庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

アゲハチョウと虫たち

2007年07月16日 | 花と虫
台風は大した事もなくはるか沖を通り過ぎたようでホッとしていたら、新潟、長野方面の地震のニュースです。こちらも少し揺れたようですが庭仕事をしていた私は気がつきませんでした。
雨で地盤が緩んでいたのもあるのでしょうね・・・これ以上余震が起きませんように・・・。


しばらく庭仕事ができなかったので久しぶりに草取りに励みました。庭全体が雑草のジャングルでどこから手を付けたらいいのか・・・見ただけでうんざりしてしまいました。
とりあえずキッチンガーデンのコーナーから始めました。
一部分にいただいた種から苗を作って植え込んだムラサキがあるのですが雑草に囲まれてかわいそうな状態でした。
レタスやトレビスも花が咲きそうになっています。
部分的にでもスッキリしたので気分が良くなりました。


薄曇りの一日でしたが動くと汗がどっと出ます。少しやせないかなあなどと期待しながらがんばりました。

写せる花が少ないので虫たちにカメラを向けてみました。



アカタテハとクマバチがキササゲの花で蜜を吸っていました。



シオヤアブのメスでしょうか、一瞬でいなくなってしまいました。



トラフシジミかな?アスチルベにとまっていました。



オレガノの花をあちこち忙しそうに蜜を求めて飛び回るアゲハチョウ。



どういうふうにしてこんな翅の模様が出来上がったのでしょうね、不思議です。
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庭の花たち

2007年07月15日 | ガーデニング
台風が通過した地域の方は被害はなかったでしょうか・・・テレビで各地の様子を見ながら大変な状況を目の当たりにして気持ちが落ち込んでしまいます。
私が住むあたりは一日雨は降りましたがそれほど強くもなく、風もないのが救いでした。夕方から雨が強くなって風も枝が少し揺れるくらい吹きましたが、今は風も雨も止んだようです。これでおさまってくれるのでしょうか・・・。



朝の片づけが終わってから庭の様子が心配で行って見ました。台風がどんな状況で近づくかわからないので、とりあえず棚の上に載せているポット苗たちを地面に下ろしました。水はけが悪くて地面も水がたまっていますが仕方がないのでそのまま苗を並べました。高いところから落とされるよりはいいですよね。
合羽を着ていたので少し咲いている花を摘んで持ち帰り、気分を少し明るくしようとキッチンの出窓に飾ってみました。
中央下の黄色のバラはジュード・ジ・オブスキュアです。




真ん中の黄色い花はハーブのフェンネル、葉を刻んでドレッシングに混ぜたり魚料理に使うと臭みが消えておいしくなりますが、この黄色い花の部分も甘くてすごくおいしいです。小さくちぎってサラダに散らします。
その上のピンクの花はホリホックマロウ、赤っぽい小さな実はヒペリカムです。




右側の白い花はノリウツギです。




八重咲きのソープワートです。左下のバラはピエール・ド・ロンサール。
白い花はフランネル草。




ブルーの花はアガパンサス、6年くらい前に種から育てたものです。

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野の草花とスイレン

2007年07月14日 | ガーデニング
朝から今にも降り出しそうな空模様、湿度が高くて何ともスッキリしない気分です。ちょっと動くとすぐ汗ばんで気持ちが悪いです。時折小雨や霧雨が降りましたが今日はそれほどひどい雨降りにはなりませんでした。
台風のスピードや進路次第では被害が大きくなりそうで心配です。どうか早くそれてくれますように・・・。

午前中は義父を病院に連れて行ったり、別の病院でCT検査を受けたり、来客があったりと慌しく過ぎました。幸い検査は異常なかったので一安心です。家族に病人がいるとガーデニングどころではないので今回はそれを考える機会になりました。

うちのワンコは仕事が休みだと散歩をせがんでうるさく騒ぐので午後に傘とカメラを持って出かけました。ふだん車でサーッと通るところも歩いてみると色々な植物が生き生きと茂っていて驚かされます。



子供の頃は良く見ていたウツボグサ、最近はあまり見かける事もありませんでしたが散歩で見つけました。西洋ウツボグサは英名 self heal ・・・自然治癒、この草には傷を癒す作用があるそうです。




モジズリ 私たちはネジリバナと言っていました。道端の草刈をした後に咲いていました。このほかにも白っぽい花色のもありました。こんなに小さくてもランの仲間と聞いた事があります。




