KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

ちょっとだけ旅気分

2020年05月22日 | 俳句
天気 曇

1ヶ月ぶりに電車に乗って隣駅の内科医院へ。
最寄りのJR駅のホーム、10時半ごろだったのでホームにあまり人が居ない。駅ナカのドーナツ店、「店内利用出来ます」と大きな貼り紙がしてあった。奥には喫煙室もあり、いつもなら珈琲飲んでドーナツ食べて・・という人が結構居るのに、客が誰も居ない。覗くと、席は半分しか使えないようにしてあるし消毒液が置いてあるし、防疫は万全なのに客は敬遠しているのだろう。
駅に居る人も、電車に乗ってる人も100%マスク装着していた。ネットの書き込みで「大阪は皆努力した、東京や神奈川は緩んでいるから感染者が出る」みたいなことを書いている関西人が居た。そんなことないわよ、と言いたくなる光景だ。緩んでいる人はどこにでも居る。多分、全国的に何%か。東京近辺は人口が多いので、テレビ報道で映る繁華街や海岸の人の数が多く見えるのだろう。

さて、旅気分は別に電車に乗ったからではなく・・
内科で簡単な診察を終えて、せっかく隣の駅まで行ったのだから、と駅ビルのデパートの地下食品売り場へ寄った。デパートは休業のままだ。
そのデパ地下のエスカレーターを下りたら、新潟の特産展をしていた。あら運の良いこと。
5年前まで何十年と新潟へは春夏秋冬、年に何度も行っていて第二のふるさとのようなもの。いつも買っていたあれこれが並んでいて、思わず買ってしまった。


もう行くことも無理かもしれない地の特産品。ちょっとした「里帰り」の旅気分になれた。
いつも切らせたことのなかった「かんずり」と越後麩。それと、食べ慣れた笹団子。かんずりは、赤トウガラシを雪に晒して発酵させた調味料。今は全国に有名になった九州の「柚子胡椒」のようなもの。鍋料理にも良いし、餃子にも使えるし、刺身にも冷奴にも。何十年と切らせたことのない調味料だ。麩も、とっても固くて、水に戻すと軟らかくなり過ぎる(と私は思う)他の麩とは違いしっかりしている。

という買い物をして、おこわ弁当を買って、久々に満足して帰宅。

帰宅して、最後に行ったのはいつだっけ・・と考えたら6年前だった。その年の5月に行った山古志の写真があった。


山古志は、中越地震で全村避難という大変な被災をした山里(その後長岡市に合併)だ。写真の棚田は鯉の養魚場で、季節が早くてまだ鯉の放流はしていなかった。鯉と闘牛が有名だ。地震前に行ったときと風景はかなり変わってしまい、工事のコンクリートむき出しの場所が多くて被災の爪痕が痛々しかった。
今月のネット句会の題が「鯉・そら豆」だった。鯉、で咄嗟に浮かんだのが山古志のこの風景。
   万緑や越後山古志鯉の里  KUMI
という句を出句。みごとに全ボツだった。個性の強いメンバーの中で、私の平凡な句は全ボツが多いから仕方がない。

そんなことを思いながら、夫にも笹団子を供え、今日のおやつに頂いた。

笹団子剥けば越後の風薫る  KUMI 
コメント (6)
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