごして力尽き、三菱一号館にも行きたかったのにたどりつけなかった。残念に思っていたところだったので、わあ、うれしい」という返信メールが来ました。

 2月に行ったときの三菱1号館


 三菱一号館中庭側、2月に撮影。

 中庭では、結婚式の前撮り写真撮影会。前回も前撮り組がいたので、結婚写真をこのレンガの建物前で撮るのが定番なのかも。今回の撮影は美男美女のカップルだったし花婿がポーズを撮るようすが堂に行っていたので、プロによる結婚式写真のモデル撮影だったのかもしれません。
 結婚式前撮り写真?のカップル


 上野リチ展は、会期も終わりに近づき、土曜日なのでデザイン系の女子学生と思える人でにぎわっていました。入館は、時間指定の人数制限をしているので「チビの春庭には、人の頭しか見えない」というほどの混雑ではなく、リチ展開始直後に見たときより、少し混んでいる程度。
 図録さえ買えば用は終わりと思っていましたが、もう一度じっくり見入ってしまいました。
 写真を撮れる部屋ではもう一度リチデザインのテキスタイルと記念写真。
 この部屋は、三菱一号館の構造が見える天井も公開されています。



 三菱一号館の構造が天井に見える。


 三菱一号館階段(2月)


 図録も無事買えました。絵ハガキも買いましたが、前回何を買ったのか、はっきり覚えていないので、もしかしたら同じ絵柄かも。
 三菱一号館を出て、赤坂見附へ。

 コロナ禍でずっと会えないままになっていた旧友と、久しぶりのディナーおしゃべり会。私の「食べ放題大好き」を知っているA子さんが、「レストランストックホルムが閉店するそうなので、その前に食べに行きましょう」と、誘ってくれたのです。

 レストランストックホルムは、スエーデン大使館御用達というスエーデン料理専門店。なかでもスモーガスボード(スエーデン語でテーブルの上何でも)というビュッフェは少しお高めだけれど、質の高い美味しさで人気でした。それがコロナ禍のせいか、ほかの理由によるのかわかりませんが、残念ながら閉店になってしまうこと、A子さんが知らせてくれるまで知りませんでした。こりゃ、腹いっぱいたべてこずばなるまい。

 レストランストックホルムの公式「スモーガスボード」写真


 スエーデン料理ですから、酢漬けのニシンとかスエーデンミートボールなどの伝統的料理も並んでいるし、ローストビーフやポテトサラダなど、どの食べ放題にも並ぶようなメニューも。
 私はいつものように、とりあえず全種類を少しずつ皿に並べ、気に入ったものをおかわりする、というつもりだったのですが、2皿に全種類並べた後、おかわりはできないほどおなか一杯。それでもデザートの果物やリンゴのアーモンド焼きなどをとり、はちきれそうでした。

 私のお皿のひとつ


 スエーデン料理もおいしかったですが、なによりも、A子さんからうれしい春だより。
 一人息子さんが結婚の運びとなり、A子さんから完全独立。私は一度も会ったことはないのですが、彼が5年生11歳のころから成長の過程を聞き続けた息子さん。A子さんが「背が高くハンサムでバスケット選手を続けたスポーツマン、頭もいいし」という自慢の息子さんです。
 大学卒業後、名古屋で勤務を始めたところ、名古屋の地で同窓の女性と巡り合い、まもなく結婚というのです。女手ひとつで子育てをするつらさも喜びも語り合う仲だったA子さん。なかなかよい娘さんのようで、一人息子を手放すにも心残りはないことでしょう。

 そして、A子さん自身の勤務も一区切りついたところ。息子と暮らした住まいを引き払って、友人が建てたままになっている山の中の「古民家リノベーションの家」に引っ越すことを計画しているのだと。私は大賛成。
 A子さんは、会社や公的な機関で翻訳を仕事として続けてきましたが、個人としても翻訳を続け、7月にはその翻訳書が出版されることになっている、というのです。これを機会に翻訳家として独立し、山中の古民家で暮らそうという将来設計。すごいなあ。いいなあ。

 私も、50年間も「年取ったら田舎の家でのんびり本を読んで暮らしたい」と願ってきましたが、いまだに日銭かせぎの勤務を続けているありさま。仕事があるだけマシとは思うものの、「飛騨高山の古民家」と聞くと、「いいなあ、いいなあ」とうらやましがりMax。

 昔のテレビで「よい子悪い子フツーの子」というのがありました。私のまわりにいる「女手ひとつ界」の大切な友人たち。
 女手ひとつで子育てする、「女手ひとつ界」におけるよい子はA子さん。息子さんを立派に自立させ、もうすぐ結婚式。フツーの子はミサイルママ。次男はバリスタとして自立。結婚もそのうちするかも。長男は演劇三昧で経済的には豊かではないけれど、好きなことをやっている。悪い子は春庭。長女も長男も病身のまま自立せず。

 まもなく引っ越し準備開始というので、8月の夏休みには遊びにいく希望を述べました。「待っています」というありがたいことば。
 早く来い夏休み!

<つづく>
コメント (2)
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