
20230518
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩初夏(3)新宿の画家たち
5月16日、新宿歴史博物館で「新宿の画家たち」展を見ました。無料なので。
新宿落合近辺にアトリエを構えていた画家。林芙美子邸には夫緑敏のアトリエがあったし、佐伯佑三のアトリエも見学したことがあります。今回は新宿に在住した画家の絵を集めた、という展示なので興味を持ちました。
新宿歴史博物館の口上
新宿には多くの画家が住み、特に落合の地域には洋画家の佐伯祐三・米子夫妻や中村彝(つね)、曾宮一念(そみやいちねん)らが住居・アトリエを構えました。
人や風景と出会い、日々を過ごし、絵を描く。その営みが新宿にあったのです。
本展は、作品やデッサンに加え、ゆかりの品々、画家の書いた手紙や書籍などを見ていきます。
暮らしや交流関係なども含め、作品だけからでは見えにくい画家自身の姿を探っていきます。
人や風景と出会い、日々を過ごし、絵を描く。その営みが新宿にあったのです。
本展は、作品やデッサンに加え、ゆかりの品々、画家の書いた手紙や書籍などを見ていきます。
暮らしや交流関係なども含め、作品だけからでは見えにくい画家自身の姿を探っていきます。
序章 落合 ―画家が暮らしたまち―
新宿の中でも、特に多くの画家たちが暮らした場所が落合です。画家たちを惹きつけた落合とはどのような場所だったのでしょう。
江戸後期に刊行された「江戸名所図会」には、風光明媚な場所として落合の情景が紹介されています。その後、明治時代に入ると川沿いに工場が建てられ、景観が変化していきます。大正11年(1922)に宅地分譲地である目白文化村の開発が始まり、大正15年(1926)の「下落合事情明細図」には、多くの住宅や工場が記載されています。その一方で田園風景も残り、落合の地には絵になる景色が多く存在していました。
江戸後期に刊行された「江戸名所図会」には、風光明媚な場所として落合の情景が紹介されています。その後、明治時代に入ると川沿いに工場が建てられ、景観が変化していきます。大正11年(1922)に宅地分譲地である目白文化村の開発が始まり、大正15年(1926)の「下落合事情明細図」には、多くの住宅や工場が記載されています。その一方で田園風景も残り、落合の地には絵になる景色が多く存在していました。
目白文化村の広告はがき

江戸時代、落合近辺は蛍狩りの名所だったのだそうです。
「江戸自慢三十六興 落合ほたる」元治元年(1864) 歌川豊国・歌川広重(二代)画

林緑敏「下落合風景」1935頃

松本俊介装丁 林芙美子「一粒の葡萄」

堀潔「煙草専売局工場」1921

点数は多くなかったですが、画家が自分の住む土地をいとおしんで見つめている気がしました。
地下展示室の休憩ロビーで

退室するまえに写真を撮ろうと思って自撮りして、さて出口へと急いだら、飲み物とあとで参考に見ようと集めておいたチラシ類を休憩室に置き忘れてしまいました。出かけるとだいたい忘れ物落とし物がつきものです。何を落としたのか気づかないことも多いですが、今回は地下鉄の乗って飲みものを飲もうとしたらないので気づきました。

<おわり>