高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

中国自然教育フォーラム

2017-11-13 19:01:49 | プログラム 研修、講演等

中国杭州へ18日間の長旅をして来ました。 何をして来のか、話が前後してしまうかもしれませんが、記録がてらの日記を順次アップしてゆきます。

10月27ー28日

杭州と新千歳空港の間に海南航空の直通便が就航し、5時間かからずに渡航することができるようになりました。杭州というと日本人にはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、上海のちょっと北西側かな。 ここに天目山という場所があり、日本の仏教・臨済宗の発祥の地であり、栄西が何度も訪れて、開祖に至ったようだ。西天目山には禅浄寺という立派がお寺があるが、天目山には東天目山と呼ばれる地域もあり、そちらにも大きなお寺があるらしい。2度目の訪問なのだが、今回も天目地域の全貌が掴めていないので、このあたりの歴史はまだまだ、勉強不足で怪しいが・・・、日本とも関わりの深い場所だ。 この地の保全と観光開発を大華グループという不動産開発会社が政府から70年の借地権をもって進めている。 その大華財閥の子会社として、2年前にこの地に大地之野自然学校が開校しました。

その創設者が2年続けて、北海道に自然学校視察ツアーに来た関係から親しくなり、スタッフ研修などをすることに。なりました。今回は、杭州で開催される全国自然教育フォーラム、大地之野が主催するアジア自然教育連盟フォーラムの二箇所での講演と大地之野自然学校主催のセミナーのファシリテーターとして訪中しました。

ちこと午後の便で千歳空港発。夕方に杭州空港着。大地之野自然学校の現代表のマンゴー(ネイチャーネーム、キャンプネーム)の出迎えを受け、全国自然教育フォーラムの会場となる杭州市内の大きなホテルへ移動。 

このフォーラムは、中国の大手IT企業(楽天みたいな企業)ARIBABAがCSR活動として全面バックアップし、大地之野自然学校が実行部隊の中核としてし切っていました。翌28日、中国全土から700名の自然教育関係者が参集している大きな大会でした。ARIBABAや中国環境省から挨拶があり開式。当地浙江省の環境保全局のお役人さんの挨拶では、「ここ杭州を生態文明の拠点としたい」との高らかな開催祝辞がありました。 フォーラムは28日一日だけなので、27日前夜が参加者の交流会のような感じでしたが、こういった大きなフォーラム運営についてのノウハウはまだまだの感じでした。 せっかくこれだけの人々が集まっているのに、情報交換や交流の仕掛けが少なくてもったいないなと感じました。

まったく別ルートからの招聘で、くりこま自然学校の佐々木さんや、環境教育事務所の森さんもゲストスピーカーとして参加しており、私と3者の関係者で夕食会食をしました。

翌28日、基調講演は、ネイチャーゲームの創始者である、コーネルさんでした。 その後、複数の分科会会場にわかれ、事例報告の形式のフォーラムでした。 私は、日本の自然学校全体のざっくりとした動向と黒松内ぶなの森自然学校のレポートをしました。 大地之野から若い通訳の女性が配置されましたが、自然環境教育には精通していないのでこの通訳はさすがに荷が重い・・・。 幸いにして日中市民ネットワークの朱さん(ファンシー)も参加していたので、急遽、通訳の代役をお願いして、なんとか無事に役割を果たせました。

 

 

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自然から学ぶ場と人のフォーラム

2017-02-25 22:11:49 | プログラム 研修、講演等

日本環境教育フォーラムが主催し実行委員会形式で開催された「自然から学ぶ場と人のフォーラム」に2月24-25日と参加してきました。(東京代々木)

自然体験活動x ○○○が大きなテーマで、未来につなげるための場と人とは??が根底命題なフォーラムでした。自然体験活動のパイオニアから聞くなんというプログラムがあり、そのパイオニアのひとりとして位置づけられてしまうので、登壇、分科会のまな板にも乗るという役目でありました。 16年度をもってNPOねおすを解散したことも、この業界?でのひとつの大きなエポックメーカーとなっているようでした。 私としてのタイムリーで未来に続く話は、1)国際交流 2)医療・介護と自然体験活動であります。

古くからの業界仲間とも久しぶりに合えて、一部的には同窓会的雰囲気ですが、新しいタイプの3,40代にも出会えて、個人的には「しまい方」がテーマな私でもしげきを受けました。

夜は2次会2時までの懇親会。

二日目は、来場していた、屋久島Y-NACのネイチャーガイド小原さんが、荻窪でネイチャートークをするというので聞きにゆきました。

屋久島のジオ話題から苔まで・・・。さすがのカリスマガイドでありました。アタシももっと自然のことを勉強したいなあ・・・。

 

泊まりは、三鷹のファンシーハウスでした。

 

 

 

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ハルピンでの社員研修

2017-02-17 13:29:11 | プログラム 研修、講演等

今回は、主としてTime Kingdamの幹部スタッフ研修の色彩が強かった。社長の老李氏をはじめ、財務、企画、広報の40歳前後の幹部社員が4人びっちりと接待してくれるような毎日でした。 視察も遊びも研修も食事も、びっちりと4人が付き添うというものでした。

