20230618
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2023文日記6月(7)アレグリア by シルクドソレイユ
一度は見にいきたいと願っていたシルクドソレイユ。念願のサーカス公演にいくことができました。本拠地のカナダケベックはフランス語圏なので、シルク=サーカス、ソレイユ=太陽ということばを、このサーカス団の公演で覚えました。
お台場に建てられた巨大なテント型の建物。娘は半年前から6月の公演をねらって応募し、応募したときは6月4日が千秋楽公演だったので、千秋楽の特別なイベントがあるかもしれないと思って狙ったのでしたが、人気が高く追加公演追加公演がつづき、6月25日までお台場公演は続くことになりました。だから4日は「なんでもない日」になりましたが、半年前の申し込みのおかげで、けっこう前の列で、各出し物がよく見える席でした。前の列の男の人がちょっと背が高かったので、いつものように自分の身長のなさを嘆きつつの観覧になりました。
子供たちが幼いころは、毎年夏にボリショイサーカスを見に連れていきました。招待券をもらう機会があったからです。犬やクマのサーカスもあって、子供には楽しいサーカスでした。木下サーカスにも行ったことがあるけど、シルクドソレイユはチケットも高いし、今まで見る機会がありませんでした。
コロナによる世界公演中止が続き、2020年6月末にカナダで破産法の適用を申請したシルクドソレイユでしたが、債権者との間で資産購入合意を締結 し、再建。困難な状況を乗り越えて日本公演が実現しました。
日本公演の演目の中でも、アレグリアは3度目の公演となる人気の高い演目です。衣裳や照明を新しくし、新しい演出での再再演です。
お台場のテント
アレグリアの物語。国王が不在となった王国で、道化フルールが自分を王様と思い込み、舞台中央にささっていた王笏(おうしゃくscepter, セプター )を引き抜いて権力をふるおうとするところから物語が始まります。
二人組のクラウンの愉快なやりとり、王をとります貴族たちの右往左往。ニンフたちの優雅な動き。その間にアクロポール、エアリアルストラップ、トランポリンアクロバット、空中ブランコなどがつぎつぎに展開します。
プログラムに載っている演者の半分くらいがロシアやウクライナ出身なのは、旧ソ連時代から続くサーカス学校の出身者が多いのではないかと想像しました。演目の中のファイヤーナイフは、サモア島の出身者であること、なるほど、と納得されます。サモアはファイヤーダンスの本場。常磐ハワイアンのファイアーダンサーも本場で修業していたと思い出します。
各演目の演者はすごい身体能力の持ち主ばかりで、なかなかオーディションに合格できないというのもうなづけます。今回の公演に日本人演者はいませんでした。
1幕目のおわりに、王国が吹雪にみまわれる、というシーン。すごい吹雪(紙ですが)が客席に向かって吹き出し、私も娘もたっぷり吹雪を浴びました。
30分の休みの間に片づけるのかと思っていたのですが、トイレから戻っても、座席に積もった雪も舞台の雪もそのまま。雪の片づけは王国が復活する象徴として演出の中に取り入れられており、空中ブランコのネットを張るのも演出のうちで、客の目の前で行われました。
最終演目の空中ブランコは、さすがにサーカスの花。みな見事な演技でした。
フィナーレ
最後のフィナーレは撮影可能というので、写真を撮りました。
主役のミスターフルールとシンガーシロクロのふたり、クラウンふたり。
楽しかった迫力満点のアレグリア。次回の日本公演も楽しみ。見る機会があるといいな。
<つづく>