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ぽかぽか春庭「留学生バス旅行」

2022-07-16 00:00:01 | エッセイ、コラム

 富士山麓の忍野八海の湧水池

20220716
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>日本語学校の夏(7)留学生バス旅行

 2021年はコロナ禍により来日が滞っていましたが、2022年の今年、わが校への留学生は5月からバラバラと授業に参加してきました。

 今年は入学式もできたし、新入生旅行も実施。HALセンセも富士周遊バス旅行に同行しました。
 今回の旅行は「学生引率は、他の先生がやるので、HALセンセーは観光客として楽しめばいい」、ということなので、気楽に参加。私がした仕事は、バスの中で「富士山でゴミを捨ててはいけない。すべて持って帰るように」という注意だけ。

 7月5日は九州に台風もきており、天気予報では「一日雨」でしたが、バスに乗り込むときは、日差しも出ていました。
 バスの中は、シンチャオ班(ベトナム学生7名)、魔法少女班(女子学生5名に「うちの班のパシリにつかってやる」と命じられた一番若い男子学生(18歳りー子ことリー君)が強制的に班員になった6名)など、グループごとに席を占めます。
 HAL先生は当然「道路の曲がり具合を見ていないと酔うから」と、一番前の左側。


 最初の訪問場所は富士山博物館。


 富士山が爆発した時に溶岩がどう流れたかわかる模型や、恐竜模型を眺めました。
 シンチャオ班の学生と。


 「リー子」と呼ばれて魔法少女班のパシリになっているリー君は、宝玉(ムーンストーン?)を3粒買い「中国の両親に、日本のパワーストーンだから身に着けるように」と、贈るのだ、と親孝行ぶりを発揮していました。1粒は自分用。
 魔法少女グループは、宝玉を選んでブレスレットを作ってもらっていて、ひとつ1万円もすると聞いて「ヒャー高い!貧乏な私には買えない」と言うと、「センセーはこの先、何回でも富士山に来ることが出来るでしょうけど、私たちは国に帰るまでにもう一度ここに来ることができるかわからないから、記念に買っておきたいんです」と、おこずかいをつぎ込んでいました。最近の「富裕層子弟」の留学生たち、私より金持ちです。

 富士五合目についたときには、どしゃぶり。
 学生たちは、持参のレインコートを着て、自然散策路のガイドさんに説明を聞きました。私は「年よりは雨の中で説明を聞いていたら風邪ひく」と散策路と五合目にある神社参拝をパス。レストランの中で待っていることに。

 どしゃぶりの富士五合目。


 レストランでほうとうを食す。富士山値段だから、昔、山梨の食堂でたべたのよりは具が少なくて値段は高かったけれど、ま、いいか。

 通常は1時間くらいガイドさんについて自然散策路を歩くということでしたが、あまりの雨だったので、30分ほどでランチタイムになりました。
 学生もそれぞれコンビニ弁当を食べる班あり、ほうとうやラーメンを食べる班あり。

 忍野八海に向かうころ、少しずつ雨が小止みになり、一瞬富士山が山頂まで見えたときがあり、気づいた学生は写真を撮っていました。しかし、私は自然散策路を歩いたわけじゃなく、疲れてもいないのに、8時学校に集合に遅刻できないと早起きしたから、お昼食べたあとのバスの中で少々うとうとしていて、せっかくの五合目からの富士を見るチャンスをのがしました。

 忍野八海についたら、傘なしでも歩けるくらいの小雨になり、ときどきパラつくくらいに。

 湧水池に向かって、川沿いを歩く。


 川の中にいる魚をわいわいと眺める学生たち。
 

 私も留学生も、湧水の水を飲みました。湧水は富士のめぐみ。無料!
 

 雨降り予報の一日でしたが、忍野八海は傘なしに過ごせたので、学生にとっては、富士山五合目より忍野八海のほうが好印象の遠足地になりました。
 「きれいなところだった」と、学生が楽しく過ごせる場所があってよかったです。もっとも、班ごとにバスの中でワイワイやっている時間だって、学生にとっては「学校内では味わえない楽しいひととき」だったと思うので、昨年は中止になった留学生旅行が、2022年は実施できて、ほんとうによかったです。

 忍野八海の湧水池のひとつで。
 池の名前がひとつひとつあったのですが、あとで観光案内を見るからと、覚えてきませんでした。
 

 雨でも安全に一日すごすことができて、なによりのバスハイクでした。

<おわり>
コメント
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