2013.9.13(金)快晴 上林の盃状穴(38)は2013.8.1
川端先生から引地の善福寺に盃状穴があることは伺っていた。なんでも光明寺の住職の紹介ということだ。考えてみれば今まで発見の盃状穴は神社ばかりでお寺というのは初めてだ。
睦合町引地にある悲喜滋山善福寺は高野山派真言宗のお寺である。開基は聖徳太子と言われているそうだが、光明寺ともどもこれはどうかと思う。現在無住職で光明寺の住職が兼任されているようだ。
府道に面して善福寺の案内看板が立っているのですぐにわかるが、自動車の駐車場は見当たらない。やはりこういうときは自転車に限る。
参道入り口右手には愛宕山の石灯籠がある。その前に「国廿九番」と刻んだ石碑がある。丹波西国三十三ヶ所観音霊場二九番の意だろう。どちらも自然石で作られたもので年代はわからない。盃状穴は見当たらない、石材が硬いのだろうか。
左の石塔は秋葉山のものである。裏面に「文政九年戌年六月日」と書かれているそうだ。(上林風土記)
秋葉山の石灯籠の基礎部分、札所を表す石塔の頭と隣の石造物に顕著な盃状穴発見。
問題はその基礎の部分である。周囲に完全なもの5個、不完全なもの5個、計10個の盃状穴が見られる。なお、裏面の部分は一部コンクリートで補修されており、その中にもいくつかの盃状穴があると予想される。
そしてその灯籠の前に石塔とその左に用途不明の石造物があるのだが、石塔の頭部に7個、石造物に4個と不完全なもの2個が発見される。
なお石塔には「郡 〇十三番」と書いてあるように思えるのだが、何鹿郡三十三ヶ所札所が室町以降にあったそうで、郡(こおり)〇〇番と書いてあるようだ。こういった石塔の頭に穿たれたものは初めてお目にかかる。
さて、参道を進み直線的に登る石段を見上げ、期待感にわくわくする。つづく
【作業日誌 9/13】
山内の薪収集二回目
大根播種
【今日のじょん】プロ野球阪神戦観戦の罵声にもすっかり慣れっこになってきた。テレビの前のこたつの穴に頭突っ込んで眠っているのでかみさんが、「頭に血がのぼるで」なんて言っている。
頭に血がのぼるのはコチトラだ。「ばーろー久保、何しとんじゃい」