夕方近く用事があって実家に行って来ました。以前、苗をあげたソープワート(サボンソウ、シャボンソウ)が花盛りでした。ふんわり甘いいい香りがします。
ハーブでもこれはお茶などに使うのではなく茎葉や根を煮出した液を石鹸液として使うのだそうです。今でもヨーロッパでは古いタペストリーなどデリケートな織物をソープワート液で丁寧に汚れを落とす、と言うのを本で読んだ事があります。
ずいぶん前に私も煮出してみたことがありましたが何かを洗ってみる事はしなかったような・・・。そんなに泡がブクブク・・・という感じではなかった気がするのですが記憶がはっきりしません。




池のスイレンが咲いていました。何となくモネの睡蓮の絵を思い出してしまいました(実家の池の周りは絵のように素敵な景色ではありませんが)。




スイレンの中でも白い花のを未草(ヒツジグサ)と言うのかなと勝手に解釈していましたが、スイレンの和名が未草というのかなと思ってみたり、よくわかりません。







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アップルゼラニウム

2007年07月13日 | ガーデニング
雲が厚くどんよりした一日でした。でも雨が降らないだけ昨日よりは良かったかな。台風4号の勢力や進路が気になります。
被害が大きくならないといいですね。



とっても良い香りのするゼラニウム、アップルゼラニウムです。晴れているともう少し明るいグリーンの葉色です。この葉にちょっと触れただけで素敵な香り、リンゴをもっとさわやかにした様な香りがします。
ベルベットのようなさわり心地の葉に触れて香りを楽しむのが大好きです。
これは背丈が伸びずこんもりした株なので鉢植えで楽しんでいます。




去年自宅前の野菜畑に植えたナスタチウムの種がこぼれて運よく芽が出て咲いています。
葉も花もたくさん付いていて雨降りの天気で暗くなりがちな空間がそこだけパッと明るくしてくれています。
バッタか何かが葉をどんどん食べてしまって穴だらけです。
ピリッと辛いのがお好みの虫のようですね。
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「天の川」というバラ

2007年07月12日 | ガーデニング
今日も雨が降り続きましたが、午後には止みました。暗い空で夕方にはまた霧雨が降り出しました。さすがに雨が3日も続くと憂鬱になりますね。
予報では来週初めまで悪天候が続きそうです。



オレガノの花が咲いてきました。晴れた日が続けばきれいなドライフラワーが作れるのですが、湿度が高すぎて無理ですね~、がっかり。
乾燥葉が売られていますが、生の葉をひき肉料理(ミートソースなど)のときに刻んで入れています。ハーブ染色にも使えます。乾燥葉を小袋に入れてバッグなどの革製品に入れておくと匂い消しにもなるそうですよ。




先月、バラ園に行った友人がお土産に買ってきてくれたバラのうち気がつかないうちにこの花が咲いていたようです。もう花びらが反り返り、雄しべもしなびて終わり頃です。私が原種や一重の花が好きだと言ったことがあるので覚えていてくれたのでしょう。鉢を変えたので落ち着くまで裏側においていたので見えなかったのですね。

「天の川」図鑑で見た事がありますが本物の花を見るのは初めてです。雨に打たれて花びらが傷んでいますが柔らかい落ち着いた黄色です。
茶色になりかけた雄しべの真ん中に紅い雌しべがあります。

本で見てみると1956年鈴木省三作出とあります。1963年故鈴木先生が日本初、海外のコンクールで入賞した記念すべき品種だそうです。
縁あって私の所に来たバラ、うまく育てていけるでしょうか。




「ばらに贈る本」鈴木省三著 
バラはドッグローズとスイートブライアー、アップルローズしか植えていなかった私がバラに興味を持ち始めて初めて買ったのが上の本です。2000年に第9刷を買いました。初心者用との事で何も知らずに買ったのですが本からとても良い香りがするのです。パラパラ開くと最終ページに「芳純」というバラの香り成分をしみこませたカードが留めつけられています。
7年経った今でも本を開くと素敵な香りで和ませてくれる本です。
さっぱりバラ栽培の腕は上がりませんが、この本から始まったバラのある庭造り。たくさんのバラ仲間ができて幸せな毎日です。



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宇樽部の謎のバラ

2007年07月11日 | ガーデニング
朝からかなり強く雨が降っていました。時折弱まりながらもまだ降っています。
暑いときは水遣りが大変だし、雨ばかり続くとナメクジやカタツムリが増えるし、草が伸びて根元が蒸れて黒く枯れてくるし・・・庭の草花たちには辛い季節ですね。

