20220521
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(3)みどりの日にトマトを植える
5月4日みどりの日。
都内の庭園やら植物園やら、木の名も花の名もさっぱり覚えないながら、あちこち散歩するのは楽しみのひとつ。みどりの日は、入園無料もあるけれど、普段でも、シルバー券70円とかで花や緑を楽しめる。
2022年のみどりの日も、無料のみどり散歩を楽しみたかったのですが、連休中にやらなければならぬ「みどりの仕事」がありました。
娘の現在の「お楽しみ」は、買い物をしたあと、シールやバーコードを集めて応募して、さまざまな賞品を当てること。「春のパン祭り」では、今年も白いサラダボールふたつもらいました。
クオカードやホテル宿泊券などはコロナが終わってから旅行に行くときのために貯めていて使っていませんが、いろいろな賞品を受け取ることができました。一番の活躍は電気圧力鍋。お米を30分浸水したのち、スイッチをいれると8分でスイッチ切れ、蒸らせばすぐ食べられます。まだ一度も使ったことないのが「ガス火でいぶすスモーク鍋・桜チップ付き」。もうちょっと燻製を勉強してから使ってみます。
みどりの日の前に当選したのが、トマトで当てた「リコピントマトの苗4本」。小さいプラスチックに入っていた苗。レミパンだかなんだか、調理器具を当てたかったのに、トマト苗じゃ、娘はがっかりです。土に興味のない娘は「これ、母が好きにして」というので、「植えなきゃ植えなきゃ」と思いつつ、みどりの日になりました。みどりの日の今日やらなくて、いつやる。今でしょ。
娘は花は眺めるだけ、実は食べるだけ。しかも生トマトは嫌いで食べない。サラダに彩りとして載せるときは、種の部分を取り除いてやらにゃならぬ。レストランで食べるとき、娘のトマトは私の皿に移される。
夫の両親が残した猫の額ほどの庭。一番大きなものは枯れかかった楓。植木屋スズキさんが言うには「倒れる前に切り倒したほうがいい」。台風などで倒れると、庭が狭いもんだから、隣の家か前の家に倒れて迷惑かける。ああ、めんど。
しかし、自分が土いじりをするのはまったく苦手で、今まで花の苗なんかたいてい枯らしてきました。実家の両親や姉は家庭菜園を上手に作っていたのに比べると「田舎で生まれ育ったけど都会人」なんです。
2020年にコロナで自宅待機になったとき一念発起で糠や腐葉土を買い込み、たい肥を作るところから始めました。しかし、管理が悪いから「段ボールで作るたい肥の作り方」という教えの通りにやったのに、段ボールの中にコバエが発生。全部処分することに。穴掘って埋めました。
コバエの幼虫たち、土の中で生き埋めによりたい肥になったと思う。なんまんだぶ。人類にとって食を得るということは、他者の命をいただくことなんです。あれ、この例は違うか。
残ったのは、ブックオフで買った「やさしい野菜の作り方」という本のみ。
さて、2022年のみどりの日。せっかくの「リコピン豊富トマトの苗。育て方ブックつき」
5月4日、朝からまずは、庭一面にはびこっていたドクダミをテキトーに引っこ抜く。全部は取り切れなかったけれど、干してお茶の葉にする予定。ドクダミは繁殖力が強くて庭園や植物園などでは嫌われるけれど、「十薬」という別名が示すように、十の効能がある薬草。
2年前に干したドクダミ茶は完飲。
昨年2021年は、ドクダミ引っこ抜こうと思いながら、ぐずぐずしていたら、スズキさん(1925年生まれの姑より2~3歳若い)が、6月に年に2回の庭仕事に来てくれたおり、全部「ゴミ」として始末してくれました。
今年2022年は、なんとかスズキさんに先立ってドクダミ引っこ抜き、洗って干さねば。干しあがったら、給与遅配で緑茶も買えぬ私にとっての貴重なお茶の葉に。
いいかげんにドクダミを引っこ抜いて、一休みしてから植木鉢に腐葉土を突っ込む。腐葉土は2020年に花屋で買ったビニール袋のままバケツに入れっぱなしにしておいたものだから、トマトにとって栄養がある土なのか定かではない。
どうして庭じゃなくて鉢にしたかというと、地面だと、ナメクジがどこからかやってきて、葉っぱを食べるからです。2020年に庭仕事をやめてしまったのも、私が植えたアカザの苗をナメクジがせっせと食べてしまったから。
アカザはそこらに生えている雑草で、私にはほうれん草より好きな味なのです。こどものころ、家族がほうれん草のおひたしを晩御飯なんかに食べるっていうときは、家のまわりでアカザを摘んできて、母にゆでてもらって食べました。空地があれば、はびこります。
近所にできた空地にアカザが生えていたので、数本我が家の庭に移植しました。ゆでて食べようかと庭に出てみれば、ダンゴムシだかナメクジが葉っぱをすっかり食べつくしていました。
空き地にはたちまちアパートが建ったので、もう近所にアカザが生える空地はありません。田園調布ほどじゃないけれど、庶民の町のここらだって、空地をアカザ畑にしておくような鷹揚な地主はいない。
アカザは残念だったけど、リコピントマトが無事に実をつけるまで、植木鉢は地面から離れたところに上げて見守ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/ff/b24dc4ac6f663c92fecfc99bc7efe09d.jpg)
<つづく>