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ぽかぽか春庭「旧前田邸和館」

2023-06-27 00:00:01 | エッセイ、コラム
20230627
ぽかぽか春庭アート散歩>2023建物散歩梅雨時(2)旧前田邸和館

 旧前田侯爵邸は、家族の生活の場の洋館2階と社交の場の1階で、和館は「外国の賓客らのもてなし」の場になってえおり、二つの館を渡り廊下がつないでいます。
 見学者は、一度洋館玄関から外に出て、館の東側を通って和館の入口に向かいます。

 和館の屋根


 和館の門。垣根の下目は竹垣


 門の内側


 玄関

 和室
 
  廊下入側
 廊下外側

 
 和館の庭園

 
  和館の茶室は、一般利用ができ、申し込みをして当選した日に茶会などを催すことができます。
 和館の欄間なども精緻な作り込みなのですが、やはり和室に慣れている者にとっては、「日常」の雰囲気がして、私が子供時代をすごした家なども、このような和館をお手本にして、床の間などが作られていたのだろうと思います。もっとも我が家の床の間は1階は箪笥置き場、2階床の間は私の本置き場になっていましたが。そんな庶民の家で育ったものにも、和館はやはり親しみがあります。洋館の大食堂や大客室などに「圧倒され感」があるのと比べると「ここに住んでも快適だろうな」感があります。

 侯爵夫人は洋館で、ベッドに入るとき以外ではハイヒールをはいて日常生活を過ごしたとのこと。われらは、やはり素足で畳の上を歩き、ときに畳に寝っ転がり、縁側で庭の緑を眺めてぐうたらしていたいと思ってしまう。たまに洋館でお客様になるのはいいけれど、旧岩崎邸のように、家族の日常は和館で、というのが平均的な感覚なのかもしれません。

 いずれにせよ、この昭和のお屋敷が現代までそのままの形で残されてきたのはうれしいことです。大食堂にはグランドピアノが置かれていました。できれば、無料のコンサートなど邸内で催していただければ、せっせと応募して聞きに行きたい。

<つづく>
コメント (2)
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