花鳥渓谷のバラ園を紹介しているときは夢中だったので一人合点して、読んでくださる方にずいぶんわかりづらいところがあったのではないかと思っていました。
「宇樽部(うたるべ)」というのは花鳥渓谷のあたりの地名らしいです。
木村所長さんや御巫さんたちとカキネバラの事を話したときにそれではこれは(カキネバラの事)「宇樽部の謎のバラ1」として気にかけていく事にしましょう。と言ってくださって、そのほかにも謎のバラがあるというのです。
私が「宇樽部のバラ」と何の説明もなしに以前ブログに書いたので、「宇樽部のバラ」って何ですかと言ってくださった方があったのできょうはそのバラを紹介したいと思います。



謎のバラに立てられていたネームプレート




つぼみ



散り際の様子



うつむいて咲く花


このバラの名前はわからないそうです。何でも宇樽部地区の農家からもらったのだとか。あのカキネバラと同じ家から貰ったのかどうかは聞かないでしまいました。
これを「宇樽部の謎のバラ2」として調べてくださるそうです。

「宇樽部の謎のバラ1(カキネバラor誰もわからない古いバラ)」も、↑のピンクの八重咲きのバラ「宇樽部の謎のバラ2」も農家の庭に植えられていたというところが面白いですよね。いつか何かがわかるのか、謎のままなのか・・・。

東北ばかりではなく各地にも(東京でも)忘れられたようにひっそりと謎のバラが生きている気がしてなりません。
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わが家のハーブたち

2007年07月10日 | ガーデニング
肌寒い一日でした。時々小雨が降っていかにも梅雨らしい感じの空模様です。
私が花鳥渓谷の余韻に浸ってボーっとしている間に庭のハーブたちはどんどん咲き進んでしまったようです。
今朝小雨の合間にちょっと写して見ました。



スノウフレークゼラニウム 去年、花巻バラ園の売店で買ったものです。
何種類か買ってきたのですがセンテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム、ニオイテンジクアオイ)は花が小さくてあまり香りがしませんが、葉をちょっとこすると香りがたちます。
このゼラニウムの香りは何に例えたらいいか思いつきませんが、優しい香りです。
明るいグリーンの丸みのあるふわふわの葉がとてもかわいくて大好きになりました。



ホースミント 他のミントと違って、葉も茎も真っ白ですべすべしてきれいなミントです。



マーシュマロウ 根の粉末を咳止め用の柔らかいトローチ剤の原料にされたのがお菓子のマシュマロの原形だそうです。高いところで花が咲いているので見上げないと見られません。葉の手触りからか和名がビロードアオイ、まさにそんな触り心地です。こぼれ種からどんどん芽が出るし、株も年毎に大きくなるのでいつか根を掘り起こしてマシュマロを作ってみたいものだと思っています。


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ロサ・スピノシッシマ・アルタイカと不思議なバラ

2007年07月09日 | バラの実
湿度が低くて風がサラッとしていて気持ちのいい日でした。明日の夕方あたりからお天気が崩れそうな予報です。



ロサ・スピノシッシマ・アルタイカ 小倉ばら園で購入したものです。けっこう大きな実が付いていました。明るいグリーンでかわいいです。
この画像は一週間前(7月2日)に写したものです。




こちらは今日の夕方写したものです。こんなに色が変わりました。
ロサ・スピノシッシマって色々な種類があるんですね。「オールド・ローズ花図譜」によるとこれは西アジア原産でアルタイカはロシアの地名だそうです。




早朝からまた別の隣町で仕事がありお昼頃帰るとき、朝と違う道を通ったら藪の中から歩道に向かってこんなバラが咲いているのが目にはいりました。
一瞬カキネバラかと思いましたがそばに行ってみると少し雰囲気が違います。
香りはとても暑い時間帯でよくわかりませんでした。花がカキネバラより小さめで花びらの数が少ないようです。葉や枝の様子はカキネバラと良く似ています。



もしかしてブラッシュ・ランブラー?と思いましたがよくわかりません。うちのカキネバラはすっかり花が終わりましたし、ブラッシュ・ランブラーもほぼ終わりそうです。
ちょうどその家のおじいさんがいたので聞いてみると20年くらい前に少し離れた家から株分けしてもらったのだそうです。名前はわからないと。




