KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

「転ばないように」

2021年11月07日 | 俳句
天気 晴

今日はもう立冬。まあまあの今頃らしい陽気なので納得は出来る。朝晩の冷え込みは、今年は10月から今と変わらないので、昼間の気温は11月に入ったら暖かくなった・・ような気がする。
先日の富士山の写真と同じく八ヶ岳山麓で撮ったひこばえの黄葉。もみじ、は今では紅葉、と書くのが常識になっているが、大昔は黄葉と書くのが普通だったとか。コナラのひこばえだと思う。このあたりでは茶色くなって散る木も、高原ではきれいに色づく。

いつも隣で食事をする方と話していたら「最近車椅子の方が増えたわね」と私の思いと同じことを言った。彼女も、歩くことだけは困らない人。
一年前、私が入居した時よりも車椅子の入所者が圧倒的に増えている。新しく入った人は殆どが車椅子。その上に、1年前は杖や歩行器で歩いていた人の何人かが車椅子になった。車椅子になっても完全に自力で「動かして」移動する人も何人か居るが、ほぼ8割の車椅子の人は介護士に押されて食堂へ来なければならない。しかもコロナ感染で隔離生活から認知症が進んで、一人で自主的に食事に来られなくなった人も増えた。その上に介護士の人員不足もあって、サービスが低下してきている。

少しは歩けるのに、一度車椅子に頼るとそれが楽になって、足が益々弱って・・でも歩くとなると転倒が怖いし・・
という悪循環のようだ。先月、杖で歩いていた男性が、食堂で大きな音を立ててひっくり返った。椅子に座ろうとして足がひっかかり、椅子ではなく床にお尻が落ちてしまった、のだそうだ(近くの人に聞いた)。腰を打ち、コルセットをして車椅子で移動していたが、1ヶ月経っても一向に立ち上がれず・・結局は車椅子に巨体を任せ(太りすぎ!)介護士さんに押して貰っていた。数日前からは、やっと車椅子を操作して一人で来るようになったが。
施設内で転倒して車椅子に・・という人は他にも居る。こんなにフラットで掴まるバーだらけで階段が全くない所で、どうやって転ぶの?と思うけれど、明日は我が身、と心しなくては。


そんな人ばかり見ているから、体調悪くても足のストレッチだけは少しでもするように努力している。病気だらけだからこそ、足だけは無事でいないと・・目まいがしていても片足立ちの訓練だけ怠りなく。
45㎝の高さの椅子から、掴まらず片足で立ち上がれますか?私は辛うじてまだ大丈夫。

外出しようとすると、玄関で必ず「転ばないように気を付けてくださいね」とひと言添えられる。高齢者になってから街で転んだことは一度もないが、マスクしていると視野狭窄のある右眼は足元が見えにくい。有難いひと言、と思い一層気を付けねば。

立冬やわが影頼りなき細さ   KUMI

コメント (4)
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