2013.9.10(火)快晴
アナゼのアナが驚きを表す感動詞であったとしたら、これがなぜ西日本だけの言葉なのだろう。東日本だって北日本だって西風は吹くだろうし、強い風には驚くだろう。アナゼのアナは西の意ではないかと思うのである。
アナゼ、アナセというのは漢字で書くと乾風となって、苗字として使われているそうだ。乾というのは方角的には北西となるのだが、実際には北北西から南西などの風がアナゼと呼ばれているようで、おおむね西風と解していいのではないだろうか。
アナシ、アナゼ、アナセ(西風)→ニシ(西風)→西、という構図が成り立つとすれば、穴虫=西の道という構図も成り立つわけだ。
そう考えると、小川氏の言うとおり、長門国が穴門国と書紀に記されていることについて、太陽の落ちる国と難解な解釈をしなくても単に西の国と単純に解釈できるだろう。亀岡の穴虫についても、国府や国分寺の西に続く道という風に解釈すれば筋が通ると思うのだが。ただ虫が道というのは、音の変化というのは異論は無いが、何か別の意味があるのかも知れないという気がしている。
丹波国分寺跡から西に続く小径、この先に穴虫はあるのだが、、。
穴虫地名の例が少ないので考証するのが難しいなと考えていたところ、意外なところで別の穴虫が見つかった。
大津市富士見台の別所を別所を探すべく、探訪を重ねていたころ(別所探訪(40~46)2012.12.5~22参照)参考にと桜井さんが住宅地図をコピーしてくれた。おかげで富士見台別所は判明したが、その地図をかたづけようとしたところ、地図の端の部分に穴虫池という池が目に付いた。詳しく地図で調べると大津市北大路3丁目にある池で、穴虫池の上には中穴虫池、上穴虫池と仲良く並んでいる。
2012.12.7に富士見小学校の側から名神のガードをくぐって県道に出ている。そのまままっすぐ行けば穴虫池を見ることが出来たのだが、その当時は穴虫地名に興味は無かったので、右折して上別保に向かった。ただ気になっていた焼野のマンガン鉱山跡は穴虫池の近くということなので再度訪問する機会はあるかも知れない。
富士見市民温水プールまで来てしまった。穴虫池は南に600m。
もう一つは姫路の別所を探している際に、あるブログから見つけた穴虫池で、姫路市大塩町にある。
どちらも地形的には今までの穴虫と似たところにある。大津の穴虫は谷間にあり、姫路の穴虫は峠の麓にある。ただようやく編み出した「西の道説」にはすんなりと合致しないばかりか、他の語源も考えられる様子だ。
少し時間を頂いて、後ほど考察結果を出したいと思う。穴虫地名、一筋縄ではいかない感じだ。つづく
【作業日誌 9/10】
ウッドデッキ脇芝張り
【今日のじょん】
時々固まってしまったり、訳のわからん行動をする。今朝も散歩を終え、うんPもぽんぽこぽんも終わりさてけーとくちんして入ろうかという時に、ベランダの上でうろうろしていたかと思うとよっこらじょんとへたってしまった。「おいっそんなことしてる場合とちゃうやろ」何でもないようなことが笑えてしまう。