2月18日
午前中は老李社長とハルピンの高層マンションに囲まれた都市公園視察。雪氷状態なのでここで自然体験活動がてんかいできるのか、ちょいと判然とできないが、樹木と空間があるのでやりようだろう。キッザニアプログラムを野外で展開するも青空保育園をやるのでもいいだろう。



午後はTime Kingdamの経営幹部と現場主任クラスの10数名にぶなの森自然学校の紹介と自然学校運営理念について講習。その後も4人の幹部と夕食(ハルピン火鍋を囲み)をはさんで、自然学校経営について話が続いた。老李社長がこれからやってゆきたいことが経営スタッフと共有できたと、とりあえずは喜んで頂けたようで、まずは役割を果たせたようで良かった。



天目山の自然学校、大地乃野とは今後の協力関係の話ができたが、こちらはまだ未知数であるが時間をかけて自然学校設立は彼の会社の大きな目標になったようだ。

2週間の旅も最終夜。明日は早朝5時半出発で新潟経由で帰松だ。新潟に一泊してゆっくりと振り返ってから帰りたいとも思うが、飛行機の関係で直帰します。

2月17日

ハルピン郊外の自然学校設立候補地を2箇所見に行きましたが、真冬であまり周囲の状況がわからないのでなんとも言えなかったが、要はプログラムとそれを実施する人材の問題なので、また、雪の斜面で尻セードに興じる幹部スタッフの皆さんの姿を見れば、自然豊かな場所なのでなんとかなると思いました。 ローリー社長も焦らずゆっくりと、まずは理念固めからしたいと言っています。

この夜は、札幌のガトーキングダム(旧テルメ)のような巨大なクアリゾートに宿泊しました。

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台湾一行体験研修2日

2017-02-02 19:55:21 | プログラム 研修、講演等




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NPOの後継者

2017-01-17 16:26:11 | プログラム 研修、講演等

北海道NPOサポートセンターの主催のNPO リーダー懇談会での話題提供役、テーマはNPO の継承や後継者問題。

昨年度に長年続けてきたNPOねおすを解散し分派独立させました。これはこれで、後継者が育ったからこそできたと、周りが認めてくださってこの席の話題提供者になったのだと思うのですが・・、それは、人材を育成して地域に輩出してゆくという大きなミッションがあったので、まあ、致し方のない「なるべくして成った」ことであります。

現実に悩みを抱えるNPOは、理事・会員の高齢化、個人の高いミッションによって設立された団体の後継問題と、すでに顕在化していることがわかりました。

しかし、一方、私の足元の黒松内ぶなの森自然学校(新設NPOのくろす野外計画社)は、田舎地域に立地する小さなNPOであり、こと本NPOの継承・後継を考えると地域であるがゆえになかなか至難であるなあ・・・。とはいえ、独立した連中も都市ではなくて、地域側立地だからな。 むしろ、後進達がこれからは先達となるなあ。

私は、既存NPOが分野を別にしてどんどんと交流してゆく、有能な若い人材の流動化を起こす必要があると考えています。

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馬搬体験

2016-10-12 15:57:56 | プログラム 研修、講演等

台湾の東眼山自然教育センターのみなさんの視察研修も最終日程。大沼牧場パドミュゼへ10月11-12日と行きました。

夜は環境教育のあり方についてけっこう深い意見交換ができた交流会。 知識型環境教育が中心の台湾にあって、私たちが実施している体験型のプログラムにとても関心をもっておられます。 先日の40Kmウォークも全員が参加し完歩。 これも自然体験型環境教育の一環として私たちが捉えていることに理解をしてもらえたようです。

そして、この二日間は、「牧場暮らし」そのものを体験型ミュージアムにしたてようとしている、大沼流山牧場へ。 なんと言ってもメインは馬搬体験でした。 ここは馬牧場の森づくりゾーンでは、乗馬体験以外にも働く馬が実際に森づくりに働き、開拓期の馬搬を再現しています。

実際に馬追いの体験もさせて頂きました。

今日はここでお別れ。函館観光をして台湾へ帰国。




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環境教育施設職員研修

2016-06-13 13:33:56 | プログラム 研修、講演等

高雄にて講演会。 台湾環境省主催の 環境教育施設指導者の研修会。台湾は環境教育をプログラムしている公共・私設の施設を認証しており、そこの指導者に研修を義務付けているそうで、その一環で招かれました。 日本の自然学校や当ぶなの森自然学校の話を200人ほどの人たちにさせていただきました。 光栄なことです。

