2013.9.18(水)快晴 上林の盃状穴(41)は2013.9.15
善福寺石段の盃状穴を一覧で公表したが、いつも悩むのはどこから盃状穴とするのかということである。盃状穴の定義というものがはっきりしていない今、それなりに基準を設けて記録しているわけだが、真円であること、穴が盃状であること、穿面が滑らかで明らかに人工のものであることがわかるものということにしている。
ところが現実にはこれらの条件を満たしていても、非常に浅くどうも制作途中のようなもの、人工のようであるが盃状でなく円筒状のものなど悩ましいものがいくつかある。今回のように圧倒的に数が多い場合、これら怪しげなものはすべて省いたので実際の数はもっと多いものと思われる。ほとんどを写真に収めているがすべてを公開しても意味が無いので、特徴的なものをご紹介しよう。
下の石段を上から数えたもので、方向も上から見た右左と表示している。
最上段左、形状に問題があるが、水抜き線がはっきりしている。
82段目 左 径4cm、水抜き線がよく写っている。
83段目 右 径8cm深5cm、完璧な盃状穴
88段目 中1個 左7個、この辺り最も多いところ。
89段目 中 径8cm、深8cm以上、深さは最高、そこまで泥を除けない、かすかに水抜き線らしきものも。右の2個は段違いになっている。
90段目 右 大きさとしては最大9cm、深5cm、水切り線有り。
考察
寺院で発見したのは初めてである。神社主体に調査しているので当然のことだが、少なくとも上林、南丹などで訪れた寺院では皆無であった。
数、大きさ深さなどで過去最高である。
大きいもの、深いものを穿つことができる要因はやはり石の材質だろうと思う。石段の部分は凝灰岩質のかなり柔らかいものなので、大きく、深く穿つことが可能なのだろう。
灯籠基礎や石柱のものは上林では初見だが、自然石で材質が硬いためか大きく深いものは見当たらない。つづく
【作業日誌 9/18】
崩壊した谷水道の修復
ドッグランど、清掃
【今日のじょん】よみがえったサチ
事故で入院手術したサチが何ヶ月ぶりかに来じょんした。もう歩けないようになるかもと思っていただけに、その回復力に驚く。ちょっとぎこちない感じもするが、普通に散歩もできるそうで、走ることもできるそうだ。ドッグランの完成を心待ちしていた矢先の事故だから、今日こんなして楽しんでもらえるのがとても嬉しい。
じょんは相手にしてもらえなくてイジケていたようだ。