2016.2.12(金)晴 人類はなぜ腰痛になるか?-4
ここでサーノ博士の本に「痛みを感じている部位は軽い酸素不足を起こしている」というのがあったことを思いだす。組織の酸素不足とは血流の滞りと考えられ、筋肉の緊張、凝りと考えられる。痛みというのは組織の異常を脳に伝える信号なのだが、神経が切断、破壊、圧迫などなされた際に伝達されるものである。腰痛は脊柱管の中で神経が圧迫されるものもあるし、筋肉の凝りによって圧迫されるものもあるわけだ。
長時間椅子に座る事は筋ポンプ作用の停止と臀部の圧迫によって血流を滞らせ、それによる筋肉の凝りが神経を圧迫すると考えてよいのではないか。
人類の腰痛の原因が椅子に座る事だとしたら、その解消法は椅子に座る事を止めて歩くことである。それとも数万年後には椅子に座る事に対応した骨格や筋肉、体形の進化が進み腰痛は解消するかもしれない。もっともそれまでに人間を宙に浮かすような椅子が発明されるかもしれない。わたしは、筋ポンプ作用を停止することなく、また臀部の圧迫を最小限にする腰痛防止椅子を発明した。まだ理論付けと実験を繰り返さないといけないので製品化は遠いが、数万年待てない人には朗報になるだろう。
座るということに関心を持つようになると、テレビでの映像などを見ても人が椅子に座っているのが随分気になる。Eテレで「心と脳の白熱教室」という番組の再放送を見ていたのだが、オックスフォード大学での講座でサイコパスに関する興味深い講座なのだが、実は聴講の人たちの座っている様子ばかりが気になっていた。一列10人ほどの椅子がけで座っている様子は最前列しか見えないのだが、8人が足を組んでいるのだ。一人はくるぶしのところで交差していて、足をそろえているのは端の一人だけだった。座っていて人はなぜ足を組むのだろう?
ネットで見てみると実に多くの意見があるようだ。一番多いのは重心をとるためというものだが、足をそろえている方が重心はとれると思う。次は骨盤がゆがんでいるためという意見が多い。この二つは実は同じ答えで、骨盤がゆがんでいるから重心をとるために足を組む、という考え方だろう。そして最後には「骨盤のゆがみは当院へ、、、」というPRになっている。テレビ番組の講座受講者の8,9割は足を組んでいたが、彼らみんな骨盤がゆがんでいるということなのだろうか。なんとなく納得のいかないのだけれど、、、。
ひょっとしたら長時間座っていることで起こる足腰の不具合に対する拒否反応、あるいは改善しようという動作なのかもしれないぞ。つづく
【今日のじょん】またしてもうみんぴあにやってきた。前回の雪の写真と大違い、春ですなー。ところでじょんの向こうの山影で原電が発電を始めているのですぞ。