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ぽかぽか春庭「相撲5月場所観覧」

2023-05-27 00:00:01 | エッセイ、コラム
20230527
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2023文日記初夏(2)相撲5月場所観覧

 前回も前々回も、国技館観覧で横綱土俵入りを見ることかないませんでした。今場所は照ノ富士の土俵入りが見られるかどうか、6日目までどうにかがんばってほしいと願いつつ5月19日金曜日、両国へ。
 相撲は明治以降「スポーツ」のひとつになりましたが、私にとっては、やはりただのスポーツじゃない。横綱や力士が大地を踏みしめることで、さまざまな厄災を鎮め、大地に豊作をもたらす。横綱が土俵を踏む姿は何度見てもいいものです。


 5月14日-28日の大相撲五月場所。コロナ以後、桝席が2人で見られる間だけ本場所を見る、と決めて、毎場所、今回が最後かなと思って両国国技館で観覧してきました。たぶん、今回がほんとうに最後かも。世の中からマスクやら飲食店の仕切りやら制限がなくなって行っているので、9月には国技館の制限もすべて撤廃でしょうから。
 19日は雨がぽつぽつ落ち始めた中、国技館へ。

 19日午後。相撲博物館や力士の「入り姿」を見ました。幕下以下は浴衣に洋傘ですが、関取以上は和傘に四股名が書いてあり、羽織姿で国技館脇を歩いて入ります。このような傘の作成、着物や化粧まわしなど、関取になると給料も入りますが、付き人へ小遣いを渡したり、かかりも大きくなる。贔屓筋それでも幕下以下の力士はみな関取めざしさらには横綱めざしてけいこを重ねます。

 支度部屋入りする千代栄関。カッコよかったです。


 相撲博物館で「相撲浮世絵」などを見てから西のふたり桝席へ。11列12列だけがふたり桝席。前も後ろも4人桝席。体格大きな外国人が4人ですわるとぎゅうぎゅうになっていました。
 幕下の取り組みを見て、十両土俵入り。炎鵬、落合、熱海富士を先場所と同じに応援。関取中一番の小兵炎鵬、一番若い落合と熱海富士。今場所から娘の十両贔屓力士がもうひとり増えました。明治大学出身の藤青雲です。
 明治大学からの関取誕生は、元武雄山(山分親方)以来 23年ぶり。藤青雲は大学卒業後就職し、実業団での相撲に取り組もうとしましたが、おり悪くコロナ禍のため、実業団の試合も練習も中止に。そのため大相撲に転身を決意、2021年3月に前相撲から出発しました。2年で関取になったのは立派です。

 明大から送られた化粧まわしをつけて藤星雲の土俵入り


 十両最後の取り組みは炎鵬湘南乃海。炎鵬はせいいっぱい動き回りましたが、負けました。全敗。負け続けても声援は明日もつづくでしょう。


 幕内土俵入り。幕内のご贔屓宇良と遠藤が続けて出てくるので、娘は「バナータオルを振るのが忙しい」と、がんばってタオル応援していました。


 照ノ富士の土俵入り、久しぶりに力強い横綱の大地の四股、きっとコロナも退散できるでしょう。
 照ノ富士は横綱の責任を果たして全勝。


 宇良、遠藤も続けて負けてしまいました。遠藤は7日目から休場。調子が悪い時期もある相撲人生。どうぞ元気になってください。
 宇良は毎場所けんめいに励みますが、勝てないときも勝負の運。

 
 相撲が6時に終わってから雨の中、観客がぞろぞろと出口に向かいました。桝席に座って満員御礼の下がった館内を見ているときは感じませんでしたが、出口へ向かう観客を見て思ったこと。サッカーやスケボーなど若い観客が多いスポーツに比べて、国技館を出てきた観客は明らかに平均年齢が高い。今、高齢者は人口の4人にひとりの割合で人数が多いから相撲人気も保っていられるでしょうが、この先この高齢者がみんないなくなったら、相撲を見る客がいなくなるんじゃないかしら。これは、クラシック音楽コンサートや歌舞伎の観客を見ていて心配になるのと同じ。
 観客の掘り起こしを今から心掛けていないと、10年後20年後の相撲観客は激減しているんじゃないかしら。 


 取り組み中、娘が作ったオコシ(フツーツグラノーラを固めたお菓子)をぼりぼり食べ続けていて晩御飯は入らないくらいでしたが、両国駅前の中華屋へ。3階へ案内されたら、先客は境部屋のおすもうさんたちがご贔屓さんの招待なのか、宴会中でした。みな浴衣なので、幕下以下の力士とみえましたが、「親方のアルバムをみていたら、、、」とか「師匠にこう言われた」などのことばが漏れ聞こえてきました。たくさん食べてみんな強くなってね。

 相撲博物館の錦絵(画像借り物) 
<つづく>
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