KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

晩秋の彩り

2021年11月05日 | 俳句
天気 晴

昨日の昭和記念公園・日本庭園の蹲(つくばい)の写真。ここまで色彩を詰め込んだら、かえって風情がなくなる・・と思ってしまった。
 カメラの写真をようやく取り込んだ。といっても僅か10枚程度しか撮っていない。頭のふらふらする時はカメラのピント合わせも面倒と解った。
庭園の裏口は、遠くから見ると一応色づいて見えるのだが・・近づくと茶色い葉っぱが目立ってがっかりした。


庭園内の池畔にある茶室、これも遠くからは綺麗に見えるけれど・・という状態だ。


薬の副作用と闘いながらの一日。といっても、二度目なのでちょっと慣れた感じはする。今のところ何とか耐えてはいられる。そんな状態なので他人さまのことなどどうでも良いこと。なのに、毎日三食、同じテーブルの眼の前で食べる人のことは目を瞑ってばかりは居られない。
以前にも書いた、認知症が急加速している元教師のSさん。食事したことを忘れるのは、もう仕方ないので、過去(といったって何時間か前のこと)は話題にしないことにした。
夕食のとき、テーブルに着いて
「やっと今日はご飯にありついたわ」とおっしゃる。
もう私は何も言わないことにしているがあとの二人はびっくり。
「あら、お昼をご一緒してるわよ」と。Sさんは首を傾げるだけで、運ばれた食事をガツガツと食べる。以前は、そんな「品のない」ことはとても嫌っていたのに。何しろ、朝昼を食べた記憶がないから空腹なのだろう。
昨日の夕飯時は、もっと驚いた。
私は行くのが遅れて、配膳がもう始まっていた。目の前の彼女を見ると、目の周りが真っ赤になっている。これは、額を怪我した1年前の後遺症で、神経を痛めたらしく目の中が痛痒い状態がなかなか改善しないらしい。でも、目を始終掻くので、菌が入り、先日は「ものもらい」が出来た。
「あら、目の周り真っ赤よ。目薬さした方が・・」と思わず言ってしまった。
「目薬は看護師さんに預けてるの」
「いつ、射しました?」
「お昼に射したわ」と言うので、私はそれを信じてしまった。で、忙しい介護士さんに様子を見て貰った。
「あら、大変。看護師さん呼んでくるわ」
彼女が呼んできて、看護師さんが飛んが来たのだが・・
「あらら、さっき目薬射したばかりなのに。掻いたりしないで」
私の来る直前に射したのだそうだ。介護士さんも他の仕事中で見ていなかった。さっきのことをもう忘れる・・最悪の認知症。少なくとも、夏頃までは時々しか出ていなかった認知症が、このところ毎日、坂道を転げ落ちるような勢いで進んでいる。すっかり認知症が出来上がっている人なら、それなりに付き合えるが、その途中、というのはとても難しい、と解った。

こんなに一気に進むこともあるのか・・人のことだからほっとけば良いこと、と思いつつ気が滅入る。

秋灯の窓老人のひとりづつ   KUMI
コメント (4)
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