春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「桜吹雪忌」

2024-04-13 00:00:01 | エッセイ、コラム


20240413

 姉の忌日4月10日は、このところずっと桜も散りはてたころの命日となっていましたが、今年は久しぶりに4月に入ってからのお花見シーズンとなり、故郷のお墓の山でも桜のお命日になりました。23回忌です。

 東京は満開を過ぎたところですが、群馬の山の斜面にある母父姉が眠るお墓一帯は、まだ五分咲き。お寺のしだれ桜は満開でとてもきれいでした。


 姉が54歳で亡くなってから、22年たちます。22年たっても、姉をこれほど早く失ってしまった悲しさくやしさは消えていません。今年、しだれ桜の美しさになぐさめられ、姉の孫たち、ひ孫たちの誕生成長に、心なごむ思いです。

 私の両親は、娘3人を育てました。それぞれが2人ずつ子を産み、父母の孫は全部で6人。姉のところは娘二人から姉の孫6人。姉の長女は、一男三女を持ちました。姉の長女の長女から姉のひ孫ふたり、四女から男の子と双子と3人。結局私の両親は孫6人ひ孫12人やしゃご5人。子孫繁栄、きっと両親も姉も点から見守ってくれていると思い、にぎやかな墓参りをしました。

 私は久しぶりに姪とその子ども、姉の孫ひ孫に会いました。双子ちゃんとは初対面。「初めまして大叔母さんだよ」と言ってみたのですが、あとで考えてみたら、私は双子ちゃんの母親の大叔母さんなので、大大叔母さんに当たるのでした。双子にとって、ひいばあさんの妹です。


 みなでにぎやかにお墓参り後の食事会に行くのですが、私は一族と別れて、女子校クラスメートのやっちゃんとランチと買い物。道の駅で天ぷらざるそばをおごってもらいました。やっちゃんは「東京は野菜が高いっていうから」と、道の駅で地元野菜を山のように買い込み、おみやげにして持たせてくれました。ウドやふきのとうなど、ゆでたりの処理は翌日に。

 電車賃節約のため、行きは快速帰りは鈍行の電車だったので、乗り換え乗り換えになり、山のような野菜をかかえて戦後の買い出し列車のおばさんのよう。やっちゃんと、上野科博で「哺乳類展」を見にいく約束をしました。

 わびしい生活を続けていますが、にぎやかな一族郎党との再会、17歳から58年も続く友の好意にふれ、消え入りそうな暮らしながら、なんとか生き抜かねばと帰宅しました。

<おわり> 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする