2013.9.17(火)快晴
台風一過とはまさにこのとおりという天気になった。じょんの散歩を兼ねて上林川の状況を見に行く。水は引いているが、泥色の水が轟々と流れている。堤防に残された草木の残骸で昨日の水位がわかる。少なくともこの5年間の間では最高である。
一夜明けた上林川、念道橋方面、忠の堰。
足を伸ばして忠の堰の所まで行ってみる。濁流が渦巻き何とも豪快な景色だ。見れば以前に見たこともない岩が濁流の中に立っている。どうやら上流から流れてきたようだ。
あんな岩在ったけなー
居なくなって、また戻ってきたというオオサンショウウオのことが気にかかる。戻ってきたと聞いたとき見ておけば良かった、この大水で流れてしまうのではないかと思う。
つらつら考えれば、秋から冬にかけて居なくなったというのは、冬眠のせいではないだろうか。サンショウウオが冬眠するか否か知らないのだが、鴎外の「山椒魚」では冬眠する間に身体が成長して穴から出られなくなるのではなかったか。そうであれば大水でも穴の中で頑張っている可能性もある。水が引いたら確かめてみよう。
河原に下りられるところに戻って流木の様子を見に行こう。以前に大雨があった際の流木の位置と比べるためだ。
やっぱり今回の方が断然高い位置まで来ている。
実は今日は興(おき)の阿毘地神社と戸田の浦嶋神社に行く予定をしていたのだ。昨日テレビで盛んに映像を流していた地域である。通行止めの可能性があろうかと思うので自転車を積んでいく予定だったが、かみさんも行きたいというので自転車は止めて行けるところまで行こうということになった。
いきなり旭町の広域農道が通行止めになっていた。聞けば峠の先が土砂崩れということだ。まだ手つかずの状態だそうだから、相当長期間かかりそうだ。
府道を福知山に向かうと、妙に交通量が多い。広域農道は車は走っているが、その数は少ない。
高津や石原(いさ)の辺りでも道端に草木、ゴミ、泥が溜まっているところもあるが、これは水がついたというより水に流されて溜まったもののようだ。当初目的としていた阿昆地神社の周辺は渋滞が起こっていたので今回省略する。
土(つち)のところから広域農道に向かう。テレビの映像では完全に水没していた府道の一角にはテレビ各社の報道車が集まっている。
報道各社集合、無残な畑と戸田の集落、稲もこのとおり。
思えば花火大会爆発事故の際もその翌日に報道各社の集まる現場を通過した。決して野次馬じゃなくて、予定していた行動なのだ。なぜか翌日が定休日になっているのも奇遇である。
広域農道は戸田までは通行できたのだが、その先綾部側で通行止めになっていた。浦嶋神社には行けそうもないので、石原に廻って帰ることにする。
昨日濁流の海となっていた田んぼや畑は一応水は引いているが、悲惨な姿となっている。戸田の家々も片付けの人や工事の人でごった返している。目の前の大豆畑は泥で埋まっているし、稲刈りの済んでいない田んぼは稲がぺしゃんこになっている。耕作者としては堪らない気持ちだろう。
石原に向かう農道も一部アスファルトが流されている。数年前の23号台風の時も広域農道のアスファルトが剥がされて散乱していた。自然の力は恐ろしい。
【作業日誌 9/17】
白菜植え付け
【今日のじょん】本文登場のためお休み
イワンさんとこで昼食、情けない顔で待ってるところ。