「きれいだからあげっから。挿し木で付くかわからんがやってみなさい。」と切ってくれました。職場でよく見てみましたが花は大きいものでも3センチくらい、ガク片と花柄には腺毛があります。その下の花茎にもぶつぶつがいっぱい。カキネバラは花茎はつるつるなのです。花柱は1本のようです。托葉はノイバラに似ています。
私がわからないだけでちゃんと名前が付いているバラなのかもしれませんが、ちょっと気になったので挿し木をして観察してみようと思います。
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草木染め

2007年07月08日 | 手作り
今日も一日良い天気、午前はかなり暑かったですが湿度が低めだったのでそれほど苦痛ではありませんでした。
昨日は家事や来客、親戚の亡くなったおばあちゃんへお線香をあげに行ったりと忙しかったので庭へは行けませんでした。
今日は特に用事がなかったので久しぶりに庭を巡ってみましたがあまりにも荒れ果てて悲しくなりました。雨続きで雑草が伸びたり、枯れたハーブや咲き終えた花柄などで目も当てられません。倒れた所は蒸れて腐っています。
あまりの暑さに草取りをする気にもなれませんでした。

ふと見るとダイヤーズ・グリーンウィード(ヒトツバエニシダ)というハーブが黄色い花を咲かせています。これは学名がGenista tinctoriaとなっていて染色に使われます。英名のダイヤーズというのも染め職人のことですね。
何年か前に染めた事がありましたが今日も何となく染めてみたくなりました。
花がすぐ終わるので早く染めないと使えなくなります。



エニシダとちょっと似ていますがこちらは細い葉が一枚ずつしか付いていません。
昔、種を買って育てたものです。花部分だけ使うと黄色い染料が取れますが集めるのが大変なので枝葉、花を小さく切って使います。

10時過ぎから煮出して染液をとり、染色したり、媒染、染色を繰り返して終わったのは夕方4時半でした。待ち時間に苗の鉢増しをしたり虫退治をしたり、あっという間の時間でした。



草木染めでは木綿はシルクやウールよりは染まりがかなり悪いですが手軽で身近に使えるので良く使います。オーガニックコットンのミニタオルとコースターを染めました。実際とちょっと色合いが違って写っていますが、クリーム色はみょうばんで媒染したもの、グレーに見えるのはほんとはモスグリーンですが鉄媒染したものです。優しい色合いでどの色も好きです。




御巫さんとバラを野ばらの小道を歩きながら何故か陽殖園の話になったとき、私がクロスグリ(ブラックカーラント)を探していて陽殖園を見つけた話をしたらクロスグリの事を教えてくださいました。
最近知り合いのソムリエからクロスグリの苗を探して欲しいと頼まれたそうです。
クロスグリの新芽をつぶした匂い(香り)がソムリエにとって重要な香りなのだそうです。苗を探してあげたということでした。
クロスグリは実だけでなく葉も香りがしますが、新芽を潰したらどんな香りなのでしょう。きょう見たら芽の先も固くなって潰せませんでした。春先に試さないとダメですね。
この実は生ではすごく酸っぱいですがジャムにしたり、果実酒にするととても香りが良くて色もきれいです。イタリア語でカシスというのだそうですね。
果実酒にしたものを炭酸で割って飲むとおいしいですね。
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花鳥渓谷のバラ

2007年07月08日 | お出かけ
はるまきさん、見てくださっているでしょうか。
もっと見たいとおっしゃってくださったのでつたない写真ですが載せてみますね。


ジェル・タグマー・ハストラップというネームが付いていました。初めて見るバラでした。



ロード・ペンザンス



咲き残っていたロサ・ハリソニー




ロサ・スピノシッシマ・マキシマ




ナナコバラ 地植えでした。




ロサ・ムルティフローラ・ワトソニアーナ




ロサ・ポミフェラ・デュプレックス

私の好みで写してきたので偏っていますが、まだまだこのほかにもたくさんのバラがありますよ。モダンローズが好きな方はずっと奥のコーナーにたくさん植えてあります。




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小倉ばら園と石田ローズガーデン

2007年07月07日 | お出かけ
今日は久しぶりにからりと晴れて気持ちが良かったですね。家中開け放って掃除、洗濯、布団干しと大忙しでした。
昼頃にはずいぶん暑くなりましたが風が出てきて午後には空気もサラッとして気持ちが良かったです。

