20230509
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2023ふみ日記初夏(3)ジュンク堂デート
大学時代からの友人K子さんが「GW中、デートしましょう」と、おさそいメールをくれました。
13時に池袋ジュンク堂の4階カフェで会うことに。高齢者はコロナで用心の会わない期間があったので、久しぶりの顔合わせです。
どちらかが遅れても、ジュンク堂カフェには店内の本を持ち込むことができ、読みながら待てるので、時間を聞い市内待ち合わせにぴったり。
副都心線の池袋駅で降りたのははじめてだったため、地図を見ながら迷い、西口にでてしまいました。西口東武デパートの中を経由して西武デパートへ。西武の別館経由でジュンク堂へたどり着きました。渋谷も池袋も、都会は高齢者にやさしくない。
最初はジュンク堂でおしゃべりしていたのですが、カフェの中は本を持ち込んで静かに読んでいる客ばかり。K子さんは「あなたの声、おおきすぎる」と言うので、ジュンク堂のとなりのスタバに移動。ここで4時半くらいまでしゃべりまくりました。
K子さんが飼っている文鳥が年取ったので、介護が必要になり、今は文鳥のリハビリが家の中の仕事の大事な部分。今7歳だけれど、エサが改良され文鳥も10歳以上の寿命をたもてるようになったのだとか。
「私はこどもを持たなかったけれど、文鳥でもこんなにかわいくてこんなに大変なんだから、子供を育てるのって、小鳥以上にたいへんなんだろうなあって思うよ。小鳥は学校へやらなくていいし、かわいがるだけでいい」
小鳥も愛情をかけていっしょに暮らせば家族です。
K子さんは、65歳の公務員退職後にはじめた演劇を、今も楽しみに続けています。以前に所属していた劇団の演出家兼俳優の方から指導を受けて演劇仲間と続けている活動、楽しそうです。
公演したい戯曲があるのだけれど、ひとり役者が足りないので、あなたやらない?というおさそいがあったのですが、わたしはこれから失業保険の手続きやら職探しやらあるからと、今回はパス。
1970年にドイツ語の授業で出会ってから、53年。上級公務員キャリアとして仕事をつづけ、各地の大学図書館のIT化という重要な仕事を成し遂げ、退職後の今は演劇研究と実践で心豊かに暮らしています。年金も目減りして生活はたいへん、というけれど、マンションのローンは終わっているし、私から見たら悠々自適。「それが悠々なんてもんじゃないのよ」と笑っていますが、年金じゃ暮らしていけない私から見たら、充実の退職後生活です。
今は白髪もしわもふえたけれど、お互いに若いころの姿を思い浮かべて「若い時代補正」ができるのがありがたい。
あなたの、若いころの写真が私のアルバムに貼ってあった、と K子さんがメール添付で送ってきた20代の私の写真。1枚はいっしょに出かけた神代植物園で撮ったもの。もう1枚は、私が英文タイピストとして働いていた若いころの姿。K子さんにこの写真を渡していたこと、まったく覚えていませんでした。
神代植物園にK子さんと行ったときのスナップ

英文タイピストとして働いたときの20代の私。若いね。そりゃ50年も前の写真だもの。いっしょうけんめい働いていたんです。
まだまだ働き続けなければ食っていけない貧困高齢者ですが、世間様がゴールデンウイークだとお休みしている間は、私もぐうたらすごしました。
<つづく>