20240427
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節季日記初夏(1)小指の思い出
人は一生のうちに何回「骨折」なる事態を経験するのでしょうか。私は、子供のころ転んでもただ起きないことはあっても骨折することはなかったし、骨密度が人より多かったおかげで、重い骨折はせずにきました。
しかし、この4月、人生3度目の骨折をしました。
15年ほど前、教室で片づけをしていたときのこと。パソコンを装備した机が並ぶ教室で机を持ち上げ、思いのほか重かった机を左足の上に落としました。学生が落としたネームプレートを拾おうとして机を持ちあげたのがいけなかった。親指骨折全治三か月。二度目は、日本語学校での出来事。ドッヂボールをしたことがないという学生たちに、放課後試合のやりかたを教えました。後ろ向きに下がっていこうとしてつまずき、体をかばって左手をついたら、左腕骨折。全治三か月。
4月17日、パソコンを移動しようとしてキーボードを足の上に落としました。キーボードを接続していたことを忘れて、持ち上げたのでキーボードが落下。右足の小指骨折。全治三か月。
骨密度の数値が、同年代の人に比べて上々なのは、女医さんに褒められたのですが、歩くときは右足小指を浮かせて歩くよう言われました。歩きにくいですが、歩けないことはないのが救い。これでほんとうに足骨折で三か月寝たきりとかなら、全身に影響が及ぶでしょうから。不幸中の幸いと感謝して、うっかりキーボードを落としたりしないよう、気をつけて暮らします。日頃わたしの行動に注意深さがなく、うっかりが多いためによくお茶碗お皿を割ってしまうことがあるので、娘にはもうちょっと慎重に行動するよう言われてはきたのですが、うっかり行動はおさまりません。
今後のいましめのために、内出血したのか、色が黒くなった小指の写真を残しておきます。日々、この黒い小指を見て、荒っぽい行動を慎むように。あまりにも美しくない足なのでせめて庭にささやかに咲いた花もいっしょに。
74歳の小指の思い出。


<つづく>