一週間前の6月30日に朝早く出発して向かったのは秋田にある老舗バラ園でした。
以前電話で色々お話をお聞きするうちに一度行って見たいな、と思ったのでした。
昨年秋に注文したロサ・ポミフェラ、ムタビリス、セレスティアルはどれもとても立派な苗だったのでどんなところで苗を作っているのか興味がありました。


小倉ばら園の看板 自宅の玄関に掲げられていました



ブルーランブラー 片親がクリムゾン・ランブラーだとか・・・

ちょうど小倉さんが仕事をされていて快く迎えてくださいました。私は園内を見せていただくだけで良かったのですが、談話室兼事務所に通され、どこから来たのか尋ねられました。標高まで載っている大きな地図帳を出して私たちの町を調べています。どんなところでバラを育てるのかおおよその条件をつかんでバラ苗を買う人にアドバイスしてあげるのだそうです。

事務所の本棚には古そうな本や資料がたくさんあり、机やテーブルにもたくさん重ねられていました。
昭和2年生まれだそうですが元気一杯の優しい笑顔で色々教えてくださいました。
本で拝見する鈴木省三さんにどことなく雰囲気が似ている方で終戦後18歳でバラ園を開いた事や鈴木省三さんや山崎和子さん、野村和子さんらと親交があった事などを話してくださいました。
開園当時から現在まで扱ったバラの親木は何百種類かあるがほとんど保存している事もお聞きしたので、見せていただけないか伺ったら離れた農場にあるし、一人に見せると次々に広がって仕事にならなくなるから、と断られました。それは当然の事ですよね。原種のバラやピンクのノイバラ、カキネバラの話もしました。

大正時代?のバラのカタログや鈴木省三さん直筆の文章などもパラパラ見せていただきました。あの部屋はまさに宝の山でした・・・。
急にお邪魔したのでお忙しいだろうと思い苗置き場を見せてもらって帰る事にしました。どんどん電話もかかってきます。
「先週バラ祭りが終わったばかりで何にも苗がなくなってね~。」
そう言われましたが一つのバラ苗に目がいきました、ロサ・スピノシッシマ・アルタイカ 花が終わって丸い実が付いていました。今回はこれを買って帰る事にしました。実がきれいだから採らずに楽しんで、と言われました。

近くにある「石田ローズガーデン」の管理も長い間任されてきたけどもう年だから4月一杯で辞退したんですよ、とのこと。
このバラ園もこの先ご夫婦が続けられなくなったらどうなるのか・・・気にかかります。帰り際に挨拶したらこれからどこかに行くのかと聞かれたので十和田湖の方へ、と言ったら花鳥渓谷が今、見ごろだから是非行って見なさいと勧められました。麦藁帽子を被って片手を挙げて合図をしてくださった姿は本当に鈴木省三さんによく似ていました。



石田ローズガーデン









紅桜 山崎和子作出 手入れされなくなったらこのバラたちはどうなってしまうのでしょう



ノイバラの変種(ロサ・ムルティフローラ・アデノカエタ)鎌倉の金○さん寄贈
ツクシイバラとは書いていませんでした。花びらが細めでした。



ツクシイバラ 懸崖仕立てというのでしょうか、すごいです。こちらは淡いピンク色でした。↓にプレートを。



無人で「ご自由にご覧下さい」の看板が入り口にあるだけでしたので誰にもバラの事は聞けませんでした。ゴヤバラといわれるのはこの変種と考えられる、と言うところ見えるでしょうか・・・。

この石田ローズガーデンは以前代議士をされて大館市に貢献された故 石田博英さんの私邸のバラ園で、お元気な頃から小倉さんがお世話やアドバイスをされてきたそうです。亡くなられてからご家族からバラ園が市に寄贈されてからも管理を小倉さんが委託されて何年も行ってきたのだとか・・・。
私にはわからない貴重な古いバラもあると思います。確か700坪だったかと・・。


車を停めた空地のすぐ近くのお宅を囲むブロック塀からカキネバラが顔を出していました。

家の裏側のほとんど日が当たらない部分ですがブロック塀にちょこんと乗っかって花を咲かせていました。




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七姉妹

2007年07月07日 | お出かけ
のんのんさん、七姉妹の他の画像載せてみますね。
カメラのメモリーの残量を気にしながらあとどれくらいバラ園が広がっているのかわからずに写して歩いたので一つの品種の枚数はあまり多くは撮ってなかったですね。


