20230824
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩服を見る(3)甲賀まりこ服飾展 in アクセサリーミュージアム
会期:2023年6月1日(木)~8月13日(日)
アクセサリー美術館の口上
日本のファッションデザイナーである甲賀真理子氏は過去のインタビューに「大人の女性のための服」という言葉を何度も残しています。
1974年に松田光弘が設立したニコルにアシスタントデザイナーとして入社し、ブランド担当デザイナーを経て、「ゼルダ」や「マリコ・コウガ」のチーフデザイナーとして活躍、東京コレクションにも参加し、日本のデザイナーズブランド全盛期に大きく貢献しました。
彼女の作る服はオートクチュールを感じさせる西洋的なフォルムでありながら、頽廃的な個性を兼ね備えており、コレクションの中にはそれらのスタイルを完成させるコスチュームジュエリーも多くみられます。
本展は甲賀氏の全面協力を得て、1980年代後半から2000年代のコレクションをはじめ、ブランドカタログやコスチュームジュエリー、坂本冬美さんや中森明菜さんら著名人の着用した衣装や同型の展示も行います。そして作品をより深く鑑賞して頂くため、実際に使用された貴重な素材や布に触れられるコーナーも予定しています。
2階の甲賀真理子の衣装代表作展示
アクセサリー美術館 で数回観覧し、さまざまなアクセサリーやアクセサリーをつけるにふさわしい衣裳の展示を見てきました。今回は、ニコルのデザイナーだった甲賀真理子の展覧会です。
前回は娘のスマホ地図があったので、娘のあとをついていったのですが、今回は一人だったので、スマホ地図見ながら暑い中遠回りしてしまいました。祐天寺の住宅街のわかりにくいところにあります。
これまでアクセサリー美術館を訪問したときは、「展示室内撮影禁止」だったのですが、今回は「歌手の顔が映っている写真ポスターのほかは撮影可能」になっていました。うれしくなってシャネルやサンローランデザインのアクセサリを撮りまくっていたら、3階の甲賀まり子の服を撮影している途中でカメラの電池切れ。いつものマヌケな準備不足。毎回、夜にカメラの電池充電をしているのに、忘れてしまったらしい。
甲賀真理子のファッションショーのDVDを2階展示室でゆっくりながめていました。実際のファッションショーというのは、見たことありませんので、ほんとうに目の前で見れば、きらびやかな衣装に目を奪われるばかりでしょうが、DVD4なので、モデル歩きが気になりました。モデルさんたちはみなスタイルよく背が高く、衣裳を着て映える方ばかりですが、ランウェイを歩く時、どうしてみな左足は中央線より右側に出し、右足は左側に出すのでしょう。そう歩くと、必然的におしりがくねくねしてセクシーには見えるのでしょうが、私には、服の見栄えがよくなる歩き方には思えませんでした。ひとり、中央線上を右も左もまっすぐに前に出す歩き方のモデルさんがいました。こっちのほうが服がきれいに見えると思うのは私だけだから、どのモデルもくねくね歩きをランウェイの歩き方として採用しているのでしょう。
甲賀さんの衣装、ニコルでもご自身のブランドを立ち上げてからも、すてきなデザインです。ニコルに入ったのは、生地のデザインからまかされたからですって。生地のデザイン、スカーフ、ストールに仕立ててあるものを、「アルコール除菌したうえで、さわってください」と、おさわりOKがでていたので、ふむふみと触ってきました。服のことわかっていない私なので、さわったからと言ってなにもおきませんが、テキスタイルデザイナーの卵などがさわって、大いにけいはつされるところがあったんじゃないかしら。
触ってよいストール
代表作の展示の中、赤と白のロングドレスは歌手坂本冬美に提供した舞台衣装。
中森明菜のコンサート衣裳と同じシリーズのデザインは、小田急のポスターにも採用されていました。
子供服
ファッションショー甲賀真理子春夏コレクション、秋冬コレクションのパンフレット表紙写真
ものすごく暑くて、九州では台風という8月12日でしたが、13日に会期が終わってしまうので、かけこみで観覧。どの服も「私には縁遠い服」ではありましがが、きれいなモデルさんたちがきれいな衣装を着ているのを見て、アクセサリーもたくさん見て、かえりは迷わないで帰れたので、祐天寺駅前でマックのコーヒーと駅前ラーメンで休憩して帰宅。
<つづく>