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1/22は、民族ヌ共生象徴空間ウポポイのモニターツアーに参加してきました。主催は(公)北海道アイヌ協会で、その一行の、弟子屈アイヌ文化保存会の一員(私は弟子屈町民ではないので、準会員として参画しています)として参加させてもらいました。ウポポイにはオープン前にさらりと訪問したことがありましたが、メインの博物館はオープン準備で入れなかったので実は初入場です。
白老ポロト湖湖畔で元々民間運営のアイヌ博物館があった敷地を整備して国立管理となった場所です。なかなか広くて歩数計は1万歩近くになりました。 ひとくちに言って、いろいろと広範に展示され体験もあり、一度は行ってみることをおすすめします。視察ツアーでしたので、いろいろな体験を効率よく回るように主催者が工夫してくれていました。個人でゆく場合は、その日の催事時間を上手に回ることには頭を使わんといけません・・。 モニターですので、見学後はそれぞれの感想・批評レポートをしなければなりませんでした。
総じて、「良かった」を前提にしての私の感想を書き連ねます。
◆博物館展示
・よくあるアイヌ生活用品展示は古いものが多くて、あまり美しいと思えないことがありますが、ここは古いものであっても修復磨かれたり、現代アイヌが作ったものが展示されていて、その芸術性が高く感じられます。
・和人が同化政策によって、アイヌ語や生活風習も禁止した歴史をもっとしっかりと展示して欲しかった。民族共生というならば、和人がしでかしてきたことをしっかりと記録展示するべきだと思いました。 (コマシャインやシャクシャインの蜂起、メナシの戦い、特にメナシの和睦後に松前に連れ出した多くのエカシを騙して殺した事実、ロシアと北方アイヌとの関係など・・。
・一階の奥にライブラリーがありましたが、その案内がなく、私はたまたまウロウロ歩いていて見つけました。ここの収蔵図書は多数あるようです。 館内にアイヌ歌人が紹介されていたのですが、その作の短歌がほとんど紹介されていなかったのが残念で、ライブラリーの係りの人に照会したら、裏の書庫から引っ張り出してきてくれました。 時間がなかったのでパラパラとしか読めませんでしたが、またゆっくりと訪れたいと思いました。
◆ミュージアムショップ
・もっと充実させて欲しい。 アイヌ関連書籍。資料だけでなくて、ゴールデンカムイがあるのならば、アイヌが題材になっている小説も置いたらどうだろう。 蝦夷地別件、熱源、シャクシャインやコマシャイン戦記などの小説はぜひ、たくさんの和人に読んでもらいたいので、そういった小説も紹介して欲しい。 現代のアイヌのアートや生活道具も紹介をして欲しい。札幌コタンの展示品には、樹木や樹皮を材料にした最近制作された器や道具が展示されているが、アイヌの現代社会にも通じる高い芸術性が感じられるので、ウポポイでもぜひ力を入れて欲しい。 平取でのイタ(お盆)の展示販売もよかった。
◆チセでの語り 若いアイヌ女性が語りをしていたが、新鮮でよかった。
◆アイヌ楽器や舞踊演舞 オープン前にその練習を観たことがありましたが、その時はこれで公演は大丈夫かなと心配にもなりましたが、みなさんたいへん練習をされてきたのだな、とても良かったです。 イベントして現代アイヌによる演奏や演舞も今後行っていってほしい。
◆アイヌ・アイ 新しいアクティビティでVRがひとり1台使用できるとの噂だったので期待をしていたが、斬新であったけれど、ちょっと期待はずれでした。 双眼鏡のような装置を頭につけて仮想空間体験をするのはなくて、机の上に高さ5-60cmの半円球のドームがあり、底に前後左右上下と映像が映し出されるものでした。オオワシが空から飛翔鳥瞰する映像と、キタキツネがあちこちと歩き回る映像でしたが、すぐに飽きてしまいました・・・。(冒頭の写真です)
◆ガイドが欲しい いろいろ興味がでてくるのですが、質問してそれに答えてくれる人がいない・・。 そんなサービスがあると、質問は多岐に渡ることになりかねないので、そう容易くガイドさんを置くことは難しいとは思うけれども、博物館館内に複数のガイドさんがいるといいと思うな・・。
園内野外は雪でしたが、グリーンシーズンはポロト湖と周辺の森も美しいので、ぜひまた訪れてみようと思います。星野リゾートの「界シリーズ」の宿もオープンしたらしいので、そこにMRKさんと泊まりがてらに行きたいな。
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