多元という言葉は、中国大陸のフォーラムでもテーマになっていました。 多様性と同意義でしょう。



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森のようちえん全国大会

2015-11-23 10:05:02 | プログラム 研修、講演等

11月21-23日

森のようちえんは、全国的に広がりをみせたなあ。参加者とスタッフ総数400名の大きな大会でした。

 13年前だったでしょうか・・、宮城県くりこま高原自然学校の佐々木さんのよびかけで、最初から全国大会と銘打って、確か20名ほどが集った。ドイツや北欧で盛んな「森のようちえん」・・これは何語を誰が翻訳したんだろうか・・、何も森に限定した自然体験活動ではないのだが、それが一番しっくりいく、日本語訳だったのかな・・・について、もっと知ろう、やってみようとの思いだった。

 NPOねおすの活動においても、小学児童向けの活動だけではなく、幼児時から自然体験活動に馴染みを持たせなければ、自然離れが進んでしまうとの危惧や、幼児期に脳の発達が急激に進むのでもっと幼い頃から体験活動をさせたいとの思いがあって当初から参画しました。 第二回目の大会はNPOねおすが事務局役となり、北海道の登別フォレスト鉱山を会場に約80名が集まり、第3回目は国際自然学校が東京で開催、この時は一気に300人規模の参加者にふくれあがり、参加者も企業やボランティアの市民セクター、子育て支援の母親層がグッと増え、今回につながっています。

干支で一回りして、来年度は北海道に再び大会を誘致しました。来年11月初旬で、函館大沼を会場に行います。

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体験の風を吹かせようフォーラム in 九州

2015-10-30 09:10:39 | プログラム 研修、講演等

10月27日から30日までは九州へ行って来ました。 「体験の風を吹かせようフォーラム in 阿蘇」での講演の光栄を頂きました。 3年ぶりくらいの九州かな。 広葉樹の色付きが終わり急に冬の様相を始めた北海道・我地から比べると、春のようでした。 熊本の盟友・山口bossと鹿児島の奈鼓さんと、歓迎の宴は大津にて。3件回って、700ml瓶の焼酎3本にジョッキ。最期はセット料金のスナックだったから、焼酎はもう1本分はあったな。洗礼を受けました。

フォーラム開始までは、boss直々ガイドの阿蘇エコツアー。 田舎の寂れた商店街が見事に再生した、阿蘇神社の門前商店街ではあちらこちらに地下水を使った工夫がされていて、ぷらぷらと歩くだけでも楽しい。

フォーラムの分科会では、自然災害避難ワークショップに参加しました。 水害や火山災害が頻発する九州。体験学習の中にも、災害教育プログラムがありました。 人生ゲームのようなカードを使ったゲームで、楽しみながら、災害事態の推移の中で、自分がどのように身を処するかを考えさせられるものでした。

3.11から来年は5年目です。 大災害は忘れた頃にやってくる。「憂いなかれば備えなし」になっていなか、我が身をしっかりとふりかえることができましたが・・・、それを帰り着て、身辺の防災対策を見直すか、しないか・・・、それは、まさしく「憂い」を持っているかにつながります。 学んでも行動に移さねば、なんにもならぬ。

九州は、フットパスを町村を越えて連環させる協議会や自然学校の協議会もあり、九州地域全体の体験活動の連携を強く感じさせます。グリーンツーリズムやフットパスや自然学校などが、同じ土俵の上で協働し、地域活性に寄与していると感じます。そういったネットワーキングに果たしているおふたりのご尽力に脱帽であります。 30前後の若手も面構えに活気ありです。

 

三晩づづけて、よく飲んだ。

 




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西アフリカ水資源管理視察団

2015-10-22 16:44:11 | プログラム 研修、講演等

JICAの西アフリカ・集落水資源管理研修の一団の受け入れ。3年目です。 昨年までは黒松内に1泊研修でしたが、彼らが望む宿泊環境がない(特に入浴・シャワー)ので、今年はニセコからの日帰り二日間となりました。一泊しての夜の懇親がなかなか楽しいものだったので、ちょっと残念でありますが、受け入れ的には負担が軽くなったかな・・・。

アフリカの上水事情とは、日本は田舎であっても上水道環境は比べ物にならないくらいに環境が整っています。黒松内では、行政が管理する上水道も市街地はありますが、井戸水利用の世帯もありますし、当地は浄水施設は町が建設し、地域で水道組合を作って管理しています。また、企業としての水工場・黒松内銘水㈱があり全国に出荷しています。

小さな町ですが、水資源管理をわかりやすくお伝えすることができます。 明日はもちろんのこと、豊かな水資源を育む黒松内の森も散策します。そして、役場からは、生物多様性地域戦略の観点から山・川・森・水について御話を頂く予定です。

大都市の水事情を視察するよりも、彼らにとっては、より身近に水資源利活用について体感的に理解してもらえる環境があります。

本日は水工場を見学。 地域に関わるぶなの森自然学校の概要説明もさせて頂きました。

黒松内銘水の工場には、ペットボトルも製造するラインがあります。


見学が終わり、ニセコへ帰るときになり、バスのエンジンがかからない。 ブルドーザーからチャージしようとしましたがならず。結局、皆で押しがけをすることになりました。 ブルブルルンと、なんとかかりました。 アフリカンパワーでありました。

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