2012.3.8(木)曇
山の幸にきのこがある。かつて丹波は松茸の産地として有数の地域であった。わたしが子供の頃は季節になればその辺にいくらでも出ていたし、農協の集荷場は松茸の香りでむせるぐらいだった。今どうして姿を消してしまったのだろう、マツクイムシだけが原因なのだろうか。わたしはその答を持たない。
2006年東北を自転車で回っているとき、その時はクマの出没で大騒ぎだったというのは前述した。山道を走っているとき何度山の中のガサガサという音に驚いたことか。そのすべてがクマでは無くてきのこ採りのプロだった。「何を採っているのですか」と訪ねてもあまりの訛のきつい方言で何か解らなかった。とにかく彼らの腰の袋にはなにかいっぱい入っていた。
八甲田に向かう蔦温泉辺りの森、ここでガサガサッときたらビビってしまう。(2006.9.22)
信州佐久の秋にもよく通っていたが、とにかく総出できのこを採るのだ。これは丹波では見られない光景である。美味い、お金になる、楽しい、こんなきのこをみんなで採ろうではないか。といってもきのこ文化の無いところではなかなか難しい問題もある。どのきのこをどのように採ったら良いのかわからない。なにしろどれが毒でどれが食べられるかなんて解らないのだから。
でもその辺のプロも居るだろうし、きのこ文化を広めようなんて取り組みはできるはずだ。
山に入ってきのこを採るというのが進まなくても、栽培することは出来る。我が家では2008年から椎茸を栽培している。また桜の木が手に入った年はなめ茸も作っている。これだってホダ木は山で調達しているので、山に入る機会となっている。自画自賛ではないが、どこの椎茸より美味いのが不思議だ。
2009年秋のどんこ椎茸、それからスリーシーズン収穫している。
椎茸の天敵は猿である。小指の先ぐらいの椎茸が出て来た頃が危ない。根こそぎやられるので、保護が必要である。いまのところ小屋を作ってネットをかけているが、毎冬雪で崩壊するので改良を考えている。
きのこといえば我が家では毎年夏と秋にキヌガサダケが出る。中華料理の三大珍味で幻のキノコと言われている。
2009.7.20、多分初めて見つけたもの。こりゃなんじゃという感じ。
絶滅危惧種の一種のようでなんとか増やそうとグラバを水に溶いて撒いたりしているのだが、果たして効果があるのか解らない。
松茸が無くなったら山に入らない、ではなくてもう少しきのこの食文化を見直して山に入る習慣をつけてもいいのではないだろうか。つづく
今日のじょん:じょんのび村の雪はすっかり解けた。屋根の雪が落ちたところだけじょんの遊び場になっている。この雪で遊べるのも少しの間だ、たっぷり遊んで頂戴。