20220709
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>日本語学校夏(3)七夕の願い
7月7日の授業の1コマで、留学生たちは願い事を書きます。初級のクラスでは「~たい」という文型の応用、中級は「~ように」という文型の応用として、それぞれの願いごとを短冊に書き込みます。
真剣に筆ペンで書き込んだ願い事は「大学合格」、、、うんありきたりな願いだけど、かなうといいね。

それぞれ短冊を竹に結びます。


すでに東京大学博士課程に進学が決定した内モンゴルの学生が書いた願いは「順調に博士課程を卒業できますように」日本語とモンゴル語で書きました。

最後にHALセンセが解説したyoutubeチャンネルの「七夕の由来」を学生に見せて、午前中クラスの七夕の教室活動を終わりました。

大勢の人が平和な日本を願い、それぞれの願いを星に祈りを込めたと思うのに、8日の授業中、中国人学生が「センセー!たいへん」と言う。
なにが大変なのさー!今は「日本のスポーツ」というトピックで相撲柔道剣道弓道についてのビデオを見て、伝統スポーツについて学び、HAL先生が蹲踞や四股踏みの実演をして見せているんじゃないの、しっかり見なさいよ。
留学生には、授業中わからないことばがあったとき、辞書代わりにスマホを使うことを「机の上に出し、先生になにを調べているのかわかるようにして使用するならOK」と許可しているのですが、「蹲踞」「四股」などを調べるとき、ついつい「緊急ニュース」をクリックしてしまう。
「元そーりがうたれた、意識不明で心肺停止」という安倍元首相の襲撃事件について第一報が入ったのを目ざとく検索してしまう学生によって、事件を知らされました。隣のクラスも同様らしく、教室がざわついていました。
武力によって他国の領土を侵害するのも、他者の命を暴力によって奪うのもあってはならないこと。
星への願いの第一にしたいのは、平和な世の中。
平和で人々が安心して暮らしていける世界でありますように。
<つづく>