七姉妹 托葉部分




七姉妹




七姉妹 柱頭部分が雄しべより短かったです。柱頭部分が分かれているかどうか触ってみたのに忘れてしまいました・・・、ガックリ。 



七姉妹 香りもかいだのにはっきり思い出せません・・・
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紅ハマナスとカキネバラ

2007年07月07日 | お出かけ
potatoさん、紅ハマナスあんまり撮ってませんでした。残っているのはこれくらいです。色がとんでます。同じものでしょうかね。
神代のを見てないので何とも言えませんがpotatoさんにはどう見えますか?
気候風土や季節、剪定、肥料具合などで同じバラでも全く違う花に見えるときもありますものね。どうでしょう、おなじかなぁ。


紅ハマナス



紅ハマナスの根元近くの刺


こちらは野ばらの小道ではないところにあるカキネバラ


カキネバラ(私がそう呼んでいるだけ)



カキネバラ



カキネバラ 花鳥渓谷のカキネバラはうちのよりも花びらの色合いがとても赤かったです。そしてうちでは翌日にはピンクに退色するのに、ここでは濃いパープルに近い色合いでした。個体差なのか、気温や土など環境の差か私にはわかりませんが・・・。

青森でもカキネバラが見つかったとするとpotatoさん、北海道でもみつかる可能性も出てきたのではないでしょうか・・・いかがでしょう?
実はこの前日秋田に行ったのですが、秋田でも見つけました。いずれ書きますね。
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花鳥渓谷5

2007年07月06日 | お出かけ
きょうは梅雨の中休みでしょうか、うす曇りでたまに日も差したようです。気温も少し上がったようで室内でもムッとするくらい暑い時間もありました。

さて、花鳥渓谷 たった一日いただけなのにずいぶん長い時間をかけて紹介しました。自分であのときの感激を忘れないようにと記録のつもりで書いているのですがそろそろ素敵な出会いの事を書きたいと思います。

野ばらの小道をゆっくり戻りながらバラを見て歩きましたがまだまだ見ていなかったバラもあったりして午後にまた見て歩こう、そう思って入り口に戻ったときは12時半頃でした。

敷地内に食事処がありそこで昼食を済ませてカメラのバッテリー交換をしていたら
「いい写真が撮れましたか?」と声をかけられました。顔を上げたら今朝お会いした木村所長さんがエプロンをしてお茶を運んでいるではありませんか!

お忙しそうだなとは思ったのですが、園内のバラについてお聞きしたいことがあるのですが・・・と伝えました。そしてカキネバラの事を聞いてみたら「ああ、あれねぇ、日本中、世界中からいろんな人がバラを見に来るけど誰も知らない古いバラなのよ。この近くの農家から貰ったのだけどね。ずいぶん古いらしいわよ。園内もう一箇所あのバラがあるから見て御覧なさい。
バラの事を聞きたいんだったら御巫さんに聞くといいわよ、今ちょうど来てるから。流郷先生の所に行って探してもらいなさい。そこらへんにいるはずだから。」

私は内心「ヒエ~~ツ!」と思いながら一瞬カメラを落としそうになりました。
なんとあの、ばらの研究で有名な、日本でただ一人博士号のライセンスをお持ちの御巫さんがこのバラ園に来ていらっしゃる!そう思っただけでドキドキしてしまいました。

勧められるままに外に出てすぐ近くで個展を開いていらっしゃる流郷由紀子先生のギャラリーに行きました。(朝一番に所長さんにギャラリーを見せてもらったのでしたが、流郷先生はまだいらっしゃってはいませんでした。ネットで知ったのですがバラの画家、陶芸などで有名な方だそうです。)

数人のお客様が帰られたあとに先生に挨拶をして、少し話していたら一人の女性が入ってこられました。そしてその方が御巫さんだったのです。
お二人はこれから昼食だから一緒にお茶を飲みましょうと誘っていただきました。辞退したのですが木の下のテーブルで気持ちがいいからいらっしゃいよ・・・と。
ああ、どうしよう・・私がこの場にいて良いものだろうか・・・。悩みながら素敵な青磁のバラのテーブルでご一緒させていただきました。海外の学会でのお話や草ぶえの丘の話、バラのお話などたくさん聞かせていただきましたが私の心は「これは夢ではないかしらん・・・」本当のこととは思えなくて膝の上に置いたタオルの下で太腿をつねってみたりしているのでした。
お二人ともとても気さくで優しくて夢のような時間でした。

