晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雪中八策 防獣編(15) 3/7

2012-03-07 | 日記・エッセイ・コラム

2012.3.7(水)曇

 三年前だろうか里山ねっと・あやべのお誘いで金谷峠に行った。小畑の方々が数年かけて室尾谷観音寺に至るルートを整備されたものである。旭町から安国寺へぬける横峠も山家の方々が整備されたと聞く。志賀郷方面でも峠を巡る活動がなされているようだし、上林では美山町側の方々と交流を深める洞峠の風に吹かれる会が例年開催されている。Img_3430
 
金谷峠を登る(2009.11.14)


P1000022 洞峠の風に吹かれる会(2011.10.16)



P1000385
大栗峠和知側(2011.11.18)


 そして縁あって大栗峠に通い始め、その魅力に取り憑かれて何度も訪れ、雪解けを待って再度訪れたいと思っている。
 このようにモータリゼーションの発達により見捨てられ、荒れ果てていた峠を見直して整備をし、沢山の人に訪れてもらうというのは大変喜ばしいことと思う。願わくはこの傾向が一過的なものでなく長期的に続くことを祈る。
 昨年老富の方々と猪鼻峠を訪れたときのことである、地元の方々は峠や山道を見て驚かれた。すっかり荒れて薮が生い茂り、道を見つけることも歩くこともままならないと思われていたのが、彼らが子供の時のようにきれいな道となり薮なんてどこにも見当たらない状態なのだ。
 人が山に入り、通行しきれいな道や峠だったのが、やがて人が入らなくなってブッシュと倒木の道になり、そして今元のきれいな道に戻っているのだ。元の自然が帰ってきたわけでは無い、鹿が増えて馬酔木(あせび)以外の草木を食い尽くしてしまったのだ。特にかつての山につきものの笹、熊笹の類が一切無いのだ。よく地面を見ると食い尽くされた笹の株が申し訳程度に残っている。鹿に喰われた植物は二度と芽を吹くこと無く枯れてしまうと聞く。山に生きてきた人たちがこの光景をどのように見ているのかわたしは確かめる気持にはなれなかった。Img_2731
 
以前は笹がびっしり生えていたという。丸山の斜面。


 鹿は笹を食べ尽くすほど増えてはいけなかったのである。人間が里山、山といった緩衝地帯を放棄したがゆえに彼らの個体数が増えたとわたしは考える。
 この山は果たして元の状態に戻れることが出来るのだろうか、暗澹たる気持にならざるを得ない。
 わたしは足腰の許す限り、上林の峠を登ろうと思う。そして多くの人に紹介して山に入ってもらおう。機会があれば峠道の整備も手がけたい。多くの人が山に峠に親しむことが、里山や山を人の手に取り戻し、獣達を彼らの居場所に収めることの一助となるからだ。
 それにしてもあの防獣ネットは山に親しもうとする人に対してなんとも威嚇的である。つづく

今日のじょん:なぜかわたしが風呂に入っているときに強烈に吠える。上がってから見ても何も居ない。少しすると又吠え出す。こんなことがよくある。
 湯冷め覚悟で外に出て目を凝らす。何も居ない、でも遠くで人の声がする。田舎では夜中の人声は珍しい。どうもそれに反応しているみたいだ。P1010045 なんかおるでの図
 
 

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雪中八策 防獣編(14) 3/6

2012-03-07 | 日記・エッセイ・コラム

2012.3.6(火)晴 

 落ち葉で堆肥を作ろう。
 田舎で見なくなったものに堆肥小屋がある。堆肥小屋といえば大げさだが藁で囲んであって、土だか藁だか落ち葉だかなんだか解らないものが入っていて、掘るとガト(カブトムシの幼虫)がいっぱい居た。ものの本では広葉樹の葉っぱが一番良いとかで、我が家でも一回やってみた。そこにもガトがいっぱい出て来たので、きっと同じようなものだったのだろう。Img_1610

2008年秋に作った堆肥床。


 小さいとき親たちが大きな竹かごを背負って山に入っていたのを憶えている。あれは落ち葉を集めていたんだろうか。
 今はそんなもの見ることも無くなって、代わりにビニールの肥料の袋が落ちている。無農薬だ自然農法だというのはよく聞くが、落ち葉の堆肥作りはあまり聞かない。これって凄く自然で、山に入る最良の方法だと思うのだが。

 山菜を食べよう。
 都会では中国産のワラビかなんかを食べていたが、他に山菜を食べることは無かった。上林に住んで数多くの山菜を食することとなった。タラの芽、フキノトウ、コゴミ、コシアブラ、ゼンマイ、ワラビ、ウドなどもらって食べるようになったのだが、どういうわけか都会から来た人が多く、地元の人はあまり山菜を食さないように思うのだ。
 家の周りにはワサビ、セリ、ツクシ、ノビル、ヨモギ、ミョウガ、サンショ、タケノコなどもある。もっともミョウガは元々人が栽培したものらしい。聞けばタンポポ、カラスノエンドウなども食せるそうだ。Img_3135_3 Img_2434
 
昨年3月1日のフキノトウ、今年はやや遅い。


 冊子「シデの思い出」に昔は山菜採りが楽しみで、みんなで山に入ったというような記事があった。今でも美味しい食材はあるはずだ、鹿に喰われる前に採りに行こうよ。つづく

【作業日誌 3/6】
木樵

今日のじょん:だいぶ強くなったけど、、、
怖がりのじょんも連日のぽんぽこ訓練で強くなってきた。木の下や障害物のあるところのボールも取れるようになったのだが、見知らぬところでは何でも怖そうだ。
P1010236


木下ヤエコさんもかっちんこっちん。

P1010240
知らないところではクワイヨ~







 

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