晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

楽しい腰痛(28) 2/3

2016-02-03 | 健康

2016.2.3(水)曇り 腰痛はガンでなければ怖くない-2
 しかし井尻氏は心因性の慢性腰痛を否定しているわけではない。NHKスペシャルの放送についても、慢性腰痛の原因のひとつに脳の問題、幻の痛みを感じていることがあるという事実を一般の人に説明したとして評価している。「腰痛は脳の勘違いだった」(戸澤洋二著)「椅子がこわい」(夏樹静子著)なども薦められており、認知行動療法などについても説明されている。
 井尻氏の要旨はタイトルどおり「腰痛はガンでなければ怖くない」ということで、ガンの転移や感染症、他科の重大な病気が原因で無い限り腰痛で死に至ることはなく、怖がる必要は無いというものである。
 腰痛に重大な病気が潜んでいないか検査をしろと言っておられる。これは当然のことで、発生原因がはっきりしている腰痛なら、整形外科や鍼灸などで治療すればいいことだが、原因不明の腰痛が長引く場合は必ず原病が無いか調べるべきである。これは言うのは易いがなかなか困難なことである。なぜって症状がなければ検査はしてくれないからだ。腰が痛いから大腸の検査をしてくださいと言ってもおそらく難しいだろう。わたしの場合、腰痛プラス下痢軟便があったのだが、腰の検査はしてくれたが大腸の検査はしてくれなかった。総合診療科のある病院なら可能かもしれないが一般の病院では難しそうである。心療内科の中井先生は腰痛の患者から大腸がん発見をされたことがあり、腰痛に対しても理解が深く、大腸、泌尿器など検査をすることが出来た。本には簡単に書かれていることでも実際には難しいことがあるものだ。
 他の重大な病気がなければ、腰痛は命に関わるものでもなく、悲観的に考えないで治療していけばいいという考えである。いい薬も出来ているし、新たな治療法も出来てきている、必要とあらば手術すればいいし、完全に治らなくても気楽に腰痛と付き合っていけばいいというなんともほっとするような本である。確かに私たちは腰痛に対して大げさに考えすぎのようだ。(痛くて歩くこともままならないような重傷の場合は別として、、、)つづく

【今日のじょん】先日桂のあたりを歩いていたら靴を履いた犬を散歩させている風景に出会った。思わず近寄って「そんな靴があるんですか?」って聞いたら「これ靴下の古なんですよ」だって。

 
寒がりじょんもネックウオーマーにダウンのコートして都会を散歩していたらきっと声かけられると思うんだけど、この田舎じゃあ誰も声かけてくれない。というより誰にも出会わない。

コメント
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