そこへまたマウンテンバイクで颯爽と所長さんがいらして楽しい会話が続きました。
思い切って「紅ハマナス」の事をお聞きしたら、所長さんが「あれは鈴木省三先生が作出されたのよ。」
御巫さん「ハマナスにチャイナを交配したようなお話だったけど、先生もどのチャイナだったかなと、はっきりはわからないそうです。色素を調べたら確かにハマナスの色素が検出されたので間違いないと思います。」

私「離れた小高い場所にあったピンクの半八重の花がこんもり咲いているバラの名前は?」
御巫さん「あれは中国のバラで七姉妹です。荻巣先生に現地で一緒に見ていただいて間違いないでしょうと言われたのがあれです。」





どうりで何だか気になったわけです。すっかりうれしくなって後でまた見に行きました。


そのあと一人でまた別のカキネバラを見て野ばらの小道を歩いていたら御巫さんに会いました。名前がわからない気になるバラを一緒に見ていただいたら「これは昨日名前が判明したんですよ。ロサ・カニナ・ラクサです。」
見上げないと花が見られないくらい大きく茂っていました。




ロサ・カニナ・ラクサ イングリッシュ・ローズの台木によく使われるそうです。
うちのモーニングミストの台木から出てきたのに枝や葉がよく似ていました。


そのあと小道の出口のカキネバラを2人で見に行きました。途中色々なお話を聞かせていただいてほんとに幸運に恵まれた日だなあと感激しました。
「このバラの事も気にかけておきましょう。私の夢は世界中の原種のバラを見て歩く事なんですよ。」とおっしゃったのがとても印象的でした。
その後御巫さんは奥のHTの写真を撮りに、私は夫が迎えに来る時間が近づいたのでお別れしました。
所長さんは姿が見えませんでしたが流郷先生に挨拶すると「また秋にいらっしゃよ、私も来るのよ。秋もいいわよ~。」
了解を得てギャラリー内の写真を撮らせていただいたので一枚だけ紹介します。
笑顔が素敵で飾り気のない気さくな先生でした。




たった一日の出来事ですがあとで計算したらあのバラ園に私は7時間もいたのでした。なんと楽しい一日だったことでしょう。
このほかにも「宇樽部のバラ」と書かれた正体のわからないバラがあってみんなでカキネバラが「謎のバラ1」ピンクの「宇樽部のバラ」が「謎のバラ2」として調べていく事になりました。
美しいバラと素敵な方たちとの出会い・・・すっかり花鳥渓谷のファンになってしまいました。

話を短くまとめることができずにこんなに長くなってしまい済みません。
カキネバラ、ここでもまた謎のままでした、期待して読んで下さった方、ごめんなさい。でも私にはちょっとホッとした気持ちもどこかにありました。
所長さんがおっしゃった「誰も知らない古いバラ」いいですねぇ。
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花鳥渓谷4

2007年07月05日 | お出かけ
時折小雨が降る薄暗い日でした。梅雨寒というのか気温も上がりませんでしたね。

花鳥渓谷 野ばらの小道 続きです。

ローズ・ド・メ 大きな株でたくさんの花が良い香りを漂わせていました。




メグ・メリリーズ 片親がロサ・エグランテリアだそうです。




フォーチュンズ・ダブルイエロー




ピンク色のノイバラ




ロサ・キネンシス・メイジャー  数え切れないほど花が咲いていましたが暑さで少しぐったりしていました。




ついに野ばらの小道の終わりです。アーチを出て振り返ったところです。
左からノイバラ、なんと右から這わせているのはカキネバラでした。予想外だったのでとても驚きました。根元を良く見ましたがネームプレートは付いていませんでした。




ノイバラは満開、カキネバラはまだ咲き始めたばかりです。
さあ大変、誰かにこのバラの事を聞いて見なければ・・・ドキドキしてしまいました。アーチを出て園内を流れる宇樽部川にかかる橋を渡ると今度はHTやERのバラ園などがありました。どこまで続くのかとにかくどんどん歩きました。最後は魚の池に着きました。そこまで歩いてくる人はほとんどいません。木陰で休んだり川の流れが緩やかなところで手を冷やしたり・・・既に11時半です。ゆっくりまた野ばらの小道を通って正門の方へ戻りました。途中でいくつか名前のわからない気になるバラを見つけたのであとで誰かに聞いてみる事にしました。
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