高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

徒然に自然体験活動の指導者養成について

2024-02-26 13:34:10 | プログラム 研修、講演等

今日は暖かな陽ざしが指しています。午前午後とひとつずつZOOM会議があり、家の事務机の前のパソコン画面の前に座っています。(今は昼休憩中)

この冬の積雪は例年よりかは少ないかな。にしても、2月も下旬、陽ざしが柔らかく感じられるようになりました。 関東近辺ではサクラが咲いたとの話題がニュースに登場し、意外と春は早いかな。 いやまだまだ三月に大雪があるのが通例だからな、身体が弛緩しないようにせねばな。

午前中NPO自然体験活動推進協議会(通称CONE)の会議でした。次年度秋に開催する全国シンポジウムのプレ実行委員会の位置づけで理事や各部会役員とのその内容についての意見交換でした。 CONEの活動はもう30年を超えるほどの歴史があります。 全国で自然体験や青少年への体験活動をし、その指導者養成もしている100団体程が、文科省に集められました。自然体験活動の推進をしようという国の政策に基づいたものでした。当時のNEOSは設立当初から自然体験活動の担い手養成をしていたので、声がかかり霞が関で開催された会合に参画しました。これだけの顔ぶれを集めるた会議の旅費だけで1千万円くらいはかかっているのじゃあないかと、国の本腰を感じたものでした。

担い手・指導者養成は、その以前に(交財)日本環境教育フォーラムが「自然学校指導者養成講習」という基で研修内容・シラバスづくりをしていて実施されていました。 その時のシラバスの大項目が踏襲され養成研修のプログラム基準が作られ、今に続いています。

シンポジウムの基調テーマはリスクマネージメントで、とは大まかに決まっているのですが、その内容についての自由討論という形で、全国から10数名が参集しZOOM会議でした。文科省の方針もあって立ち上がったCONEですが、その大会計画に当初は国の予算補助が付き、全国各地でも地域フォーラムが開催できましたが、ここ2,3年は補助金(今は、例の「ゆめ基金」という直接補助ではなくて企画提案)が当たらなくなっています。 補助申請審査側の思惑にたてば、「もう、アンタ達は十分に育てたので自活しなさい、それでも補助が欲しいのであれば、もっと斬新性、革新性、社会的インパクトある活動への補助申請でなければだめよ」ということなのだと思います。

リスクマネージメントにしても、その概念普及は明らかに20数年前に比べて「当たり前ごと」にはなってきたと思います。常日頃からやってなければならないことだし、マネージメントすべきリスクも社会の変化によって増えてはいると思います(セクハラ、パワハラ、感染症対策、災害…)。 アウトドアのリスクマネージメント研修の手法を使って、実際に福祉現場やスポーツクラブでの研修を引き受けているという団体の事例も共有されました。 私がその手法を使って、まちづくりやコミュニケーショントレーニング,起業研修を仕事にできたようにやり方によっては、他分野での我々の仕事づくりもできるでしょう。

でも、それは「自然体験活動の推進」が目的性から外れてしまいかねません。

と・・、いろいろとい意見を重ね合わせて行く末に、「自然体験活動の哲学」が置き去りされてはいまいかという話題に会議の最後になりました。

私も機会あるたびにそのこと、いわゆる「そもそも論」について言及してきました。 昔、「環境にやさしいオッサン化炭素を吐く」連中が集まって自然体験や野外活動指導者養成講習の在り方を喧々諤々とやっていた時代では、「自然体験活動の理念・教育目標」を造るために、その前に「理念とは何か」「目標と目的に違いは」などという言葉の定義から論議し深めたことを思い出しました。

 

 



 

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